魅了






「なあ、魅了ってどんなだっけ?」

「いきなり、何?」

着替え中突然問いかけられた謎な質問に部室にいた連中が皆振り返った。

「だから、どんなだって聞いてるんだけど」

「そんなこと聞かれても、ね」

謎な質問をする俺に受け答えしていた不二が困ったような表情をする。

そんな不二から視線を外した俺ははまわりの、自分達の様子を伺っていた

他のメンバー達にも問いかけた。

「どんな?」

「えーと。。。テニスしてる不二先輩。とか?」

視線がばっちりと合ってしまった桃城が深い意味なしに答えた言葉に

不二は「なんで僕なの?」と桃城に尋ねてる

「えーと、なんとなく」

「んー。でもそうかもねー」

不二の試合してる姿は惹き付けられるものがあるからね!

真面目な感想に不二は珍しく照れたような反応で”ありがとう”と言って着替えを再開した。

!オレは!!オレ!!」

俺の感想聞きたい!とばかりに菊丸がに飛びついた。

「英二は・・・・・見てて飽きない面白さ!」

「なにそれ!褒めてるの?」

「褒めてるって!!」

次にどんな風に打つのかを見てるとわくわくした気持ちになるからな!!

と言った言葉に菊丸は”ありがとう!!”抱き付いた。

「あと、桃のあのダンクの時のジャンプも凄いよな!!」

見てて気持ちが良いんだよ!!

と、握りこぶし作って力説する俺に桃城までも抱きついてきて

「お前ら・・・二人もくっついたら重いし暑い!離れろ!!」

うぎゃぁぁ!!と暴れてるとその様子に呆れた不二が二人の首根っこを捕まえて引き離してくれた。

不二、サンキュ!!

引き剥がしてくれなかったら俺は重さと暑さに倒れる所だったよ・・・

と、ゼエゼエと息をして机にバタンと伏した。

伏しながらなんとなしに目線を上げると一人黙々と着替えていた海堂と目線があってしまった。

思わずニッと笑って

「海堂スネークも凄いよぉ!!!頑張った成果が出たな!!良かったな!!

っていつも思わず力入れて応援してしまうよ!!」

そういった俺の背後で桃城と菊丸が

「それって”魅了”とは違うんじゃないっすか?」

「だよにゃ・・・でもも海堂も気づいてないみたいだからいいんじゃにゃい?」

なんて会話がばっちり聞えてたのだけど無視をした。

その間海堂はずっと無言

あー、まずいこといった?と不安になり始めた頃

「・・・・・フシュー」

おや?

さっさと着替え終えてラケット持って部室から出て行ってしまった。

えーと、あれは・・・

「どうやら照れてたみたいだね」

クスクスと笑う不二に俺は「本当か?」と尋ねたら「うん」と頷かれた

そうか、海堂の奴照れてたのか・・・愛い奴め♪

おもわずほんわかオーラを出す俺の背後では桃城が「からかってきてやろう」とさっさと着替えて出て行った。

「寄ると触ると喧嘩するくせにどうしてちょっかいかけにいくかねー」

「本当だね。本当は仲良いのかもしれないよ」

「いや、それはないだろう・・・あの二人が仲良くしてる所なんて想像もできんぞ」

「オレもできにゃい。けどこれでまーた大石が胃を痛くするにゃ」

おーいし、可哀そー!!と心にもないことを楽しそうな顔して言う英二

お前も大石が胃を痛くする原因の一つなんだぞ。そこの所分かってるのか?

もね」

「不二もだろ」

「「・・・・・・ま、仕方ないよね」」

思わずハモッて言った台詞に英二が何がだよー!と聞いてくるがにっこり笑って交わして

「そういえばなんで急にそんなこと聞いてきたの?」

「そんなことって?」

「”魅了ってどんな?”って」

あー、その話か・・・・

「実はな、お前ら皆勘違いしてる」

「何が?」

どう勘違いしてるっていうの?不思議そうな顔して聞いてくる不二に

聞き耳立てている英二。

その二人に俺は勘違いしてる理由を話した。

「俺は”魅了(の漢字)ってどんな(だったっけ)?と聞いたんだ」

「「・・・・・・・んなもんちゃんと言わないと分かるか!!」」

怒鳴った二人は着替え終えるとぷりぷり怒りながら部室を出て行った。

何をそんな怒ってるんだよ

お前らがちゃんと理由を聞く前に勘違いして話が進んでったんだじゃないか!!

そして俺の質問の答えは答えてはくれないのか?

・・・・・・・国語の課題提出、後これが書ければ提出できるんだけど。

提出期限今日までなんだけど、誰か教えてくれ!!



結局、後から部室にやってきた手塚に教えてもらうことができ、

無事提出することができました。


・・・・・俺の言い方がまずかったのかな?


 

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