七夕祭りに見る星座 彦星(牽牛星)と織姫星
7月7日は七夕祭り。一年に一度だけ、牽牛と織姫のふたりが、天の川を渡って会うことを許された日。もしあなたがそんな境遇だったとしたらどうしますか?
バカじゃないの。別のカレをつくればいいのよ!
ああ、幻滅・・・。それはともかく、悲しいふたりの伝説を思い出しながら、夜空に願いをかなえてみませんか。
21時頃の星空
夜空全体をみてみると
夜空全体を眺めてみますと、総じて言えば、西半分(上の絵では右半分)が春の星座で、東半分が夏の星座といったところでしょうか。
南西の空には大きな春の大三角形が居座っており、おとめ座やうしかい座といった春を代表する星座が見えています。しし座などはもう西の空へすっかりと傾いて沈みかけています。
南の空には赤いアンタレスのあるさそり座や、大きな将棋の駒の形をしたへびつかい座など、夏の星座が横たわっています。東の空からはこの日の主役のこと座やわし座をはじめとした、夏を代表する星座が昇ってきています。
東の空−牽牛星と織姫星が昇ってきているぞ
牽牛星と織姫星
東の空を見てみましょう。この日の主役は何と言っても、牽牛星と織姫星ですね。
牽牛星 : わし座の1等星アルタイル
織姫星 : こと座の1等星ベガ
21時頃なら、この2星はちょうど真東に見えています。ちょうど天の川を挟むように位置しており、七夕伝説のとおりです。天の川の下側に見えているのがアルタイル(牽牛星)、上側に見えているのがベガ(織姫星)です。
2つとも1等星で明るいので、明るい都会の夜空でも見つけることができるでしょう。逆にこれらの明るい1等星しか見えないかもしれませんね(悲)。この2星の左側にははくちょう座のデネブ(1等星)も見えますので、間違わないように気をつけましょう。
天の川
でも残念ながら、天の川の高度はまだ40度あまりですから、空が暗くて透明度が良くないと、天の川を見るのは難しいかもしれません。本当に天の川を楽しむためには、もう少し時間が経って天の川の高度が高くならないといけません。次で紹介する0時頃ならOKでしょう。
七夕伝説では、牽牛星と織姫星は1年に1度だけ、天の川を渡ってデートすると言われていますが、実際に星が動いていくわけではありません。天の川によっていつも分けられたふたりは、ちょっとかわいそうな気がします。その上、実際のふたりの距離は、隔てること14.8光年。そんな遠い距離に置かれたふたりは、ますますもってかわいそうですね。
夏の大三角形
この両星は、はくちょう座デネブとともに夏の大三角形を構成していますので、この点も見逃さないようにしましょう。
0時頃の星空
天頂方向の空−天の川も見える!
牽牛星と織姫星
0時ともなると、この日の主役たちは、天頂付近にまで昇りつめています。織姫星のベガはほぼ頭の真上付近、牽牛星のアルタイルも高度60度付近にあり、見上げるのに首が痛くなりそうです。
天の川
でも高度が高くなったおかげで、21時頃では難しかった天の川も、条件さえ整えば楽に見ることができます。といっても条件が整えばの話で、明るい都会の空ではまず無理でしょう。可能な限り、田舎の暗い空で眺めたいものです。天の川は非常に淡いので、空の状態によって、見え方が全然違ってきます。空が暗い場所で、沸き立つ雲のように見える天の川を目の当たりにすると、きっと感動しますよ。
つるちゃんのプラネタリウム for Javaアプレットの中にある万能プラネタリウムで牽牛星や織姫星や天の川がどのように見えるのかを表示させてみましょう。
牽牛星から織姫星を見ると?
ここで、「つるちゃんのプラネタリウム」ならではの、ちょっと変わった星空を紹介しましょう。ナント大胆にも、アルタイルへ行って、牽牛星から織姫星がどこに見えるか探してみましょう。
下の画像にマウスを重ねて、地球から見た星座と比べてみてね!
織姫星はりゅう座の中へ
上の絵を見てください。牽牛星から見た星空です。牽牛星から見ると、ベガ(織姫星)はりゅう座の中(右上の方)へ移動し、天の川からは遠く外れてしまいました。
地球から見た場合と比べると、ベガまでの距離が25.3光年から14.8光年と近づいたため、その明るさも0.0等星からマイナス1.1等星へと明るく見えるようになります。
夏の大三角形がないよ
地球から見た夏の大三角形は、牽牛星からは見えません。3星のうち、アルタイルが見当たりませんが、そりゃそうです。アルタイル(牽牛星)に来て星空を見ているのですから・・・。
他の星座もちょっと変
地球からアルタイルまでの距離は16.8光年。たったの(?)16.8光年移動しただけで、星座の形はずいぶんと崩れてしまっています。先に出てきた0時頃の星空の場合と見比べてみてください。
はくちょう座の十字架もちょっと変、左端に見えている秋の四辺形もちょっと変。全ての星座の形が微妙に違ってきています。中央右寄りにあるギリシャ神話の英雄ヘルクレス座などは、見る影もなくなってしまいました。