突然の出来事
「ねえ、にゃ〜んか様子おかしくない?」
「そうか?俺にはいつもの笑顔に見えるけど・・・不二はどお思う?」
「なんだかいつもに輪をかけた笑顔だね」
「笑顔の違いがわかるなんて、さすがっスね。不二先輩」
「どおいう意味かな?越前君」
「別に。何でもないスよ」
「そう。ならよいけど・・・桃に海堂、二人はどお見る?」
「俺は別に変わった様子はないと思うんすけど」
「バカが」
「おい、マムシ!バカとは何だ!!バカとは!!」
「バカだからバカと言ったまでだろうが!!」
「はいはいはーい、二人とも喧嘩はそこまでにゃ。
二人がそのまま続けたらちゃんが心配するよー?よいのかにゃ?」
「「うっ!!」」
「で、海堂は何か気づいたことあったのかい?」
「・・・やたらと水分とってるのを見たっス」
「水分を・・・ねぇ」
「あの・・・皆さん何してるんですか?」
今、部室の隅の方では菊丸先輩と大石先輩と不二先輩とタカさん先輩と桃と海堂とおチビ君が固まってこそこそと会話していた。
皆が仲が良いのは良いことなんだけどどおして俺の方をちらちらと見るんだろう?
ちらちらと見てくる皆の視線が気になって仕事がなかなかはかどらない
仕方ないのでおもいきって尋ねることにして近づい声を掛けてみると
声を掛けた此方までが驚くくらい驚かれてしまった。
何だろう?俺には聞かれたくないような話をしてたのかな?
それも俺に関係した話
「な、何でもにゃいよ?さあ!今日も張り切って練習するにゃ!!大石相手よろしく☆」
「お手柔らかにな」
「じゃあ俺達も行くか!!」
「今日は手塚は遅れるんだったかな?」
「生徒会の用事を済ませてから来るって」
・・・・・・菊丸先輩の棒読みから始まって皆次々練習参加の為に部室から出て行った。
でも出て行くときの菊丸先輩達が僕を見る目がとても心配そうだったのがとても気になるんだけどなんだろう?
特に不二先輩なんて出て行く時に
「、あまり無理しちゃ駄目だよ」
って、うーん、無理してるつもりはないんだけど
皆にはそう見えたのかな?
今日はなんだか朝からだるくてぼーっとして・・・・
日頃の疲れが一気に出たみたいな無気力な状態だったから
こんなことじゃ駄目だ!!と気合を入れてたつもりなんだけど
不二先輩とか菊丸先輩は鋭いからなぁ・・・この二人だけじゃなくてテニス部の人達は他も鋭い人多いしね
でもとりあえず今は不二先輩の言葉を心に止めつつ部室の片付けしてドリンクの用意しなきゃね!!
心配していたことが的中してしまった。
あれから部室でて練習始まってからはちゃんの様子がおかしいかもなんてことすっかり忘れてしまって
オレは大石と打ち合いをしていた。
その合間に部室を出たり入ったり忙しそうに働いてるちゃんの姿が何度か見えたので
それでちょっと安心してたかもしれない。
きっと皆もそうだったと思う。
だから、休憩に入った時に、ちゃんがドリンクを用意して渡しに来てくれた時
手渡すちゃんの顔を見てびっくりした。
これでもか!という程顔が真っ赤になっていた。
「ちゃん!?大丈夫!!」
オレがあげた声にドリンクを取りに来た皆もその顔の悪さにギョッとして声も出ないようだった。
「やだなぁ、菊丸先輩。何でもないですよ?」
そう言って差し出すドリンクを受け取ろうと手を伸ばした瞬間
目の前の姿がゆっくりと傾いていった。
オレは慌ててドリンクを受け取ろうとした手を倒れていくちゃんに伸ばして掴んだ。
なんとか、コートに顔面激突ということは免れることができた。
ちゃんの顔に傷でもついたら俺が後から皆に煩く言われるし
オレだってそんなことになったら自分にむかつくから本当に良かった。
けど、今はそれ所じゃなくて
掴んだちゃんの腕が・・・熱い
「英二、どうしたんだ!」
「大石!!熱で倒れた!!」
今でこんなに熱いならさっきだって当然熱はあったんだろう
それなのにオレはそれに気づかなくて・・・
気づいていればもっと早くなんとかできたかもしれないのに
なんて!悔やむのは後から!!今すべきことは・・・
オレはひょいと、後からちゃんが聞いたらきっと顔を真っ赤にしてポカポカと殴ってくるかもしれないけど
今は緊急事態ということでお姫様抱っこをしてそのまま保健室に駆け出した。
駆け込んだ保健室には誰もいなくて
ちゃんをベットの上にそっと寝かすと
あとは勝って知ったるな感じでごそごそと体温計を取り出してきて測ってみる
しばらくして”ピーッ”という電子音が鳴ったので見てみると
「・・・・・42度!?」
こんなのはじめて見た!!オレの今までの最高体温が確か38度で・・・・ありえにゃいぃぃ(汗)
どうしたらよいんだよぉぉ!!
こんな時にどうして保健の先生はいないんだぁぁと頭抱えていたらガラガラっと入り口のドアが開かれて
そこに現れたのは
「大石ぃぃ!!」
良かったよぉぉ。助けてぇぇ(TT)
いきなり訳も分からず半泣き状態で抱きついてきた俺に大石は”よしよし”と宥めながら
保健室の奥に視線を送る。
「の具合は?」
「ちゃん42度の熱があるにゃ!」
これって人の体温として本当にありえる?あの体温計が壊れてたのか??
「42度!?」
オレの言葉に大石だけじゃなくてその後ろからも驚く声がして
覗いてみると、さっき話してたメンバーが全員、いや不二以外を除いて揃っていた。
ちゃん、愛されてんなー
こんな時なのにちょっとそんなことを思ってうらやましくなった。
もちろんオレだってちゃんのこと愛してるけどね♪
「とりあえず英二、話してくれないか?」
「あっ、ゴメンにゃ」
オレに抱きつかれて身動き取れなくなっていた大石に謝りながら離れて
皆がぞろぞろと中に入ってきてちゃんの周りを囲む。
「かなり具合が悪そうだな」
「42度って、英二先輩本当っすか?」
「ちゃんと測ったって!失礼な奴だなぁ!」
「もう一度、測ってみたらどうスか」
「海堂まで疑うのか!?」
なんてオレは信用されてないんだ(TT)
情けなく項垂れたオレに海堂まで慌て出して
そんな俺達をタカさんがフォローしてくれた
「ほらっ、慌ててたから見間違えたってことがあるかもしれないし。だから測ってみよう?」
「体温計の調子が悪かったのかもしれないな」
いや、体温計の調子ってなんですか?大石
ま、とにかくこの二人が言うのだからともう一度測ってみればやっぱり42度で止まった。
「これは、先生を呼んできた方がよいな」
「じゃあ、オレ呼んでくる!」
じっとしてられなくて飛び出そうとしたオレに
「ちょっと待って!!」
と出て行こうとしたドアからの声がオレの足を止めた
声をあげて飛び込んできたのは不二。その後ろには保健の先生の姿があった。
「不二、連れてきてくれたのか」
「うん。職員室にもいなくて・・・事務室で事務員さんとお茶を飲んでたよ」
「面目ない!で、患者は?」
此方です。
と大石がベットを囲む皆を下がらせてそこに先生がちゃんに近づいて看はじめた
結果は風邪の悪化
どうも熱があるのに気づかずに動きまわった結果らしい。
そういえばオレがちゃんの様子がおかしいと思ったのはいつもよりも動きが良かったせいなんだけど・・・
熱があるとハイになるからなー。そのせいだったんだろう。
結局ちゃんはそのまま強制帰宅。
そして3日も学校に出てくることはなかった。
いない間はちゃんの元気に動き回る姿とニコニコ笑顔が見れなくて皆、練習にもいまいち精彩がなくってミスを連発する者が多発
だから元気になって戻ってきのを当然オレ達は喜んだのだけど
一番喜んでたのは手塚だと思う。
全然練習にならなかったわけだからさ。でも心配してたから安心したって方が大きいのは当たり前だけどね
そして今日も元気になったちゃんはマネージャーの仕事に励んでる。
今は洗濯物を持って部室から出てきた所
「ちゃーん!!頑張れ!!」
思わず声をあげたオレに気づいてニコニコした笑顔を向けた
「菊丸先輩も頑張ってください!!」
「菊丸!!グランド10周!!」
「にゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!手塚の鬼!!」
「先輩、ガンバレー!!!」
・・・・・やっぱりテニス部にはちゃんがいないとね♪
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