笑顔
「でだ、見てみたいとは思わないか?」
のこの一言に菊丸と桃城は「見たい!!」と声を揃えた。
「他の奴らはどおだ?」
「なんの話?」
「だから手塚の笑った顔が見てみたいなって話だよ」
「また唐突な話だね」
苦笑して言われた言葉には「そうかなぁ?」と首を傾げた。
「話したのは。。。唐突だったかな?でも前々からずっと思っていたことだ。」
そしてこれはお前らも今までに一度くらいは絶対に思ったことがあるはずだ!!
この言い切った一言に、
皆、うっ!っと詰まったような声を出した。
「やっぱり思ったことあるんだな!」
そう言ったの声は明るかった。
「まあね、一度くらいは。。。」
「俺は一度じゃすまないっス」
「もし見ることができたら・・・貴重なデータとなるな」
「それは何に使うんだよ!!でも、確かに見てみたいかも」
「海堂は?」
「・・・・・・・・・フシュー」
「そうか、見てみたいんだな」
うんうん、そうだろうとも
何も後ろめたいことはない!!誰だって一度は思うことだからな!!
「てことで、俺と英二と桃でどうにか見る方法はないかと考えてるんだが良い知恵が浮かばん!!」
何か良い知恵を思いついたら教えてくれ!!
俺たちが考えた案だと笑うどころかさらに額に皺がよりカミナリを落とされる結果になりそうなものばかり
”なりそう”というより”なる”が正しいけど
まあ、そんなのばかりなんだよ
「全然、何もないの?」
「ないわけではないんだけど・・・これは乾の協力が必要かもしれない」
「俺の?何だ?」
「お前、ワライダケ持ってないか?」
「・・・・・・・・・はい?」
だからワライダケだよ!一回でちゃんと聞け!
耳悪いのか?なら耳鼻科に行った方がよいぞ
「いや、あまりに突拍子のないことを言われたものだから」
「そうかな?」
「ところでなんでワライダケ?いや、したいことは分かるが、何故俺なんだ?」
「持ってそうだろ?」
この中で一番持ってそうだ。てか使ってそうだ
と、言った俺の言葉にまず不二が珍しく噴出して、それを合図にしたかのように
皆爆笑の渦となった。
なーんーで、笑うんだよ、俺、なんか笑うようなこと言ったか?
「乾が、持って、そうって・・・・・」
不二、大丈夫か?笑いすぎで言葉が途切れ途切れだぞ?
で、最後まで喋る前にまた笑いの波が襲ってきたのか笑い出すし・・・・落ち着け?
とりあえずお前が言いたいのは「乾が持ってそうだ」と言った俺の言葉が
あまり的を得ていた為に笑いがこみ上げて来たんだな?
というと不二は笑いながら必死に頷いてる。
でもだからってそこまで笑わなくても・・・・ま、いいけど。
てか手塚の笑顔が見たいって話をしてたのに今はそれ以外の奴らの笑顔が満開だな
。。。。間違ってるけど
「でもなー。ワライダケの欠点としては笑っていたとしてもそれは腹の底からの笑いじゃないってことなんだよ」
「つまり、が見たいのは腹の底から楽しいと笑ってる姿なんだね?」
「その通り!!」
楽しくもないのに笑うのは変だろ?
でもま、他に方法がなければこれを試すしかないだろ?
てことで、乾。どおなんだ?
聞いた俺に乾はスッとメガネを押し上げて
「残念だけど、君の希望には添えられそうもない」
「何!?てことは、乾。お前ワライダケ持ってないのか?」
「持ってないよ」
「嘘だ!!」
「、ここで俺が嘘をいって何になるというんだ?」
「うー、確かにそうだけど、でもお前は絶対に持ってるはずなんだ!!!」
隠すな出せ!!今こそワライダケの効能を有効に使うときなんだ!!
「こころー。それなんか間違ってるにゃ」
「てかその言い方だと普段は有効に使われてないって聞こえるんスけど」
「乾、ワライダケ、有効に使われてない・・・というとやはり乾汁に入ってる。とか?」
「いや、まだそんな反応を示したのはいないから今からという可能性も・・・」
「えぇぇぇ!!乾汁だけでもつらいのにあんなまずいの飲んで上笑わなきゃならないんスか?」
そんなのいやっすよ!!!
「”笑わなきゃ”じゃなくて笑いたくないのに笑わされるんだよ。・・・ついらいね」
皆が一斉にがやがやと口を開いた。
が、その声に乾が一言冷静に
「だから持ってないって」
こうして乾汁にワライダケが入る可能性は消え去った。
が、
「じゃあ、どうやって手塚を笑わせれば良いというんだ!!」
「、よく考えてみて」
「何を?」
「手塚の笑った姿。想像してみて?」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・どお?」
「・・・・・・・・寒気が(TT)」
ほら見てみろ!!鳥肌が!!
とその場で暴れるに皆心の中で
「さっきまでその寒気が出るほど反応する笑顔が見たいとか言って騒いでたくせに・・・ひどっ!!」
と、思ったとか思わなかったとか?
とりあえずこれにて”手塚の笑顔が見たい”計画は落ち着いた。