スピカ

星名 学名 星座 バイヤー符号 フラムスティード番号 赤経 赤緯 実視等級 絶対等級 距離 スペクトル型
スピカ Spica おとめ座 α星 67番 13h25m12s −11゜09’41” 1.06等 −3.47等 262光年 B2

スピカの位置位置

 春も本番を過ぎかけた頃の夜、おとめ座にある純白のスピカが南東から南の空の中ほどに輝いています。この星が南東の空で高度を上げてくるとともに、気温の方もぐんぐんと上昇し、春も後半戦を迎えます。

女神の持つ麦の穂の穂先

 おとめ座には農業の女神デーメーテルの姿が描かれていますが、スピカはデーメーテルが左手に持った麦の穂の穂先にあたります。
 スピカはラテン語で「穂先」を意味します。

春の大三角形

 スピカはしし座のデネボラ、うしかい座のアークトゥルスとともに春の大三角形を形作っています。春の大三角形は冬の大三角形よりもひとまわり大きな大三角形です。

春の大曲線

 北斗七星の柄の先にある3つの星のカーブをそのまま延長すると、春の大曲線となります。春の大曲線をたどると、まず最初にアークトゥルスが見つかります。そしてそのカーブをそのまま延長すると、スピカに当たります。更に延長すればからす座に行き着いて春の大曲線は終了します。

春の夫婦星

 だいだい色のアークトゥルスと、純白色のスピカはよい対比をなしています。そこでアークトゥルスを男性に、スピカを女性にみたてて両星合わせて「春の夫婦星」と呼んでいます。

高温星

 スピカは表面温度が2万2千度もある高温星です。その明るさは太陽の700倍もあり、そのおかげで260光年も離れているにも関わらず1等星として輝いて見えています。

 実はスピカは連星で、わずか4日の周期で2つの星が互いに回りあっています。そのためスピカは0.1等星ほどですが変光します。周期が短いのは主星と伴星の距離が非常に接近しているからです。おまけに主星の赤道付近では太陽の100倍、伴星の赤道付近でも50倍というすごいスピードで自転しています。スピカの実態は、清純な印象とはかけ離れたものです。