パール
「、これにゃに?」
そういって英二が俺が何か落としたらしいものを拾い上げて聞いてきた。
「あっ」
英二の手のひらに乗せられてる物、それは一粒の真珠
「真珠じゃない。結構大きいね、どうしたの?」
先に歩いてた不二が戻ってきて英二の手のひらを覗き込んできて俺に尋ねる。
「それは・・・」
「の母親のネックレスの一部。だな」
突然の背後からの言葉にギョッとして振り返ると
そこには予想したとおりに乾の姿がある。
「ヌイ、だから気配消して背後に立つなっつーの」
「別に消しているつもりはないのだが」
無意識でやってるって?性質悪っ!
にしても、
「なんでお前がコレが母さんのだって知ってるんだ?」
そう、これがちょっと気になってたんですけど。何故に?
「昨日電話入れた時にな」
「電話?お前から電話なんかなかったぞ?」
いつ掛けてきたんだ?急用だったのか?
「いや、何か面白い情報はないかと」
「んな情報集めるな!!」
お前はストーカーですか!!
それにそんな俺情報集めて一体どおするんだよ!!
てか、母さんも!何人の情報をペラペラと垂れ流ししてるんだよ!!
「そりゃ、いろいろなことに役立てる為、と」
”いろいろ”って何だよ?と問いかけようとする前に乾は途中で話を切り
不二と英二の方を向いた。
「この二人に流す為」
「おいっ」
・・・・思わず自分でもびっくりするくらいに地を這うような声が出てしまった。
が、
「不二や英二に流す為ってのはどーゆーこったよ!!」
「言葉の通りだよ」
「そうそう!今までにいろんな面白情報を教えてもらったにゃ♪」
「小学校の頃のの写真も見せてもらったよね♪」
楽しそうに笑い合う二人。
って、そんな情報やら写真を見てどおするんだよ!!
「別に。どうもしないけど、面白いからね」
「ねー♪」
ぎゃぁぁ!!もうヤダ!!ここにもストーカーさんがいらっしゃるよ(><)
誰か助けてくれ!!
「あはははは、、諦めなよ」
「何をだよ!!」
何をどう諦めるっつーんだよ
てかさ、最初の真珠発見の話から大分話がずれてやいませんか?
「脱線させたのは自分だろう」
「ヌイだよ。」
なんで俺のせいにしようとするかな・・・・
まあいい・・いや、よくないんだけど、とりあえず今は
「英二、拾ってくれてサンキュ。」
手を差し出すと英二は真珠をつまんで俺の手の上に乗せてくれた。
「で、なんでネックレスの一部がの制服のポケットにはいってたの?」
「あぁ、それはな・・・」
昨日帰った時に母さんが押入れの整理してて、久しぶりの整理だもんで
出てくるもの懐かしい!とかって見ていって、
いつの間にやら俺もそのままそこに引きずりこまれてしまって
で、出てきた真珠のネックレス。
久しぶりに母さんがつけようとしたのだが古すぎてチェーンが切れてしまってついていた真珠がバラバラに散っ
てしまった。
慌てて拾い集めたんだけどどうしても最後の一個が見つからなくて
母さんは、部屋のどこかにあるんだから掃除でもしてたら見つかるでしょ
と言って片付けを再開してたんだけど
まさか俺の制服のポケットの中に入ってたとわな
「英二が気づかなかったら見つからないままになってた所だったね」
「だな。英二、ありがとう」
改めて礼を言うと英二は照れたように頬を指でかいてた。
「」
「ん?」
「またなくさないようにコレに入れておいたほうが良い」
そういってヌイが取り出したのは何処に持っていたのか小さな小瓶だった。
「お前、なんでこんなもん・・・」
「ヒミツだ」
そういってニヤリと笑うヌイに俺は脱力してありがとうと小瓶を受け取った。
それに真珠を入れて蓋をして、後はこれを母さんに渡せば一件落着
さて、さっき置いておいた俺情報についてのことをいろいろと吐いてもらおうかな?
と、顔を上げたときには3人の姿はいつの間にやら遠くにあって
「お前ら逃げるな!!!」
こうして休み時間ぎりぎりまでつかった追いかけっこが始まった。