真っ赤な血
「いてっ」
思わず漏らした声に俺が今まで構っていた愛猫のがびくっと身体を揺らした。
俺に怒られるんじゃないかと耳を伏せてびくびくしている
その姿に俺は・・・・
「くぅぅぅ!!なんて可愛い奴なんだ!!」
と、抱き上げて頬ずりした。
いくらひっかけられたとはいえ、俺がお前を怒るはずがないじゃないか!
頬ずりだけでなく力を加減しながらぎゅっと抱きしめて
俺は気持ちよい毛並みを堪能した。
「にしても、痛い」
ようやくを解放した俺は痛みを訴えている腕を見てみた。
そこはとんでもない事になっていて
「うわー、スプラッター?」
かなり深く爪がひっかかってしまっていたらしい
結構な血がしたたってた。
「どーりで痛いはずだよ」
”よっこいしょ”とおばさんみたいな掛け声かけて立ち上がって
救急箱の置いてある部屋に向った。
が、その前に一度水で洗っておいた方がよいよな?
そう思って洗面所に行って腕についた血を洗い流す
「くぅぅぅ、しみるぅぅ(><)」
水が傷口に染みて痛すぎ!!
思わずその場で足踏みをしてしまった。
「何をやってるんだ?」
「見てわかんねーのかよ」
後ろから掛けられた声に別に何も思わず普通に返事を返した。
「わからないから聞いたんだけど」
「にひっかけられて血がだらだらなのさ」
「説明ありがとう」
「どう致しまして」
会話終了!
・・・・てか、あれ?今日は家には俺しかいないはずだけど
俺は誰と会話してるんだ?
というよりもなんでこいつがココにいるんだ?
「なーんで居るんだよ」
「来ると言ってあった筈だけど」
「・・・そうだったか?」
でも言われたような気がしなくもない。
けどさ
「鍵、閉まってあったはずだけど」
「あぁ、コレがあるからね」
そういってとりだしたのはうちの合鍵
「・・・・・・・・・・」
「何泣いてるんだ?」
「いえ、別に!なんでも!!」
もう何も言う気もなくなって、俺は綺麗に洗い落とした腕をタオルで丁寧に拭いた。
「結構深くやられたな」
「そう。油断しちまったよ」
最近あんまり構ってなかったからなー
構ってくれたのがよほど嬉しかったのか遊ぶうちに無意識に爪が出てしまったみたいだよ
「で、猫はどこにいるんだ?」
「猫って言うな!!は・・・そこにいる」
そこ。それは洗面所の入り口のところ。
顔半分だけ覗かせてこっちの様子を伺っている。
顔半分だけというのがなんだか怖いぞ?でもって可愛いぞコノヤロウ!!
「は相変わらず猫バカだね」
「猫バカとかいうな!!限定だよ!」
あとリョーマんところのカルピンも♪
でも程の可愛さではないけどな♪・・いかん、顔がにやけてくる(><)
「ところで」
「どした?」
視線がなんか怪我した腕を見てるみたいだけど
と思ったらやはりそこを見てたみたいで
「また血が出てるけど」
「へっ?うわっ、ホントだ!!」
慌ててもう一度洗い流して、今度はすぐさま治療した。
といっても薬塗ってバンソーコをはっつけただけなんだけどな。
「これでよし!」
これで気にならない♪
「さて、ヌイ、何の用事なんだ?」
「あぁ、それは・・・」
今日はヌイの親も泊まりのお出かけで、前から俺の家に泊まる予定になってたらしい
てか泊まりに来るのは良いけども俺に知らされてなかったというのはどーゆーことだよ?
まあ、とりあえずその後はヌイと一緒にころんで遊んだり
出された宿題を見てもらったり、そんなことをして過ごした。