デネブ

星名 学名 星座 バイヤー符号 フラムスティード番号 赤経 赤緯 実視等級 絶対等級 距離 スペクトル型
デネブ Deneb はくちょう座 α星 50番 20h41m26s +45゜16’49” 1.33等 −7.38等 1800光年 A2

デネブの位置位置

 年間を通して日中の気温が最も高くなる真夏の頃、宵の東天を見上げると、高度を上げてきた夏の濃い天の川が横たわって見えます。北東の空から南の空へと流れる中で、途中で大きく2つに別れている部分があるのですが、デネブはちょうどその分岐点付近で1等星として輝いています。

白鳥の尾っぽ

 デネブははくちょう座の尾っぽの部分になります。頭の部分は反対側のアルビレオになりますので注意してください。デネブの意味はアラビア語で「めんどりの尾」です。

夏の大三角形

 デネブは、こと座のベガ、わし座のアルタイルとともに、夏の大三角形を作っています。冬と春にも大三角形がありますが、濃い天の川を背景にした夏の大三角形は、一番優雅で華やかなものかもしれません。また、夏の大三角形は細長い三角形であるのも特徴です。

白色の超巨星

 夏の大三角形の3つの星は、ベガが0.0等星、アルタイルが0.9等星、デネブが1.3等星と、デネブが一番暗くなっています。しかし、距離をみてみますと、ベガは25.3光年、アルタイルは16.8光年であるのに対して、デネブはなんと3200光年も離れています。デネブは太陽の5000倍以上の明るさで輝いていることになります。仮に太陽をこの距離まで遠ざけたとすると、その明るさは14.8等星ですから、アマチュアが手にする20cmくらいの天体望遠鏡でも見えない明るさです。デネブがいかに強烈に明るい星であるかがおわかりいただけると思います。

8300年後の北極星

 地球自転軸の歳差運動によって、長い年月が経つと北極星も変化していきますが、8300年後にはデネブが北極星となります。天の北極からは6.6度ほど離れていますから、あまり精度のいい北極星とはいえませんが、それでも1等星デネブは素晴らしい北極星としてその役割を果たしてくれるでしょう。