何故こんな状況になったのだろうか
今俺は英二が逃げられないようにしっかりと椅子の上に押さえ込み
不二が嫌がる英二の口をこじ開け真っ赤に染まった食べ物らしき物を無理矢理食べさそうとして
いる
その少し離れた場所では必死に怒りを抑えようとしている手塚の姿
・・・・・・俺達は今、久しぶりの休日を満喫しております♪
調理実習
その日俺たちはなんとなく不二家に集まっていた。
というか集まったのは最初は俺だけ
家が留守でつまらないからと不二の家に遊びに行ったのだった。
そして行ってみれば不二の家の人達も何故か不二意外皆出掛けてしまっていた。
最初は二人で・・・俺は不二の部屋でごろごろ転がっていて
不二はサボテン達の世話を焼いたりレコードを聴いてたり
そんな風にして時間を過ごしていた。
気づけばいつの間にやら時計の針は昼を指そうとしていて
そろそろ昼ご飯でも作って食べるか?ということいなって・・・
台所に行き冷蔵庫を開けば・・・からっぽとはいわないが何かを作れるような状況ではなかった。
当然というかこの家にインスタント物があるわけがないと知っていたので
それなら何か材料を買ってきて作ろう!ということになり家を出た。
・・・ここで出来合い物を買ってきて食べよう!!と考えない辺り俺達偉いよな
で、出掛けたスーパーでこれまた家人が留守で昼の材料の買出しに来たという英二を発見捕
獲!!
さあ、連れて帰って昼飯を作ってもらおうか!!
と英二の両脇を二人で固めてスーパーを出た俺達3人の目の前を通りがかった手塚の姿
「手塚ー!!」
思わず叫んでしまいました。
ところが!奴は一度立ち止まって俺達の方を見て、そのまま何も見なかったとでもいうように無言
で立ち去ろうとしたのですよ!!
なので英二を一旦不二にまかせ俺は前を行く手塚に突っ込んでいって・・・
なんだかんだとひと悶着あったあと強引に手塚も不二家に連行
そのまま4人で昼食作りとなっていた。
「なんかさー。調理実習みたくねぇ?」
サラダにする為にレタスを切りながら隣でトマトを切っている不二に話しかけると
「そうだね。でも手塚がいるのが不思議な感じだよね」
「だなー♪」
あはは♪うふふ♪なんて仲良く会話する俺達の後ろでは。。。
「手塚・・・そんなに見られてると緊張するんだけど(汗)」
「・・・・・・・・・」
「にゃぁぁぁぁ(><)」
なんて手塚と英二が戯れてたりする。
二人はメインのオムライス担当。
でも実際に調理してるのは英二一人。手塚は英二を温かく(?)見守っている(笑)
実はなんでも出来る手塚の唯一できない物が料理であったりする。
中一の時、同じクラスで同じ班で初めて調理実習に挑んだ時は面白かった!!
作ったのは基本なカレーだったんだけどじゃがいも切ってくれと手塚に包丁とじゃがいもを渡した
んだけど
そのまま微動だにせず立ち尽くしてしまって。。不審に思った俺が”どうしたのか”と聞くと
手塚の奴、小さな小さな声でポツリと困惑した感じで言ってくれました
「これはどおすればいいんだ?」と。
俺は思わず爆笑ですよ!!てっきり手塚は何でもできると思ってたもんだから
まさか料理が出来なかったとは!!
その後に俺が皮のむき方とか教えてやったりしたんだけどあぶなっかしいったらありゃしない手つ
きでございましたよ
今は腕前は少しは上がってるのかな?とか思ったんだけどさっきオムライスの材料切ってるのを
見る限りはな・・・
途中で先に切り終わった英二に取り上げられてたし(笑)
今調理実習で同じ班の人達はきっと大変な思いしてるだろうなー
「、さっきからなに思い出し笑いしてるのさ」
「へっ?」
「頬が緩んでるよ。手も止まってるし・・」
うわっ、俺ってば思い出し笑いしてましたか?それを見られた?。。。恥ずかしいー!!!
というよりも・・・
「不二。包丁を人に向けるな」
手塚さん、ありがとうございます!!
俺の言いたかったことを言ってくれましたね(TT)
不二ったら”手が止まってる”なんて言いながら包丁の腹で俺の頬をペタペタしてくれるんですから
怖くて下手に動けませんでした。
手塚が言ってくれなかったら今もやられてたんじゃないだろうか?
本当にありがとう!!手塚!!と感謝の気持ち込めて奴を見れば・・・
「、お前も余計なことを思い出さなくていい」
あははははははは・・・・ばらす!!
今俺が思い出してたことをこいつらにばらすぞ!!なんて感謝の気持ちは何処に行ったんでしょ
う?なことを思ってしまいました。
にしてもさー
「よく分かったな」
「この場面でお前が思い出す内容と言えばすぐにわかる」
俺達ツーカーの仲ですか?
そういうと手塚は無茶苦茶嫌そうに顔を顰めた。コノヤロウ!
「俺の顔を見てから笑いはじめればなんのことを思い出してるのかぐらい分かる!」
ありゃ?俺、お前の顔見てました?うわー、それは無意識でしたよ。
ごめんな。顔見た後に笑い出されるなんてそんなの不愉快だよな・・・本当これは俺が悪かった
よ。
「ー!!話が見えないにゃー!!」
俺が手塚に謝ってると英二が背後から抱きついてきた。が!!
「英二!!火つかってるんだから余所見するな!!」
火事になったらどおするんだよ。それもここ不二の家なんだぞ?
お前、自分の命が惜しくないのか?(汗)
慌てて引き離して英二を火に向わせる。
良かったー。これでなんとか火事は免れた!!と思っていたのだが・・・
「にゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
背後の英二の悲鳴に俺は野菜切りを再開しようとして手に持った包丁がぶれて思わず自分の指
を切ろうとしてしまった。
あっぶねぇぇぇ!!英二、てめぇ何叫んでやがる!!
うらっ!!と殺気オーラを背後に従えて英二を振り返ればそこに見たものは
この世の終わりといった表情でフライパンを握りその中身を見つめている英二の姿。
目を見開きあるフライパンの中身を見つめ固まっている手塚の姿。
何が楽しいのかニコニコ度100%増な不二の姿
一体、何が起こったんだ?
そう思って英二と手塚が見つめている物を見るために側に近づいて覗き込んでみれば
そこにはおいしそうに真っ赤なソースがかかったオムライスの姿
さすが英二。オムライス作るの得意といってただけあるな♪
けどこれがどおしたんだ?なんで悲鳴が上がげて固まるようなことがあるんだ?
不思議に思って不二を見て、不二が手に持っているものを見てしまった。
それは空っぽのタバスコの瓶
「お前、それ入れたのか?全部?」
「うん。これ入れたほうが美味しいんだよ(^^)」
えーと、不二。お前実は怒ってました?
さっき、英二が火から余所見した事。だからやったんですか?
「英二」
「にゃ、にゃに」
「これは英二の分ね♪」
「にゃっ!?にゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
可哀想に英二。でも余所見したお前が悪いんだよ。だってここは不二の家なんだから(TT)
あーあ、英二が調理続行不能状態になっちゃって。。。
「」
「何、手塚」
いつ間にか動き出していた手塚の声に返事した
「このままでは昼食の用意が進まないからお前が次のオムライスを作ってくれ」
「うん。分かった。あの二人はどおする?」
「・・・・俺がなんとかする」
語る俺達二人の視線の先には真っ赤に染まったオムライスを手にした不二が
”さあ食べろ”と英二に迫っている姿があった。
もちろん英二は顔青ざめて逃げ回っている。が、いつまで逃げ切れるか・・・
というかなんか不二楽しそうだなー。俺も混ざりたいなー。。。。
「というわけで!!作るの後回し!!俺も混ざってくるー♪」
後はよろしく手塚♪
と、つけてたエプロン外して俺は英二に突進していった。
その後ろで「何が”というわけ”なんだ。戻って来い、!!」と叫ぶ手塚の声がしたがそれは無視
さあ、英二。今から捕まえに行くから覚悟しろ☆