ペルセウス座流星群

 天文関係で夏の風物詩といえば何を想像されますか。七夕祭り、さそり座、天の川などいろいろありますが、ペルセウス座流星群はその筆頭に挙げてもよいのではないでしょうか。ペルセウス座流星群は、冬のふたご座流星群とともに年間を通して最大の流星群です。その出現数もさることながら、明るい流星が多い上に痕を残すものもあって華やかで、とても印象に残る流星群といえます。さらに、天体観測するにはいい季節ということも重なって、その存在は次第に天文ファン以外の方にも知られるようになってきました。お盆休みを利用して流星の天体観測をされる方も年々増えています。さあ、皆さんもペルセウス座流星群の天体観測に挑戦してみましょう!

※以下に出てくる絵はあくまでもイメージです。一度にこんなにたくさんの流星が見られると勘違いしないようにしてくださいね。

ペルセウス座流星群の出現イメージ
北東の空に昇ってきたペルセウス座の方向から流星が飛び出してくるように見える。星図のように同時に多数の流星が観測できるわけではないので注意してほしい。

2011年8月13日未明が極大---2011年は最悪の条件

 2011年のペルセウス座流星群は、極大が8月13日15時頃と予想されています。極大が日中に当たってしまいますから、出現のピークを観測することはできません。おまけに翌日が満月にあたります。大きな月が一晩中夜空を照らしますから、暗い流星を観測することができなくなってしまいます。そんなわけで2011年の観測条件は最悪といえます。月が直接視界に入らないように遮蔽物を利用するなど、工夫して観測するようにしてください。

 出現数は1時間あたりに最大で15個から20個を数えれば上出来ではないでしょうか。しかもこれは暗い夜空で、ベテランの人が確認できる数です。都会で背景の夜空が明るかったり、視界を妨げる大きな遮蔽物があると、それだけ見られる数は減ってしまいます。ですから、見通しが良くて人工の光が少ない場所を、前もって探しておくようにしましょう。

 ペルセウス座流星群は活動期間が長いことで知られています。出始めは7月20日頃で、以降少しずつ出現が増えていきます。なだらかな高原状に出現数の多い期間が続きますから、8月上旬頃から月齢をにらみながら、折を見て観測してみるのも悪くありません。1時間あたりに最大で10個から20個程度なら十分に期待できます。

2011年 全天に流れるペルセウス座流星群のイメージ
北東の空に昇ってきたペルセウス座の方向から流星が飛び出してくるように見える。星図のように同時に多数の流星が観測できるわけではないので注意してほしい。


北東方向の流星出現イメージ
北東の空の上方から流星が飛び出してくるように見える。

 以降ではペルセウス座流星群の特徴や、観測にあたっての注意点をまとめましたので、参考にしてください。

ペルセウス座流星群とは

 流星は小さなチリが地球に飛び込んできた時に、大気との摩擦によって発光する現象です。ですから、いつ、どこに、どういう方向へ飛んでいくのか予想がつきません。ところが年間を通してある時期になると、特定の決まった方向から流星が飛んでくるように見えることがあります。これを流星群と呼んでおり、飛んでくる方向に見える星座の名前をとって「何々座流星群」といいます。今回はペルセウス座の方向から飛んでくるように見えるので「ペルセウス座流星群」となります。

母彗星と過去の出現

 流星群は彗星の吐き出すチリに関係していると言われています。ペルセウス座流星群の母彗星は、133年の周期で回帰するスイフト・タットル彗星(109P/Swift-Tuttle)とされています。1991年から1992年にかけて平年の2倍以上出現しましたが、これに合わせるように1992年にスイフト・タットル彗星の回帰が確認されました。

 ペルセウス座流星群は比較的安定して出現する流星群です。しかしそれでも、1911年から1912年には現れなかったという記録があるかと思えば、1921年には1時間あたりに最大で250個も出現しました。また、1924年から1930年にかけては少ない出現数が続きましたが、その後はだんだんと増加して現在に至っています。

古い流星群

 ペルセウス座流星群は流星が出現する期間が1ヶ月もあることから、流星のもととなるチリの流れの幅が母彗星の軌道から広く分散していることがわかります。また、出現数も年によるバラツキが少なく、輻射点も10度から15度もの広い範囲に広がっています。このような点からペルセウス座流星群は古い流星群ではないかと考えられています。実際1200年以上も前の文書に出現が記述されているそうです。

ペルセウス座流星群の特徴

3大流星群のひとつ

 ペルセウス座流星群は年間に活動する流星群の中で最も活動的な流星群のひとつです。しぶんぎ座流星群、ふたご座流星群とともに、3大流星群の一角を占めます。ちなみに、話題が豊富なしし座流星群は出現数が年によってマチマチなので、3大流星群には含まれません。

活動期間と極大日

 ペルセウス座流星群は7月20日頃から活動を始め、8月20日頃に活動を終えます。1ヶ月も活動が続くだけに、流星のもととなるチリが広い範囲に分散していると考えられています。

 極大日は8月12日の明け方もしくは8月13日の明け方となり、年によって異なりますが、多くの場合は8月13日の明け方です。極大日をはずすと、観測できる流星の数は少なくなってしまいますが、もともと出現数が多いだけに、極大の日以外でも前後数日間は1時間あたりに最大で10個以上の流星を楽に観測することができます。極大日を外しても一般の方が楽しめる数少ない流星群といえます。連日観測して出現数の推移を確認してみると楽しいですし、有用な観測データとして価値があります。

時間帯


 輻射点のあるペルセウス座の高度が高くなるほど流星を多く観測することができます。概ね22時以降が良いといっておきましょう。時間の経過とともに輻射点の高度が上がってくるので、明け方に近づくほど観測条件が良くなります。時間が取れない方は、2時から夜明けまでがんばってください。もちろん輻射点は20時頃でも地平線上に昇っていますから、22時以降でないと見られないわけではありません。誤解のないようにお願いします。

輻射点(放射点)

 流星が飛び出してくるように見える方向は輻射点(放射点)と呼ばれます。ペルセウス座流星群の輻射点(放射点)はペルセウス座になりますが、もう少し正確に言うとカシオペア座との境界近くになります。極大日頃、東京における輻射点の高度は0時で35度、薄明開始時で60度ほどになり、明け方に近づくほど条件が良くなります。

見る方角

 名前はペルセウス座流星群ですが、何もペルセウス座の中にしか流星が流れないわけではありません。全天にまんべんなく流れますので、特にどちらの方角を見なければならないということはありません。迷われる方は輻射点の見える北東の方向を眺めるのも良いでしょう。

流星の数

 極大の夜のピーク時で1時間あたり50個から60個程度の流星が見られます。先にも書きましたが、ペルセウス座流星群は大きな流星群だけに、極大の日をはさんで前後数日間は1時間あたりに最大で10個以上の流星を観測することができます。

 でもこれは視界が開けて空が暗い場所から流星を見慣れた人が観測した場合の話です。初心者の方は1時間あたりに最大で20個くらいを目標にがんばりましょう。しかし、都会の明るい空では1時間に1、2個見られたら上出来かもしれません。出現数は何といっても視界の広さと空の暗さがものを言います。ぜひともあなたの観測スポットへ出かけて行って観測するようにしましょう。

 それから流星の見え方ですが、感覚的に言えば、ボーッと眺めていてしばらくすると、突然スッと流星が飛ぶ。そんなイメージでしょうか。言葉で表現するのは難しいですね。

特徴

 ペルセウス座流星群の流星は59Km/秒という速い速度で地球へ飛び込んできます。これを1時間あたりになおすとザッと時速20万キロ。ちょっと想像がつきませんね。これは流星群としては速い方に属しますから、ペルセウス座流星群は流れる速さが速いのが特徴です。また、流星が流れた経路上に薄っすらとスジが残るが多いのも特徴です。また、明るい流星の割合が多くて見ごたえがある流星群です。

 輻射点のあるペルセウス座は夜半を過ぎないと高度が高くなってきませんので、観測できる流星の数も夜半を過ぎてから夜明け前にかけてグッと増えてきます。

 以上、ペルセウス座流星群の特徴をまとめると次のようになります。

  ・明るい流星が多い
  ・を残すものが多い
  ・速度が速い(願い事は無理かも?)
  ・夜半から明け方にかけて多く見られる

流星観測に適した観測場所とは

 先にも書きましたが、流星観測をする場合はこれに適した観測場所を選ぶことが重要です。

空が暗い場所

 流星をたくさん見ようと思うなら、ぜひとも空が暗い場所へ移動してください。夜間はほんのちょっとした光でも、ずいぶんと明るく感じます。都会の明るい空では明るい一部の流星だけしか見ることができず、出現数は激減してしまいます。人工の光ができるだけ届かない、空が暗い観測場所を選びましょう。

視界が開けた場所

 先にも書きましたが、流星はペルセウス座だけに見えるのではなく全天に流れます。特に輻射点の高度が高くなると、流星が四方八方へ飛び散るように全天に流れます(注:連続して雨のように流れるという意味ではありません)。ですから、視界が開けた場所ほど流星をとらえる確率が高くなります。

安全な場所

 夜間に勝手に私有地へ入るのは論外で、トラブルに発展する可能性もあります。そうでなくても、まわりに危険物がないか、不審者が集まるような場所ではないかなど、観測場所が安全な場所かをあらかじめ確認しておきましょう。子供さんを連れて行かれるような場合はなおさらですよ。

トイレが近くにある場所

 特にお子さんや女性の場合は近くにトイレがないと困ります。日中の間に確認しておきましょう。

出現イメージ

 8月13日2時頃に東京で観測する場合、ペルセウス座流星群出現イメージのリンクを用意しました。他の地域でも大差はありません。あくまでもイメージということで参考にしてください。

北の空  東の空  南の空  西の空  天頂方向

過去の記事

過去に当サイトで紹介した記事の一部を紹介します。もしよろしければご覧ください。

ペルセウス座流星群が極大 2010年8月13日未明
ペルセウス座流星群が極大 2009年8月13日未明
ペルセウス座流星群が極大 2008年8月13日未明に注目
ペルセウス座流星群が極大 2007年8月13日

その他、流星群観測にあたっての注意点も参照してください。

 「つるちゃんのプラネタリウム for Javaアプレット」の中にある流星群で出現イメージをつかんでおきましょう。

  ・観測地  自分の住む場所に近い場所に変更します
  ・図法   いろいろな図法で表示してみてください
  ・方向   図法によっては方向を変更できます
  ・流星群に日時を合わせる   チェックを外すと、時刻を変更できます

 
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男:あっ、流れ星!
女:えっ、どこ? どこ? 私も見たかったナ〜。
男:今度ペルセウス座の流星群があるんだけど、たくさん流星が見えるらしいよ。いっしょに見に行かない?
女:行きた〜いっ。

つる:あの男、流れ星なんか流れてないのにウソつきよった。けしからんヤツ!
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