カストル
| 星名 | 学名 | 星座 | バイヤー符号 | フラムスティード番号 | 赤経 | 赤緯 | 実視等級 | 絶対等級 | 距離 | スペクトル型 |
| カストル | Castor | ふたご座 | α星 | 66番 | 07h34m36s | +31゜53’18” | 1.58等 | 0.59等 | 51.6光年 | A1 |

位置
真冬の宵の空で東天を見上げると、同じくらいの明るさの明るい星2つが縦方向に並んでいるのが目につきます。これはふたご座のカストルとポルックスです。このうち、カストルは上側の星になります。カストルはポルックスに比べるとやや暗いのですが、その差は0.4等ほどしかありません。しかし、ポルックスは1.2等星なので1等星に分類されるのに対し、カストルは1.6等星なので2等星に分類されて差がつけられてしまっています。
ふたごの兄弟星
ギリシャ神話では、カストルとポルックスは、大神ゼウスとレダとの間にできた2つの卵のうちの1つから生まれてきた双子の兄弟です。カストルは兄でポルックスは弟になります。ふたりがアルゴ船に乗り込んでコルキスへ金の羊の毛皮を奪い返しに行った冒険の話は有名です。弟のポルックスは不死身な体をしていたのですが、兄のカストルが戦いで亡くなると、ゼウスに頼んでふたごの星座にしてもらったのだそうです。
カストルとポルックスは、双子の兄弟の頭の部分で輝いています。
6重星
カストルを天体望遠鏡で見ると、2.0等星と2.9等星の星がひっついた2重星であることがわかります。実際にはこの2つの星は約500年ほどの周期でお互いの周りを回りあっています。詳しい観測によると、これら2つの星はそれぞれが9.2日と2.9日の周期で互いに回りあう連星系であることがわかっています。
さらに面白いことに、これらの4重星から1000天文単位ほど離れた場所には、0.8日周期で回りあう9等星の連星系が、1万5千年の周期で4重星の周りを回っているそうです。結局カストルは6重星ということになります。実にややこしい星ですね。