兄弟






夏休み中のある登校日

校門まであと少しという所でオレは立ち止まった。

視線はある一点だけを見ていた。

「英二、こんな所に立ち止まって何してるの?」

背後から頭を軽くパコンと叩かれて誰だ!と振り返ると

そこには不二の姿

「不二、おはよー・・・痛かったにゃ」

「おはよう、英二。力入れてなかったから痛くないと思うけど?」

「まあね〜♪」

冗談、痛くなかったよん♪と笑えば不二は”でしょ”と言って笑った。

「そういえば英二、なんでここに立ち止まってるのさ」

僕の進行方向にいたから思わず叩いちゃったよ?

と言われて、まていぃ!!だからって何故叩くのさ!なんて聞いちゃいけない

だってそれは不二だから

「んー、アレ」

オレはさっきから気になっていたものを指差した。

「アレって・・・校門の所に立っている人?先生じゃないの」

「違うにゃー」

先生だったらオレも気にせず通り過ぎてたけどね

あれって、オレの間違いじゃなければ

「氷帝の生徒だよ」

「氷帝の?僕にはそこまではっきり見えないけど・・・」

「もうちょい近づいたら不二もわかるって」

あれは絶対氷帝の奴だって。

でも朝、といっても集合時間がゆっくりめの10時だから今は9時半くらいの今

何で氷帝の奴がここにいるんだ?

あそこの学校といえばあの偉そうな奴とか関西弁の奴とかやたら飛ぶ奴とかでかい奴とか

そんな奴らが思い浮かんで。。。あんまりというか全然良い印象はない!

だからあの制服着てる奴を見ると、というか氷帝生というだけで

なんとなく不機嫌な気持ちになっていく。

「英二、仏頂面になってるよ」

「そお?」

「そのままいったら手塚みたいになるよ」

「それは嫌にゃ」

オレはまだあそこまで仏頂面じゃにゃい!!と笑う不二に言ってると

「英二に不二、二人ともこんな所で何をしてるんだ?」

そういって体当たりをしてきた奴がいた。

振り返るとそこにはの姿!

おはよー!!」

「おはよう、

「おはよー!!二人とも早いな!」

も早いね。いつも遅刻ぎりぎりなのに」

不二の言葉には膨れた。

「ぎりぎりだけど遅刻はしてないから良いんだよ。それより不二、昨日裕太君を見たぞ!!」

「あぁ、今家に戻ってきてるんだよ」

は裕太君知ってるにゃ?」

「前に一度会ったことがある。で、覚えてたのさ」

裕太君、良いよなぁ。俺もあんな弟が欲しかったぁ!!と足踏むにオレはびっくりした。

横に居た不二の表情から見て、どうやら不二も知らなかったみたい

に弟が居たということ

、弟いたの!?」

「いたよ。学校は違うけどな」

「へぇ、初耳だよ。年はどれだけ離れてるの?」

「年は一緒」

「はっ?」

「だから年は一緒の同学だって。聞いて驚け!な双子なんだよ。」

二卵性のな。と笑うを見て俺達はただただ驚くばかり

「二卵性ということは、双子だけど似て無いということ」

「そーゆーこと。どうせなら一卵性の方がいろいろ面白いから良いのになぁ」

なんで俺達は二卵性なんだろう?と悩む

いや、と同じ顔と性格の奴いたら・・・面白そうだけど疲れそうにゃ

「面白いって何が?」

「例えば一日学校入れ替わってみるとか。先生アタリにはばれないだろうと思うからな」

親しい友達にはばれるだろうけど。やってみたかったなーと思いをはせているらしい

そのことに関しては俺達も面白そうかもと思ってしまった、

もちろん入れ替わってもちゃんと気づくけどね(^^)

の双子の弟か、見てみたかったな」

「オレも!!家に遊びに行ったら会える?」

「ん、そんなことしなくても今すぐ会えるぞ」

「「はいっ?」」

の謎な一言に不二と疑問の声がはもった。

そんなオレ達を気にせずは学校に歩き出して、そして校門に近づいた時にすっと指差した。

「あれが弟」

「「はいっ!?」」

指差す先を見ればそこいはさっきまでの不二との話題の人。

「あの氷帝生っての弟!?」

「そう。」

「弟って氷帝に行ってるの!?」

「そうなんだ。あっちの制服が着たい!って行ってしまったよ」

俺は青学の方が家から近いからこっちにしたんだけど

って、達の学校の決め方って・・・

また校門前近くで立ち止まって騒ぐオレ達にとうとうその弟君は気づいたらしく

何やら渋い顔をしながら真っ直ぐこちらに向ってきた。

「こーの、バカ兄貴が!!!」

「いてっ!?お前、いきなり蹴るなよな!!!」

「蹴りたくもなる!俺よりも先に家を出た奴がなんでまだ学校についてないんだ!!」

兄貴の方が学校近いんだから着いてないはずがないだろうが!!

お陰で俺は校門前で待たされるハメになって他の奴らにジロジロ見られて不愉快な思いをしたんだぞ!!

と、声を荒げる弟君

確かに声を荒げたくなる気持ちもわからなくもない内容だにゃ

「で、何だ?」

「今日提出の課題ノート。ちゃんと自分のを持って行け、俺のを持っていくんじゃない!!」

そういって弟君は鞄から課題ノートを取り出すとに押し付けた。

にしてもオレ達が声を挟む隙間が全然ない。

「あー、間違って持ってきちまったか。。。。サンキュ」

「・・・・・・・じゃあ、俺は行くからな。今度からは間違っても絶対持ってこないから自分でしっかりチェックするんだぞ!」

やっと落ち着いて用事を終えた弟君はオレ達に頭を下げるとオレ達が声を掛ける間もなく去って行ってしまった。

・・・嵐が去っていたような感じだ!!

「アレが弟だ」

「・・・・・似て無いね」

「・・・・似て無いにゃ」

「だろ?」

「「弟の方がしっかりしてる(にゃ)!!」」

「何ぃぃ!?」

それはどおゆう意味だ!と雄たけび上げて追いかけてくるからオレ達は走って逃げて

ドタバタしながら教室に辿り着いた。

入った途端にチャイムが鳴って先生が入ってきて・・・

そこでとりあえず騒ぎは強制終了

にしてもに弟がいたのにはびっくりした!

今日は全然話せなかったけどいつか今度ゆっくり話してみたいなーと思う。

そう思ってなんとなく振り返れば不二と目があった。

どうやら不二も同じことを考えていたようで


この後、俺達は家に押しかけることとなった。

 

 

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