ベテルギウス

星名 学名 星座 バイヤー符号 フラムスティード番号 赤経 赤緯 実視等級 絶対等級 距離 スペクトル型
ベテルギウス Betelgeuse オリオン座 α星 58番 05h55m10s +07゜24’25” 0.57等 −5.02等 427光年 M0

ベテルギウスの位置位置

 ベテルギウスはオリオン座の鼓の形の左上に位置する1等星です。白色や青白い色をした星が多いオリオン座の中にあって、ベテルギウスの赤色は特異な感じがします。

平家星

 オリオン座にはリゲルという1等星がもうひとつあります。ベテルギウスとリゲルは、いろいろな意味で対照的な1等星です。
 ひと目見ただけでも、ベテルギウスが赤色であるのに対してリゲルは青白色をしており、その違いがわかります。そこでこの2つの星を平家と源氏にみたてて、ベテルギウスを平家星、リゲルを源氏星と呼んでいます。

 明るさだけからいえば0.3等星のリゲルの方が少しだけ明るいのですが、ベテルギウスの方がα星でリゲルはβ星となっています。まわりのオリオン座の星々はほとんどが白色か青白色なので、赤色で孤軍奮闘するベテルギウスの方にα星の称号が与えられたのかもしれません。

 ベテルギウスは「巨人のわきの下」という意味です。

HSTによるベテルギウスの大きさ比較とオリオン座
HSTによるベテルギウス

赤色超巨星の変光星

 ベテルギウスは恒星の一生の最後の段階を迎えつつある星です。表面温度は3000度しかないので赤色に見えています。その直径は太陽の700倍から1000倍の間で変化し、これにつれて明るさもマイナス0.1等星から1.2等星の間で変光する脈動星タイプの変光星です。太陽の1000倍といえば、木星の軌道までくる大きさですから、大変なものです(右図)。しかも太陽2300個分もの強烈な光を放っているというとんでもない星で、だからこそ400光年も離れているのに明るい1等星として輝いて見えているのです。

冬の大三角形

 ベテルギウスは、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンとともに、冬の大三角形を構成しています。3つある大三角形の中では一番こじんまりとしているのですが、シリウスの白色、ベテルギウスの赤色、プロキオンの黄色と、いちばんカラフルな大三角形です。