一週間に一度はリョーマの家の縁側で、お茶を頂きながら日向ぼっこ

それがすでに定着しつつある今日も俺はころんを連れてお邪魔していた。

「どおぞ」

「おっ、サンキュー」

リョーマが入れて持って来てくれたお茶を受け取って

俺はずずずと頂いた。

「うまー!!」

やっぱ縁側には渋くて熱い日本茶だよな!!

といっても自分は猫舌なので実際に湯飲みに入ってるのは冷たい麦茶だったりする。

湯を沸かそうとしたリョーマにおれが冷たいお茶で良いとリクエストしたのだ

でもって湯飲みに入れてくれ、と

先輩、おっさんみたいっス」

「おっさんいうなよ。うまいから良いだろ!」

それよりもお前も座れ!と俺は自分の横をぺしぺしと叩いた。

そしてそれに珍しく素直に従ってリョーマが座る

手にはもちろん俺と同じお茶を

「先輩、は?」

庭に視線を走らせたリョーマがさっきまでカルピンと一緒に遊んでいた筈なのに

姿を消してしまってるのに気づいて聞いてきた。

カルピンは、まだ庭の真ん中でごろんと伸びている。

「そこらへん探検中。多分」

10分くらいして戻ってこなけりゃ探しに行くよ

それまでただ遊んでるだけかもしれないから放っておくさ

「先輩がを飼った理由って?」

おや、珍しいことを聞いてくるなと思わずリョーマに視線を向けた。

俺の視線にリョーマはふいと顔を背ける。

その表情はちょっとふくれっつら?

まあいいや、やはり同じ猫を飼ってる同士、気になるんだろう。

はな、元は捨て猫?だったのさ」

「はっ?」

「だからな、1年位前か、俺が下校中に寄り道しながら帰った公園で出会ったのさ」

1年前、だけどそれからずっと一緒にいたせいでもう何年も前のような気がするな

あの時、なんとなく立ち寄った公園を歩いていたら、

何やら聴き間違えか?と思うくらいに微かな声が聞えたような気がした。

一度は通り過ぎようとしたのだけどその声がやたら気になって

思わずその声の発生源を探そうと、横の繁みの中に足を踏み入れて、見つけた。

生まれたばかりと見間違えそうなくらいちいちゃな子猫がそこに居た。

俺が見つけたのと同時にその子猫も俺を見て小さな小さな声で「にゃー」と鳴いた。

「なーんかその声が”助けてー”って言ってるように聞えたんだよな」

今から思うと、だけどな

多分発生源に納得してそのまま立ち去っていたらはあのまま死んでたかもしれない。

けど、どうしても立ち去ることが出来なくて、真っ直ぐに俺を見てくる子猫から目が離せなくて

思わず「お前、俺んち来るか?」そう口から出てしまった。

その言葉を理解したのかどうかは不明だけども「にゃー」と返事が返って来て

俺にはそれが”行く!”って風に聞えた。

だから連れて帰って今に至る。というわけだ!

話し終えた俺にリョーマは「ふーん」と相槌をうつ。

「もうなー、それからは可愛くて可愛くて仕方ない!!」

もしが捨て猫だったのならあんな可愛いのを捨てた奴は絶対に損をしてるぞ!

今もし、返してくれといってもまったくこれっぽちも返す気ないな!

「というかもそんな気まったくないでしょ」

「そうか?リョーマもそう思うか?」

「あれだけアンタに懐いてる姿を見ればね」

その言葉に俺は嬉しくなってしまった。

そして顔を庭の先に向ければ、どこか一人探検に出ていたがようやく戻ってきたようだった。

 

 

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