ムチ打ち症
一般にむち打ち症といわれているものは、首の骨をつないでいる筋肉や靭帯などが伸びているか
断裂している状態で頚部の捻挫のことです。
追突などの交通事故やコンタクトスポーツでの接触、転倒などにより、正常な可動域を超える衝撃が
頚部に加ったために起こります。
むち打ち損傷とはそもそもどのようにして起こるのでしょうか?
後方から追突を受けた時の頚椎の動きは、
まず第1層として、慣性の力によって頚は後方に倒れます。(過伸展)
その直後の第2層は慣性力の効果によって、頚が前方へ過屈曲します。
これが正常のスピードであれば頚は反射によって防御されるため何の問題も無いのですが、
この反射の潜伏時間は約0.5秒かかります、しかも事故発生時のこの第1層と2層の合計時間は約0.2秒しかありません。
そのため頚は過伸展され、頚椎の組織は5cm程もひきのばされてしまいます。
頚が過伸展されると力に耐え切れずに、様々な軟部組織(筋、靭帯等)が損傷されます。
頚には、非常に細く小さな筋肉が多数存在します、また頚は、上半身の神経の出入り口であり、
また自律神経の多く集まる神経節もあります。
では、頚の筋肉や靭帯が損傷されるとどうなるでしょうか、筋肉はスパズムと呼ばれる持続的に収縮し硬い状態になります。
それらの結果としてむち打ち損傷では頚部の筋の損傷による疼痛及び、運動制限をもたらします。
後頚部の筋のスパズムは特に、後頭神経痛を引き起こすでしょう。
そして頚部から出入りする神経をスパズムした筋が圧迫することにより、上肢へのしびれ等の神経症状が出現します。
また頚部の交感神経も圧迫され頭痛・悪心等の自律神経症状が起こってくるのです。