「だーかーらー!!・・・・・、聞いてる?」

「はいはい、聞いてます。聞いてます」

「聞いてにゃいぃぃ(><)」

「聞いてるから・・・・ジュースで酔うなよ」

呆れたように言った言葉に菊丸は「酔ってにゃんかにゃい!」

と両手振り上げてわめいている。

いや、その言葉遣いからしてすでに酔ってるから

・・・あれ?そういえばこの言葉遣いは元からだったっけ?

そんなことを気にするよりも

何故俺がここにいるのか、そちらのことの方が不思議でならない。






ゴメン☆






「菊丸君」

「えーじ」

「はっ?」

「そんな他人行儀じゃなくて名前で呼んで!!」

じゃあ、言葉に甘えて

「英二君」

「”君”はいらにゃいにゃぁ!!!」

難しい奴

まだ2度しか会っていなくて急に呼捨てなんてできるか!

といった俺の気持ちはどうやら遠くの方に追いやられているらしい

あぁ、そういえば俺はすでに呼捨てにされているんだったか

ー」

タイミングよく呼ばれて

俺が視線を向けると英二は”ふにゃぁ〜”といった表現がふさわしい格好になっていた。

・・・・本当にジュースで酔ってしまったのだろうか?

心持顔が赤くなっているように見えるのは気のせい?

「どうしたんだ?」

俺の返事を待っているらしい相手に返事をしてやると

嬉しそうに笑顔を零してしゃべりだす

どうやら構ってほしかったらしい。

さっきまでの会話は本を片手に。。だったからな

「今日はなんでこっちに来てたの?」

「あぁ、この間、の家に泊まった時に借りようと思ってたものを借り忘れたからそれをとりに来たんだよ」

あいにく、家には不在で

でもちゃんと用意はしておいてくれて、

家に行って、出てきたの母親がすぐにそれを渡してくれた。

家に上がるよう勧められたんだけど、この後の予定があったので丁重に辞退して、

で、予定の場所に向おうとした所を偶然英二にあってそのまま英二宅にと連れ去られてしまった。

なにやら・・・誰かと喧嘩したらしくて、愚痴相手が欲しかったらしい。

そんな時に偶然会ってしまった俺は不幸というのか。。。

2度しか会ったことはないながらも一応顔見知りということで声を掛けてしまったのが悪かったのか

どれが原因だったかを考える間もなく連れ去られて、

俺は今英二宅にいる。

ちなみに俺達以外は留守にしているらしい。

英二が皆が一斉にいなくなるのは”珍しい”と言っていたけど普段はどうなんだろう?

常に家には誰かがいるといった状況なのだろうか?

とにかく家に来るとそのまま英二は冷蔵庫からジュースを持ち出し

部屋に入ってドスンと座り、俺と自分の分をコップに注ぎ。

そこから英二の一人愚痴大会が始まった。

愚痴るのは英二一人。そして俺は愚痴聞き役。

聞き役・・・ね。で慣れてるとはいえ、つくづく俺って損な役回りだよな

というより愚痴役というのは親しい仲の方がよくないのか?

で、英二の親しい仲というと・・・

「えーと、今日は大石君とか不二君とかはどうしたんだ?」

一緒にペアを組んでいる大石君とか同じクラスの不二君。

この二人のがまさに聞き役適任!じゃないのだろうか?

けど、名前を出した途端、英二の大きな目がうるうるとしだした

「ど、どおしたんだ?」

もしかして、何かヤバイこと言った?

てか喧嘩したらしき相手が実はこの二人のうちの一人?それか両方?

、俺の相手するのイヤにゃの?」

うるうるした目で言われて俺は慌てて「そんなことない!」と否定した。

けど・・・

「ほらっ、俺と英二ってまだ2度しかあったこと無いだろう?

そんな俺が愚痴役で良いのかな?と思って・・さ」

やはりこおゆうのは友達とかが良いのじゃないかな?と・・・

は、と乾の友達でしょ」

そうだな、小学校からの付き合いだ。

中学は引越した為に隣の学区に変わって、そこにある中学に通ってる。

引越ししなけりれば俺も青学に通ってたはずだったんだけどね

「ならオレの友達にゃ!」

「はい?」

英二の発言についていけなくて俺は問い返してしまった。

「だーかーら!と乾の友達ならはもうオレの友達にゃ!」

テニス部の奴らも皆そう思ってるにゃ!!

って!?・・・そうだったのか!!

「そうそう、だからこの間の泊まりにも誘ったんだよん♪」

へー、いつの間にそういうことになったんだ?

そういえば前に乾が「の親友ということで興味の対象になっている」とかなんとか言ってたような?

、お前、青学で一体何をやってるんだよ

頭抱えて唸る俺を見て英二は面白い物を見るような目で見ている。

どうやらいつの間にか愚痴モードは終了したらしい。


ピンポーン


そんな中でならされた呼び出し音

「にゃ?誰だろう」

そういって玄関に向う英二の背後で俺は聞えないように

「ゴメン☆」

とこぼした。

ここに連れてこられて英二がジュースを取りに言っている間に俺はこっそりと乾に連絡を取ったのだ。

”菊丸宅に連れ去られた!至急救出に来い!”と

宅に寄った後に乾と会う予定にしてたから

待ち合わせ場所に時間になっても現れず、連絡も取れずだとさすがの乾も困るだろうと思って

いくらいろんなデータを集めてる乾とはいえ俺が英二に連れ去られるとまでは予測は出来ないだろうしな

きっと、これで乾のデータノートには新たなデータが加筆されたに違いない。



今、玄関ではドアを開いたらしい英二が「にゃー!!!」とかなんとか叫んでる。

なんで叫ぶことが?と部屋のドアからこっそり覗いてみると、

乾とバチッと目が合った。

軽く手を上げて挨拶交わして。。。乾の口が声は出さずに「ご苦労様」と言っているのが見えた。

どうやら俺がここに連れてこられた経緯は聞いているらしい。さすが乾!!

そしてどうやら乾は英二が愚痴ることになった原因の人物を連れてきていたらしい

だからさっきの”にゃー!!!”になるわけね

この後、乾が上手くまとめたとか相手が折れたのか、それとも英二が謝ったのか

玄関から離れた部屋からは会話は聞えなくてわからなかったが一応の決着がついたらしい

そして俺は解放されて乾と改めて出掛けようとしたらそこに英二もついてきた。

で、どうやら喧嘩相手となっていたらしい大石と不二。

この二人もついてきて、小学校時代のや乾の忘れたい過去暴露とかに話が弾んで

楽しい一時を過ごすこととなった。



このことを夜、に電話して話すと盛大に笑われて

思わず途中で電話を切ってしまった。

、お前の過去を暴露しといたから穴があったら入りたくなるほどの恥ずかしさをしっかりと味わってこいよ?

きっとこのことで電話が掛かってくるだろう事が簡単に予想できて

その時は俺が笑ってやろうとニヤリとする俺がいた・・・・ことはヒミツだ

 

 

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