心のいろ





今日は朝起きた時から気分が乗らない。

何も考えれなくて、何もしたくなくて

けど・・・


「学校、行かなきゃ」


ボソッっと、自分でも普段はこんな声ださないだろう、と思うような低く沈んだ声で呟く。

でも、行かなくちゃと思ってもなかなか行動に移れない。

本当に、何もしたくない・・・・


「・・・・・・起きてるよ!!今行く!!」

階下から自分を呼ぶ声にイライラして怒鳴り返した。

そうしてようやっとのろのろと朝の身支度を整えた。


学校に着けばいつもと変わりない朝の光景が広がっている。

通学途中にクラスメイトやら後輩から”おはよう”と声を掛けられて

それに返す声はいつもと同じ

けど、心ん中はものすっごく暗いです。

えぇ、この暗さならば今日みたいに天気の良い日も一瞬で真っ暗闇に変えれちゃうんじゃないか?

そんな馬鹿なことを真剣に思えるくらいに暗いです。

一向に気分が浮上してくる感じはなくてさらに沈みこむ感じになりながら

やっと教室に辿りついた。

中に入れば先に登校していたクラスメイトらが宿題のこととか昨日のTV番組のことなんかの話で盛り上がっていた。

これもいつもの風景

本来なら俺もすぐさま参加しちゃうんだけど今日は・・・そっとしといてくれぇ〜

そう思って控えめ自分の席につくまでに側を通るクラスメイトに挨拶をする。

”お願いだから俺に話しかけるなぁぁ!!というより俺に気づくな!!”

なんて心の中で叫んでたりする。

けど、そんな願いは叶うはずもなくて・・・・

、おはよー!!」

「おいっ、なんか暗いぞ?どうしたんだよ!!」

なんていつも会話してる連中に背中をベシッベシッと盛大に叩かれてしまった。

ははは・・・・暗いと思うなら話かけんでくれたまえよ(TT)

そう思いつつも今日は気分が沈んでるから話しかけるななんてそんなこと言えるわけないし

言って、気分が浮上するわけでもないし、なにより心配されるのは嫌だ。。。ってことで無理矢理沈んでる気分を引っ張り上げる。


「いやぁ〜、今日はいつもと違った感じで登場!!ってな」

「なんだよそれは(笑)」

は今日も朝から変だな!!」

「どもども、ありがと☆」

「いや、褒めてないって」


こんな会話が繰り返されて。。。

もうこうなったらやけだぁ!!な感じで

・・・・あとで思い返せばこの時、自分がなにしゃべってたのか記憶ないし!!

俺ってばかなり最悪な状態か?

話してた奴らには気づかれないように小さくため息をついて、時計を見ればあと数分で朝のHRが始る時間。

てことは、そろそろ朝練に励んでいた不二や英二が教室に来る時間。

ー!!!おはようー!!!」

、おはよう」

そろそろか?なんて考えたらナイス!!としかいえないようなタイミングで二人は教室に飛び込んできた。

あー、今日もあんたら元気やねぇ〜

騒がしかった教室内が英二の登場でさらに騒がしくなる。

その騒ぐ英二の隣でうるさくないんだろうか?なんて思うのだが、

眉一つしかめずに今日も爽やか笑顔の不二を見て俺はちょっとだけ癒されてみたり♪

怒った時とか目が開いてる時とかの笑顔の種類によってはそれどころじゃないけど本当になんの裏もなしな時の不二の笑顔って
本当に癒されるよなぁ〜

「・・・・・お役に立てて光栄」

「いやいや、こちらこそどうもです」

ははは、考え読まれるのもそれはそれでちょっと怖いけどさ

何気に慣れてきてる自分がすごいかもしれない

でも不二のおかげでなんとか午前中は乗り切れそーかも、なんて思ってたら後ろから英二の抱きつき攻撃にあってしまった。


ってば何不二と見詰め合ってるんだよぉ!!!」


おいっ、見詰め合ってるって・・・・俺はただ不二の笑顔に癒されてただけだぞ?

それをどーみれば見詰め合ってるって言うんだ!!てか、その前に不二の目は開いてないだろーが!!

見つめあいようもないだろ!!

なんて気持ちを込めてうりゃっと、肘鉄を食らわせて英二を沈める。

一瞬静かになるけど復活したら文句いわれるんだろうなぁ〜なんて思ってたら丁度先生が入ってきてHRが始った。

そしてすぐさま授業に突入!!

なんか前の席の英二がぶつぶつ言ってるような気がするがあくまで気がするってだけで無視しておく。


で、授業中

当然ながら教室内は静かで・・・・・そうなるとまたなんか気分が沈んでくる。

静かになるといろいろ考えることが湧き出てくるからな〜

せっかくさっき不二に癒されたというのに。。。

「はぁ〜」

周りに聞こえるか聞こえないくらいかの小さなため息をついて俺は今まで黒板に向けられていた目を窓の外に移す。

外は。。。。とても良い天気だった。

もうむちゃくちゃ良い天気。

それに体育の授業を受けてる奴らの元気な声も聞こえてきたり・・・・

なんかなぁ〜、なんで俺ここにいるんだろうな?


・・・って!!またわけのわからん暗きことを!!

このままだとさらに沈んでいきそうなことを考えそうな気がしたので、とりあえず今、考えてたことを丸めてポイッっとどこか遠い所に飛ばすようにイメージしてみた 

けどそんな時に限って余計なことを考えたりしてしまうんだよなー

こんな時は・・・寝てしまおうか?

寝たら少しは復活するかもしれない!!

そう思って堂々と机に伏せてそのまま顔を伏せる

今日は当たり日じゃないしそんな当てるような先生でもないから大丈夫だろう

ノートは・・・英二はあてにならないから不二に見せてもらおう!

なんてことを考えているうちに俺はいつの間にか眠ってしまっていた。



ー、おっきろー!!」

「・・・・・・・・・」

、そろそろ起きようよ」

なーんか遠くから呼びかけるような声が聞えたと思った次の瞬間、体をゆさゆさとゆさぶられて俺は目が覚めた。

伏せていた顔をあげるとそこには覗き込むようにしている不二と英二の姿

「えーと、俺、どのくらい寝てた?」

今の感じからして1時間くらいとかじゃない感じがする。

もしかして2時間目も寝続けてた・・・とか?

と、考えた俺は甘かったみたいだ

「にゃーに言ってんの!今はもうお昼だよ?」

、起こしても全然起きないんだからさー、息してるのか心配になっちゃったよ

と面白そうに言う英二に、俺はそれどころじゃない!

「お昼!?」

「にゃ!?」

いきなり俺に肩を掴まれて英二は目をパチクリとさせて俺を見ていた。

「熟睡、してたみいだね」

俺と英二の間に不二がはいって。。。。あー、そうだな。なんか体が軽くなったような気がする

そして気分も落ち着いた感じ?

思い返すと朝の俺のどん底までの暗さが嘘のようだ。

もしかして寝不足、だったかな?


、考え事中悪いんだけど、そろそろ昼食べないと時間なくなっちゃうよ?」

「何っ?」

言われて時計を見れば、確かに。結構時間がたっていた。

「そうそう、早く行かないとみんなしびれきらして暴れちゃうにゃ!!」

特に桃なんかすごい暴れるよ!

「げっ、それは大変だ!!」

慌てて俺は横に掛けていた鞄から弁当を取り出して先に出口にいた2人を追いかけた。



屋上のドアをバタンと開けてみればカラッと晴れた良い天気

まさに屋上で食べるランチタイムにはぴったし!!

外に一歩踏み出すときにその場で大きく深呼吸をした

明るい太陽から元気をもらうように大きくすって

朝に溜めていた暗い気分をすべて吐き出すように、

、そんな所にいないで早く進んで!!」

「悪い悪い」

後ろからの不満の声に俺は軽く謝って外にと出た。

俺が出た瞬間、後ろから英二が飛び出して皆がいると思われる方に走っていく。

「走らなくても良いのにね」

「ま、英二だからな」

「英二だからね」

にっこりと俺達は笑い合って英二が走っていったほうにゆっくりとした足取りで歩いていく。



「ん」

「英二が心配してたよ。”今日はの様子がおかしい!!”って」

「あー、それは悪かったです」

「でももう大丈夫みたいだね」

「お陰さまで」

昼まで寝たお陰ですっかりと元に戻りました。

「良かった。僕も心配してたんだよ。

たまにはそんな日もあるかもしれないけど”暗い”はらしくないからね」

いつもの元気で明るくておバカなじゃないと僕たちまで調子が狂っちゃうよ

「おいっ」

途中まではよい。よいが・・・最後のはどうなんだよ(汗)

心配させてしまっみたいだからこれ以上はつっこまないけど

「まあ、うん・・・心配お掛けしました。」

「ホントにね」

にっこり笑っていわれてたじろいでしまう

「けどもしまだ暗かったとしても昼以降には元に戻るってわかってたけどね」

「。。。。何で?」

なんでそんなことわかるんだ?

思わず立ち止まって不二をじーっと見る。

「だって」

そう言って不二も立ち止まって視線を送った先にはいつも昼飯を一緒に食べているメンバーが揃っていた。

「あそこの騒ぎに混じってたらいくらでも暗いままではいられないでしょ」

その言葉に俺はそうかも。。。と思った。

昼お預けのためか我慢が切れてイライラした桃と、海堂が今にもつかみ合いの喧嘩を始めそうな中

周りで楽しそうにその成り行きを見ている、てか時にちょっかい出してる英二

呆れてみてるリョーマ、オロオロとしてるタカさんに止めようとしてでもどう止めようかと胃を抑えてる大石とか

そんな様子を少し離れながらノートを取ってるヌイにそろそろ得意技が出そうになってる手塚

こんな奴らの中に混じったら、暗いままなんかいられないよな

てか暗かった事も忘れてるかもしれない。

で、騒ぎが(昼を食べ終えた)治まった頃にはすっかり不二のいう”らしい”俺に戻っている。と

うん、俺もそんな気がすごくするよ。

、そろそろ行かないと本当に喧嘩はじめちゃうしそうなったら大石とか可哀想だし・・・」

桃達にご飯を食べさせてあげよう

「了解」

ということで、心配してたらしい英二に俺は元に戻ったことを伝えるつもりで

喧嘩しそうになっていた二人の間に飛び込んでいった。

 

 

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