ゆらゆら






「頭がぼーっとする」

「当然だよ。

俺の漏らした声に不二が呆れたように答えた。

「そろそろ止めたら?」

もうすぐ英二達も来ることだしさ

声だけでなく視線までが”呆れた”と言って俺を見てくる。

「んー、もう少し」

「何、我慢大会か何か?」

「そう。どこまで耐えれるか!!」

どうだ、不二、お前もやらないか?

と、伺ってみると”やらない”の冷たい一言が返って来た。

予想は・・・ついてたけどな

で、さっきから沈黙して、というより見て見ぬ振りしてらっしゃるそこの人

「お前もやらない?」

「・・・・・・・・」

「やらないのか」

無言で返されましたよ。

つーか、無茶苦茶冷たい目で一瞥されました。

そんな冷たい反応するとちゃん泣いちゃうから!!

と、両手握りこぶししてほっぺの所にぎゅっとしてぶりっ子ポーズ♪

「ぎゃっ!?止めろ!!揺らすな!!!!」

目がまわるーてかぐらぐらして気持ち悪っ!

「不二、この阿呆を止めろ!!」

「阿呆はお前のことだ!!」

なんですと!?

俺は失礼なことを言う奴を涙目で睨みつけてやる。

今おもいっきし揺らされて気持ち悪くて泣く寸前だったんだからな!

「僕も手塚に一票」

何!?

まさかここでこんな裏切りに合うとは!!

「だから僕は最初っからそろそろ止めなよって言ってただろ?」

溜息混ざりに言われて俺は反論しようもなかった。

「そもそもお前はどうしてそんな格好をしてるんだ?」

・・・・それを今更聞きますか?

ここで3人揃って大分。というか10分以上は立ってるというのに

「手塚、理由聞かないほうが良いよ。」

「不二は分かってるのかよ?」

なんか全部お見通しって感じの言い方だけど

「そりゃね。ある程度は分かるよ・・・・”なんとなく”でしょ」

つまり理由なんてない。と

珍しくこの二人よりも待ち合わせ時間よりも早く着いて、

一人待っているうちにじっとしているのがイヤになって

フラフラしてると目に入ったのが鉄棒で

最初は久しぶりに逆上がり!!とかしてたんだろうけど

最後はすることなくなってただぶらーんとぶら下がり状態になって

さあ、この後どうしようか?と考えてたら不二や手塚がやってきて

なんとなくそれからそのままの格好維持

「という辺りじゃないの?」

「・・・・・・・・・」

「当たり。みたいだね。とゆうことだよ、手塚」

説明終了した不二が手塚ににっこり笑って。

手塚は心からの呆れた溜息を一つついて会話終了

「不二、他に何か言い様はないか?」

「あるの?」

「ないな」

・・・・・・・・・・・・(TT)

「そろそろ本当に英二達が来る頃だから止めなよ」

頭に血が上りまくった今の状態。もう限界過ぎてるでしょ?

と不二に言われて

「はい」

素直に返事した。

さすがにこれ以上はヤバイかなー?と。

手足しびれてるしね


「あっ、英二達が来た!!」

降りようと鉄棒に手を掛けようとした丁度その時不二が英二達が来たのを見つけたらしい

「遅くなってゴメンにゃ!!!!」

そういって駆けて来る英二に不二が苦笑しながら小さく手を振って


ボタッ


背後から聞えた音に振り返った不二が見たものは

地面に落下して目を回してる俺の姿だった。

手塚は眉間にしわ寄せてそれを手で押さえていたらしい

あとで正気に戻った俺はやってきた英二達にさんざん笑われることとなった。

理由なく鉄棒にぶら下がるのは。。。止めようと密かに誓うある日の午後だった

 

 

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