聖夜のビデオ
「「あっ」」
同じものをとろうとしたのか伸ばした手が横から伸びてきた手とぶつかった。
ごめん!と慌てて手をひっこめれば相手からも同じように声が聞えて
そちらの方を見てみれば
「「英二・!!」」
そこにいたのはクラスメイトの菊丸英二だった。
「英二、お前こんな所でなにしてんだよ」
「こんな所って、レンタル屋さんいる理由なんて一つでしょ☆
そおゆうも借りにきたにゃ?」
「なーんも面白い番組やってないからさ」
「だよにゃー」
聖夜特別番組!みたいのはいろいろやってるんだけどあんまり興味引くものじゃないんだよな
で、今日は一日そんな番組ばかりみたいだからさすがに我慢して見るのも限度!
とビデオを借りに来たのだった。
それはどうも英二も同じだったらしい。
「英二、どうしたんだ?」
どこからか第三者の声が聞えて、棚からひょいと顔を覗かせた。
「あっ、大石」
「、来てたのか」
「おうっ。見るものないからな」
にしてもお前らクリスマスにも二人セットでいるのか?
「セットって・・・俺は英二に呼び出されただけなんだけどな」
呼び出されて二人揃ったらセットでしょう!
「どっかの店のメニューみたい」
「コレには必ずコチラが付いてます!みたいな?」
それは英二には大石が、俺には不二がついてるみたいな?
「には乾でしょ!」
「ヌイ!?違うとも言い切れないけど一緒にするな!!」
別に俺はお前らみたいに一緒に行動してるわけじゃないしな
それをいうと不二もそうだけど・・・それなら手塚でも良いような?
でも希望としてはリョーマ希望?
俺の場合選択肢広いな♪
「ところで英二、決まったのか?」
「決まってはいるんだけど・・・・」
困った顔で俺の顔を見る英二を大石は理由がわからなくて首を傾げてる。
「俺と見たいのがかぶっちゃったんだよ」
「あぁ、それでさっき大きな声出してたのか」
「んな大きかったか?」
「結構響いてたよ。周りにいたお客もキョロキョロしてたしね」
うわぁ、それは恥ずかしい。お店の方、来てたお客さん、ご迷惑お掛けしました。
「、今から出掛けても平気?」
「別に予定は何もないから平気だぞ」
「泊まりでも大丈夫?」
「全く平気!・・・なんだよ?」
「だって、大石」
「そうだな。。。、もしよければ今から俺の家に来ないか?」
はいっ?なんで急にそんな話なんだ?
聞けば今日は英二は大石の家にお泊りらしい
そして一晩中ゲームしたりビデオを見て過ごすらしい
見たいビデオがかぶったのならどうせなら一緒に見ないか?
そして遊ばないか?とのお誘いらしい。
「んー。良いけど、大石は良いのか?」
急に泊り客が増えたら家の人達に迷惑にならないか?
と聞けば問題ないとのこと。むしろ歓迎されるらしい
「なら混ざろうかな」
「んじゃ決定!!早くビデオ借りてお菓子買って戻ろう!」
今にもスキップし出しそうに浮かれる英二を見て俺と大石は顔を見合わせて苦笑した。
「にしてもクリスマスに男3人一緒って寂しいよな」
「なら来るのやめる?」
「わけないだろ!」
「ならそんなこといわにゃいのー!」
わかった。わかったからそんな大声出すな。
お店の人に迷惑だろ?
慌てて英二の口を塞いで、ビデオを手に取るとカウンターに向って。。。
店を出ると、俺達3人は大石の家に向った。