2年には海堂以上に強面で手塚以上に無表情な奴がいる
そんな噂があった。
というより実際にいる。
今、オレの目の前に!!
アイスクリーム
放課後、掃除当番な不二を置いて先に部室に来て見ると
噂の2年が部室前に立っていた。
オレがそいつに気づいたのと同じく向こうもオレに気づいたらしくて。。。
”にゃぁぁぁ!!!睨んでるよぉぉぉ(><)”
何で?にゃんで睨まれなくちゃいけないの?
オレ何かした?
何で睨まれてるのかも分からず、とりあえずその場でわたわたとして
意を決して駆け出した。
久々に最高スピードでたんじゃないかってくらいのスピードのまま部室内に飛び込んだ。
・・・なんか今一瞬、ちっちゃな声が聞えたような気がしたんだけ、気のせいだったかにゃ?
とりあえず部室に飛び込んで閉めたドアに持たれかかって肩で息をしてたら
先に中にいた大石に声を掛けられた。
「どうしたんだ、英二?」
いきなり飛び込んできたオレに目を丸くしてる。
その後ろではやっぱり中に居た海堂とか桃とかも目を丸くしてた。
「・・・・・おーいしー!!!怖かったにゃぁぁ!!」
とりあえず一番近くにいた頼れるパートナーの大石に泣きつく。
「えーと、落ち着いて話してくれないかな?」
わけも分からず泣きついたオレに大石は困りながらもぽんぽんと軽く背中を叩いて問いかけてく
る。
うー、話したいけどオレもよくわかんないんだよねー
本当、なんで睨まれたんだろう。。。。
「英二先輩どうしたんスか?」
とりあえず椅子に座って、でもなかなか話し出さないオレに桃が心配そうに声を掛けて聞てくれる
その声に顔を上げれば、本当に心配そうな顔でオレを見てる桃の顔
その後ろではなかなかに分かりにくいのだけど海堂までもが心配してくれるみたい。
だめだなぁ〜、後輩に心配掛けるなんてダメな先輩だ
とりあえずここは自分でわかってるだけでも話そう。とした瞬間
部室の扉が開いた。
入ってきたのは手塚に不二に乾
「あっ、英二。先に来てたんだね」
中に入って俺を見つけた不二がそう声を掛けてきた
「掃除長引きそうだったからにゃ〜」
「だったら手伝ってくれたら良かったのに」
「や〜だよー」
自分が掃除当番の時でもさぼったりするのにそんな手伝うわけないっしょ
・・・とか何とか言ってる間に乾がずんずんずんと海堂の側まで行って
「海堂、お客が来てるぞ」
はいっ?客?海堂に?うわぁ!!珍し!!誰々?誰が来てるの?どんな客?
オレはすっかりさっきまでのことは忘れてそっちに興味が映ってしまった。
横で大石が苦笑してるのが見えたけど仕方ない。
オレはこおゆう奴だからね♪
で、お客が来てるといわれた海堂が首を傾げながら(のように見えたが実際はいつもと変わらな
いけど)
出て行った。
「乾!!海堂に客って誰にゃの?」
凄い気になるよ!!
そういって目をキラキラさせて聞く俺に乾は苦笑しながらある名前を口にした。
それはさっきオレを怖がらせた人物の名前
「 」
「にゃぁぁぁぁぁぁぁ(@@)」
「ど、どうしたんだ英二!!」
「英二先輩!?」
いきなり叫んだ俺にまた大石や桃が心配してくれる。
心配掛けてばかりでごめんにゃぁぁ(TT)
でも心配してくれたのはこの二人だけで不二はニコニコといつもの笑顔はまったく崩れず
乾は何事もないように着替えを始めて、手塚も顔をしかめながら普通に着替えていて
ひどい!!もう少し何か違う反応してくれてもいいだろー!!
なんてこいつらに言っても無駄だけどさ。
さすがに長い付き合い、それぐらいわかってるさ
でも、でも・・
「にゃんで睨まれたんだろ」
ポツリと呟いた言葉に反応したのは不二だった。
「英二、君に睨まれたの?」
「そうにゃ。何もしてないのにさー。」
「あぁ、それで駆け込んできたのか」
やっとオレが部室に駆け込んできた理由がわかったと大石はにっこりと笑った。
いつも心配掛けてごめんにゃ
「怖かったのか」
横から口を挟んで来た乾を見れば。。。ノートを広げてまた変なデータとる準備万態な姿勢
オレがに睨まれて怖かったのが何のデータになるんだよぉ!!
「俺もあいつに睨まれたら怖いっすよ?睨み返しますけど」
そういったのは桃。
桃も怖いのか!!仲間発見にゃ♪
なんとなく嬉しくなった時・・・
「そういえばさっき、面白い光景だったよ。ね、乾」
不二がその”面白い光景”を思い出したようにクスクス笑いだした。
「あぁ、あれは確かに面白かったよ。良いデータをとらせてもらった」
だから何のデータだよ。。。そう突っ込みたい気持ちを抑えて何があったのかを聞こうとすれば
その前に話してくれた。
「さっき、僕と手塚と乾で部室の前まで来たら君が立ってたんだよ。
何の用事かと尋ねた手塚と君がにらめっこはじめちゃってさ」
そこまで言った時我慢できなくなったのか不二が吹き出して笑い出す。
うわぁ、珍しいこともあるもんだ。不二が声上げてあんなケラケラ笑うなんて
いつもはクスクス笑いばかりなのに。そんなに面白かったんだろうか?手塚とのにらめっこ
「何でにらめっこなんすか?」
桃の質問、これは俺も気になる!!
「不二、一人で笑ってないで教えるにゃ!!」
「ごめんごめん。。。乾、話して」
まだ笑いが止まらないのか、説明を乾に任せてしまった。
「あぁ、質問した手塚になかなか答えなくてね。
それでしばらく沈黙が続いてたんだけどそれがにらめっこみたいだったということなんだよ」
なるほど、そゆこと
でもその光景って楽しい?物凄く怖いと思うんだけど
やっぱ不二は皆とどこか違うよにゃ〜
あっ、笑いものにされた手塚が憮然とした表情で今だ笑い続けてる不二を睨んでるよ
そんなことを話してたらガチャっと部室のドアが開いて、
海堂が中に入ってきた。手には何か持っている。
「海堂それにゃに?」
興味津々で海堂のもってるものを覗き込む。
「・・・・・・・・・バンダナです」
バンダナ?いつも海堂が巻いてる奴?
そういえば今日の朝はしてなかったなー
「忘れて来たの?」
「っス」
不二の問いかけに海堂は短く返す。
そうかー、忘れてたのか。でも海堂が忘れ物って珍しい
「しかし忘れ者を何故が持ってくるんだ?」
あっ、それは俺も聞きたい!!乾、ナイス質問!!
「・・・・・・あいつとは家が隣なんで」
「幼馴染という奴だね」
「っス」
へー、幼馴染か。だから二人とも顔が怖い?(笑)
でもの方が怖い顔にゃ!!
そして手塚寄りの無表情。うんにゃ、あれは手塚を越えてるね!!
そう納得してたら海堂が俺の方を向いた。何?
「菊丸先輩。がさっき怖がらせてしまったみたいだと謝ってました」
「にゃ?」
謝ってた?
「あいつ、菊丸先輩に声を掛けようとしたらしいんスけど」
「それを菊丸が睨まれたと思い込んで勝手に怖がって部室に逃げたと」
乾、そうはいうけどあんな目で睨まれたら誰でも怖がって逃げるってば!!
「後、手塚先輩にも返事をすぐ返せなくて悪かったと謝ってました」
「・・・・・」
「なんですぐ返せなかったの?」
「・・・部長に話し掛けられて緊張してパニックに陥ってしまったみたいで」
「緊張?そうは全然見えなかったけど」
「あいつすごい小心者なんスよ」
・・・・・あれで?
「あの顔でよく誤解されるんスけど」
いや、あれは誤解とかそおゆうもんじゃないと思うけど
「あの、あのさ、んじゃあ、俺を睨んでたのは?」
あれは何?
「それは多分、話しかけようとして、でも出来なくて途方に暮れてたんじゃないかと」
・・・・・・・はいっ?
睨まれたと思ったのは俺の勘違い?
「悪いことしてしまったと落ち込んでました」
にゃ!落ち込んでた!?
それって悪いことしたのオレの方みたいじゃん!!
「落ち込んでるってよくわかったね。手塚、君はにらめっこしてたけどその間に気づいた?」
「・・・・・・いや」
「ふーん。それがわかるなんて海堂、さすが幼馴染ということだね」
そう言った不二に海堂はちょっと照れた感じ。
いくら無表情でもこれくらい表情の変化ないとわかんないよ
最悪手塚くらい。。。これ以上の無表情なんて分かるわけないにゃ!!
「あー、でもそれなら俺も悪いことしたかも」
知らないからといっても勝手に怖がって逃げちゃって・・・ホント悪いことしたかも
「なら、英二。今度会った時に謝ればいいじゃないか」
「うっ!!」
それは・・・
「まだ正面から会うには怖いんだな」
悪かったな!!それはお前が睨まれてないからそう言えるんだよ!!
って、あぁぁぁ。海堂が心配そうというかおろおろしてる。
きっとは実は良い奴だとフォローしたいんだろうな・・・・ごめんよ海堂
まあ、今度会った時、挨拶はしみていようかな?
・・・まだ怖いけどさ