スカイ・ブルー
「ほら行け!!、取って来い!!」
叫んで俺は飛ばした物の先を指で示した。
が、名前を呼ばれた当人・・・いや、当猫はそ知らぬ顔でその場にペタンと座って
差した俺の指をクンクンと嗅いでいる。
「・・・・・・・・おいっ」
なんだそのやる気のなさは!!
、さっさと取りに行って来い!!
とうとうその場に寝転んでしまったを引き起こそうとする
「・・・・先輩、何やってんスか」
「おわっ!?」
急に掛けられた声にしゃがんでいた俺はその場に座り込んでしまった。
あー、びっくりした!!誰だ?
と見上げればそこには海堂がいて、その姿は
「自主練中?」
「っス」
「お疲れさん」
休みの日まで自主トレに励むなんて頑張ってるなーと
改めて海堂を上から下までじっくり見る。
その視線が一度上から下までさって、中くらいに戻された。
その先にあるのは・・・
「それどおしたんだ」
「こっちから飛んできて当たりました」
「あー・・・・スマン!!」
海堂が手にしていたものはそれはフリスビーだった。
よく犬に投げて取りに行かせるヤツ
それはさっき俺が投げたモノでに取りに行かせようとしてたもの。
海堂は視線を下に、転がっているに向けてボソッとと一言
「猫には無理だと思いますけど」
「うん、俺も思ったよ」
取りにいくどころかこれっぽっちも関心持ってないもんな。
まあ、とりあえず、
「海堂」
「なんスか」
「しゃがめ」
何だ?といった目で睨みつつ・・・いや、本人睨んでるつもりないんだろうけど
普通にしてるその目がすでに睨んでるように見えるんだよな。
それのせいで良い奴なのに怖がられるのは勿体ない!と思うんだけどね。
それはとにかく、いきなりのわけの分からない俺の言葉に素直に従って海堂は少ししゃがんだ。
そこで俺は手を伸ばして海堂の頭にのせて、ポンポンと軽く叩いた。
「何を!?」
「んー、取ってきてくれて偉い!とね」
とさらに叩く俺の手を海堂ははたき落とす
「フシュー」
・・・・犬猫扱いしたこと怒ってるな(^^;)
「ごめんごめん。許して、な?」
ほらっ、も謝れ!とばかりに今まで俺達の側で気持ちよく転がっていたを抱き起こして
海堂に向かいペコッと頭を下げさせる格好をした。
はその間、されるがままといった感じでのびきっている
お前、少しくらいは何か抵抗とかしろよな・・・
「先輩の猫ですか?」
「そう、””て名前だ。よろしくな。」
ほらっ、お前もよろしくって言え!と軽くゆすると、やっと少し反応があって「なー」と鳴くとまただらんとする。
「昨日一日降ってた雨で何処にも出られなくてやる気なくしてんだよ」
だから今日はおもいっきし構ってやろうと連れ出したわけなんだけど
家にいるのと変わらない態度に俺は深々と息を吐いた。
「にしても今日は晴れたよなー」
絶好の自主トレ日和だ!と、頭上の青空を見上げて海堂にニッと笑うと
「そうっすね」
と返事が返されて・・・・どうしたんだ?
俺の後ろの方をじっと見ている視線に俺もそちらを見てみると、そこには
「・・・・・・カルピンだ」
リョーマん所の猫の姿。
きっとカルピンも昨日までの天気と違って気持ちよいくらい晴れた良い天気
気持ちの良い青い空に惹かれて脱走してきたんだな。
これは、きっと今頃リョーマが慌てて探しに走ってるかもしれんな。
そんなことを考えてた俺の手の中でいまだに持ち上げられていたがやっとじたばたと暴れ始めた。
「おいっ!?」
どうしたんだ?と持ち上げる手が緩んだ隙を狙っては抜け出して下にスタッと降りた。
こんな動作を見るとこいつもちゃんと猫やってるんだなーとしみじみ思う。
が、今回、しみじみ思う前に下りたはカルピンの元まで転がり走って行ってそのまま2匹して繁みの中に消えた。
・・・・カルピン、がついていったの分かってたみたいだな。
というより遊び相手を連れにきたって感じ?
とかそれどころじゃない!
いくら晴れたからといってまだ当然地面は濡れている
このままじゃ戻ってくる頃には泥だらけと化しているだろう。
「海堂!!」
今のとカルピンを温かい目で見守っていた海堂を呼んで
「自主トレの内容を及びカルピン捕獲に変更してくれ!」
と、強制的に腕を掴み、2匹が消えていった繁みの中にとひっぱっていく。
「おいっ!?」
何やら文句言ってるらしいけどそんなのは無視してどんどん進む。
ふと、真っ青な空を見上げて・・・・
「こんな良い天気に何やってんだろうな」
なんて呟いて、消えた2匹を追っていった。