誕生日
「おっ邪魔っしまーす♪」
中に誰もいないとは分かってはいるものの
やはり他所様の部室に入るのは緊張するよな
それも無断侵入だしさ
「おー、やっぱ中広いなー」
外見からも他の部室とは比べると大きさ違うと思ったけど
中もやっぱし大きかったみたいだ
でも部員さんの人数を他所と比べたら段違いで違うから全員が中に入ったら狭いかもしれないな
ま、それは良いとして。。。この間、ここに来た時に気になるものを見たんだよな
その時はさらっと流して忘れてたんだけど昨日突然思い出して
そうなるといてもたってもいられなくなって・・・でも間違ってたら恥ずかしいから
今、それを確かめに来ていた。
俺は中に入って一度ぐるりと見渡した後、
壁にかかってあったカレンダー、その前に歩いていった。
で、よーくみてみると
「やっぱりね」
やはり俺の勘違いとか見間違いとかいうのではなかったらしい
さて、確認したことだし準備にとりかからねば!!と気合入れていた時
「やっぱり・・・なに?」
後ろから掛けられた声に心臓が止まるかと思った。
そーっと振り返ればにっこり笑ってる不二の姿
「えーと、不二、練習は?」
「今、休憩に入ったところだよ。で、”やっぱり”何なの?」
話、逸らさせてはくれませんか?無理ですか?・・無理ですね。すいません
「この間遊びに来た時・・・・」
面倒臭いと思いつつ説明しようとした時、
バタン!
と盛大な音を響かせて部屋のドアが開いた。
「あっついにゃぁぁぁぁ!!!!!!」
英二、なんてお前に似合いな喧しい登場の仕方だよ
「あっれー?、何でここにいるのさ?」
「いるからいるんだよ♪」
「なるほどそっかー♪って訳分からんわ!!!」
ほほぅ、つっこみを覚えましたか?ナイスなつっこみタイミングですな
じゃなくてお前も話逸らさせてくれませんか?
「英二、僕が先にに質問してるんだから黙って」
「不二・・・笑顔だけど・・・怒ってる?(汗)」
「英二が静かにしていたら怒らないよ」
あっ、黙った。
これ以上怒らすのは危険と悟ったな
英二が黙ったことで不二の視線がこちらを向いたので俺は口を開く
「だからこの間ここに来た時にさ、発見したことがあるのだよ」
「何を?」
「これっ!!」
そういって壁にかかっていたカレンダーをバシンと叩いた。
「23日の所見てみ?」
言って二人が見れるようにカレンダーの前から少し離れる
「にゃににゃに?23日に赤丸ついてる」
「あっ、桃の誕生日って書いてあるよ」
「そう、明日、7月23日は桃城の誕生日だ」
「「「・・・・・・・・乾!?」」」
いつの間に部屋に入ってきたんだよ!?
全然気配しなかったぞ?
そしてもしかして、この23日の赤丸印をつけたのは
「お前か?」
「あぁ、他の皆の日付も印つけている」
さすが小学校からの付き合い。主語なしで通じてるし(笑)
「どうして印つけてるの?」
「誰か気づくかと思ってな」
はっはっはっ、不二、理由を聞いちゃダメだ。
こいつはたんまにこーゆー訳のわからお茶目をするやつなんだ
これもきっとふぅと思いついて気づいたら印入れてたとかいうんだぞ
でもって後から理由をつけたりしたんじゃないか
「さすがだね、」
やっぱりか!!!!!
まあ、そこら辺の細かい事情は置いといて
「知ってしまったからには・・・ねぇ?」
「そうだね。」
「おもしろそうにゃ!」
「よし、では考えておこう」
何を考えるんだ?という間もなく奴はぶつぶつ呟きながら部室から出て行った。
一体、何を企んで・・もとい何を考えてるんだ
「主催はだよね」
「言い出しだからにゃ」
「当然!!おもしろおかしく桃をうれし泣きさせて頂くよ!!」
「僕達にも手伝えることあったら遠慮なく言ってね」
「ちょっとくらい手塚に怒られても手伝うからさ♪」
ちょっとじゃない場合はダメなんだ(笑)
でもサンキュ♪
「んじゃ、俺は23日の誕生日会の準備の買出しに行って来るよ!」
「頑張ってにゃ!!」
「おうっ!お前らも頑張って練習に励めよ?」
でもって桃君を除いた皆に話を通しておいてくれ!!
「了解。って英二!!休憩の時間終わってるよ!」
「にゃぁぁぁぁぁ!!!いつの間に!!!走らされるぅ(@@)」
「叫ぶ前に急ぐ!!」
そうして二人は慌しく部屋を出ていってしまった。
えーと、遅れた原因は俺だよな。。。すまん!!しっかり手塚に走らされてきてくれ!!
てことで俺は行ってくるよ!
明日は久々に楽しい日になりそうだ
もちろん桃君には後々まで思い出に残るような誕生日にして祝ってやろう
テニスコートの横を通った時に練習に励む桃君の姿が見えて
明日のことを考えると俺は笑いが止まらなくなってしまった。