真剣勝負






「えちぜーん。いるかー?」

昼食も終わって、俺は1年2組の教室を訪れた。

けど目的の人物は見つからず・・・代わりに俺の姿を見つけて大声で叫んだ奴がいた。

「あー!!先輩。こんにちは!」

「堀尾。越前何処行ったか知らない?」

相変わらず騒がしい奴だな。

でも、こうやって尋ねていくといつも一番に気づいて声を掛けてくれるのは助かる。

・・・・・大きい声で騒ぐから注目浴びるけど

でも最近毎日この時間に訪れるものだから最初の頃よりかは注目されなくなったかな?

堀尾が俺を見つけて上げる大声で振り向く以外は

「越前の奴さっきまでそこにいたんですよ・・・おっかしいなー」

そういって教室内をキョロキョロする堀尾に”ありがとう”と行って2組を離れた。

「あいつが行きそうな所というと・・・」

越前が行きそうな場所

それは静かであまり人が来ない場所で・・・

当然涼しかったりあったかかったりと居心地良く昼寝しやすい場所。

この間はテニスコート裏で昨日は校舎の裏で・・・裏ばっかりかい(笑)

どこも条件整ってるからなー

多分今日は屋上の裏かな?天気が良いから

で、行って見ると予想した場所に気持ち良さそうに寝ている越前の姿。

まったくの予想通りのことに笑いがこみ上げて来て、

我慢できずに寝ている越前の頭の上でクスクス笑っていると当然のことながら

「何笑ってんの?」

起きた。

それも物凄く不機嫌そうな顔。

それはそうだな、寝ている所を見て笑われてその笑ってる声で起きたなんて

俺でも絶対に不機嫌になるよ。

「何でもないよ」

「何でもないのに先輩は笑い出すんだ」

変な人

そうぼそりと呟いた声に思わず額に怒りマークが!!

でも悪いのは俺だから今回はまあ我慢するけど・・・今回だけな

「んじゃ、そろそろ恒例のやろうか」

「また?それよりいつから恒例になったの」

そんな嫌そうな顔しなくてもいいじゃないか

恒例になったのは。。。。。自然な流れで?

「不自然な流れの間違いでしょ」

越前。お前とことん生意気な奴だなー。俺はこれでも一応先輩なんだぞ?

少しは敬え。とはいわなんが素直な対応しろよ。泣くぞ?

「はぁ〜。」

なんでそこでため息をつく?

・・・・まあ、いい。

「やるぞ!!」

おもいっきし呆れ顔の越前と顔を合わせて。。。

「「に〜らめっこしーましょ。わーらったーらだーめよ。あっぷっぷ♪」」

俺は無茶苦茶ノリノリで。越前は投げやりで、そんな二人の声がはもる

そして始まったバカは真剣勝負

二人とも相手を笑わせるための面白顔を作るなんてことは一切しない

ただ本当に睨みあってるだけ。ただそれだけの本当にバカな勝負

一分、二分と時間が経っていってこれだといつまでたっても決着つかないだろう!!

と思われ始めた頃・・・

「ぷっ!!!」

つい噴出してしまった。

「今日も先輩の負け。」

「あはははははははははは!!!」

お腹抱えて笑い転げる俺を越前はやはり呆れた顔で見ている。

「先輩、毎日毎日飽きません?」

いつまでたっても笑いが収まらない俺に越前がそんなことを言ってきた。

「いや、飽きないぞ!!そして明日もやる!!」

「明日も先輩が負けますよ」

「んなのはやってみなけりゃ分からない!!明日は明日の風が吹くのだよ!!」

はぁ〜。今日も笑った笑った☆

ようやく落ち着いて、転げまわったせいで汚れた制服をパタパタと叩く。

丁度良い時に予鈴が鳴った。

「んじゃ、俺は戻る。お前も遅刻しないように戻れよ。間違ってもサボるな!!」

では放課後の部活でなぁ〜

バイバーイと手を振って校舎に入る。俺の教室は遠いのですよ。



いつの間にか始まってすでに恒例となった真剣勝負。

今のところ俺が全敗記録更新中

でも明日はどおかはわからない。。。。いつか絶対に勝つぞ♪

なんて・・・本当は勝敗なんてどおでもいいんだけどね。

ただ越前に構うのが面白いだけなのさ☆

 

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