「ねえ、不二」

次の時間の宿題を忘れていた菊丸が不二に頼み込んで借りたノートを必死でうつしていて

その間、不二は持ってきていた本を広げていた。

そしてあと数分で昼休みが終わろうという頃

必死にノートを写していた菊丸が顔を上げて不二に話しかけてきた。

「何、英二。ノート写し終わったの?」

「終わったにゃ。サンキュ♪」

「次からは忘れないようにね」

「わかってるにゃ♪って、そうじゃなくて!!」

わかってる。その言葉を聞いて、それが信用できないんだよ。

と考えてた不二は何か話したいことがあるらしい菊丸の様子に首を傾げた。

「どうしたの?」

「あのさ、今気づいたんだけど・・・・あそこ」

そういって菊丸が指差したのは自分達がいる窓から見える木、の少し下辺り。

なんだろうと?そちらに視線を送ってみるが、自分のいる場所からは菊丸が言っているモノが見えなくて

少し菊丸の方に身を乗り出してもう一度見てみる。

と、そこには・・

「あれって、?」

「そう、にゃ」

「なんであんな所に?」

「わかんない。寝てる・・・みたいだから昼寝じゃないの?」

「でもなんであんな場所なの?」

昼寝をするなら屋上とか校舎の裏とか、いろいろある

それなのに何故、よりにもよってというか・・・・木の上で寝てたりするんだろう

僕達の後輩は。

と不二は呆れたように眠るを見下ろす。

「んー、のお気に入りの場所!とか?」

首を傾げながら言う菊丸にそうなのかな?と思いながらもずっと観察していた。

その時、

「不二、おチビ!!」

今度は地面を指差す菊丸によく見つけれるものだなと苦笑しながら不二も指差された方向にいた越前を見た。

「おチビ、何キョロキョロしてんだろ?」

菊丸の言うとおり越前は何かを探してるような動きだった。

「もしかして、のことを探してるんじゃない?」

と越前は同じクラスだし、よく一緒にいる姿を見るし

といった不二に菊丸は”なるほど”と頷いた。

そして、席を立つと、窓を大きく開いた。

「英二、何を?」

「挨拶にゃ♪・・・・おチビー!!!」

大声で越前を呼んで、気づいた越前が上を見上げた時、菊丸が大きく手を振って

不二も小さく手を振った。

それを見た越前が小さく頭を下げるのが見えた。

そんな越前の姿を見つつ、今まで眠っていたらしいが目をパチリと開けるのを見て

不二はそちらの方にも手を振って、”おはよう”と声にしないで口だけを動かした。

それに気づいたは少し照れながらもペコリと頭を下げた。

そしてそんな僕とのやり取りに気づいたのか、

越前は不二の見ている方に視線をやり、そしてその木に近づいていった。

木の前までやってくると上を見上げて・・・

、いるんでしょ」

その声はそれほど大きく言ったわけではないのにはっきりと不二や菊丸

もちろんの耳に聞えていた。

そして呼ばれたは、ひょっこり下に顔を覗かせる

「・・・・・ばれた?」

悪戯がばれてしまった。そんな楽しげな声が聞えた。

「昼休み、先生に呼び出されてたでしょ。探して来いっていわれて・・・迷惑なんだけど」

「あははははは。ごめん!すっかり忘れてたよ。」

そういえば呼び出しされてたよなー・・・・先生怒ってるだろうなー

そんなことをぶつぶつ呟きながら、不二や菊丸のいる窓の方に顔を向けた

「失礼しました☆」

と頭を下げると、今まで居た場所から下に飛び降りた。

「「!?」」

あまりのことにびっくりして、慌てて下を見下ろすと

軽々とと着地した後に越前に頭をはたかれてよろけていた。

そしてもう一度、上を見上げて頭を下げた後に、二人は職員室の方に走っていった。


、身軽だにゃ〜」

「本当、翼があるみたいだよね」

軽々と着地してさ、と言う不二に菊丸もうんうんと頷く。

「でも、オレに追いつくにはまだまだだけどにゃ」

「そうなの?」

「そうなの!」

しばらくにらめっこした後に二人ともクスクスと笑い出した。

「ほらっ、もうすぐ鳴るよ?宿題のほかに教科書とか忘れたりはしてない?」

「それは大丈夫!!ちゃんと確認したもんね☆にしても早く放課後にならないかな〜」

そしたら部活でさっきのことで越前やにちょっかいかけて遊べるのに!!

と残念そうにする菊丸に不二は

「程ほどにね」

と言って笑ったところで予鈴の鐘が鳴った。

 

 

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