カラー






「あっ、大石先輩、おはようございます!」

「おはよう、。早いな」

そういって驚いた顔で大石先輩がやってきた。

「先輩も早いですね」

「鍵当番だからね」

遅れると来た人達皆締め出されちゃいますからね

鍵当番、大変な仕事ですね

「早起きには慣れてるからそれ程大変でもないよ」

「そうですか?僕はまだ慣れないです」

目覚まし2個用意して。。。それでもなかなか布団から出ることができないですよ

「それにしてもどうしたんだ。こんな早くに」

「えーと、それは・・・ですね」

大石先輩の言葉に僕は苦笑した。

そんな僕に首を傾げながら先輩は部室のドアを開いて一緒に中に入った。


「・・・・、どうしたんだ?」

着替える大石先輩を穴が開くほど見つめていた僕はその言葉にハッと我に返った。

見ると大石先輩は困った顔で僕の顔を見ていた。

「あの・・・あの・・・」

早く来た理由。早く話さないといけないんだけどどう言ったら良いのか

言って迷惑を掛けたらどうしよう。となかなか言い出すことが出来ない。

いつの間にか俯いてしまった僕に大石先輩は心配そうに覗き込んできた。

「どうしたんだ、具合が悪いのか?」

「いえ、具合は全然良いです!」

「そうか?」

「はい!・・・あの、お願いがあるんですが」

「どうした?」

「素振りのフォーム教えてくれませんか?」

顔を上げて思い切ってお願い事を口にしてみた。

「素振りのフォーム?」

「はい!」

自分はテニスは全然の初心者で、青学のテニス部に入って始めてラケットを握った。

それまで全然テニスのことなんて知らなくて

テニス部にも入るつもりも全くなかったのだけど、

入ってみて先輩達やすでにレギュラーになった越前君が試合したりしてるのを見てると楽しそう!

という気持ちが出てきた。

自分もあんな風に試合やってみたいなという気持ちも出てきた。

けど、僕は今だ素振りさえまともに出来ない状態で

先輩達に教えて貰ってはいるんだけどどうしても納得行く形じゃない

なんだか他の1年に取り残されてしまうような気がして焦ってしまって

だから取り残されないようにと練習するために今日出てきた

そのことを分かってるのか大石先輩は優しく笑うと

「焦らなくても頑張ればちゃんと身についていくぞ」

「皆も頑張ってるから僕はもっと頑張らないと!」

ここの人達は本当に皆さん頑張る人達ばかりだから

頑張って頑張って楽しんで、早く青学テニス部色に染まりたいです!!

「無理はするなよ」

「はい!」

「じゃあ、着替えたら練習を始めようか」

「はいっ!!ありがとうございます!」

先に準備体操してくる・・・と部室を出て行った大石先輩に深々と頭を下げて

着替えて部室を出る直前

「さあ、頑張るぞ!!」

大きく深呼吸して気合を入れて、大石先輩が待っているコートに向った

 

 

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