中秋の名月
2005.9. 4 更新 中秋の名月と仏滅に関する説明文の誤りを訂正
2004.8.21 新規
中秋の名月といえばお月見ですよね。丸〜いお月様を見ながらおだんごを食べて・・・。風流でいいですね。でも、中秋の名月はまん丸な満月とは限らないんですよ。しかも日付を注意してみると、9月であったり10月であったりと、年によってまちまちです。果たして中秋の名月とはどういうものなのでしょうか。
旧暦について
中秋の名月を説明するには旧暦の説明をしなければなりません。明治6年に現在使用されている新暦が誕生するまでの間に使われていたのが旧暦ですが、旧暦では月の満ち欠けを使って、月と日付を決めています。つまり、新月となる日がその月の1日となるのです。その後、月齢が増えて月が太っていくとともに、日付の方も2日、3日と増えていき、満月になる頃が15日となります。その後は月は細っていき、次の新月となる日に新しい月に変わります。
旧暦の8月15日
中秋の名月の話に戻りますが、中秋とは秋の真ん中のことを指します。旧暦の秋は7月、8月、9月ですから、秋の真ん中といえば8月15日になります。ところで、旧暦の15日といえば、旧暦の日の決め方から考えて、満月に近い月が見えるのは当然でしょう。満月が十五夜のお月様などと言われることからもわかります。また、新月となる日は毎年違っていますので、旧暦8月15日となる日も年によって違ってきます。
中秋と仲秋
中秋の名月ではなく仲秋の名月と書かれることがありますが、両者の意味合いは異なります。中秋が旧暦8月15日を指すのに対して、仲秋は秋の真ん中の月、つまり旧暦8月のことを指します。別の意味合いとなるので注意しましょう。本来は旧暦8月15日にお月見をするので、中秋の名月と書くのが正しいといえます。
中秋の名月は満月でない?
先に旧暦8月15日には満月に近い月が見えると書きましたが、実際には中秋の名月が必ずしも満月であるとは限りません。むしろ、満月でない年の方が多いといってもよいでしょう。これは月と地球の公転軌道の関係で、新月から満月までの日数が15日とは限らないために起こります。
満月と中秋の名月の関係は下の表を参考にしてください。
| 年 | 満月 | 旧暦8月15日 |
| 2004年 | 9月28日 | 同左 |
| 2005年 | 9月18日 | 同左 |
| 2006年 | 10月 7日 | 10月 6日 |
| 2007年 | 9月27日 | 9月25日 |
| 2008年 | 9月15日 | 9月14日 |
| 2009年 | 10月 4日 | 10月 3日 |
| 2010年 | 9月23日 | 9月22日 |
| 2011年 | 9月12日 | 同左 |
| 2012年 | 9月30日 | 同左 |
| 2013年 | 9月19日 | 同左 |
| 2014年 | 9月 9日 | 9月 8日 |
| 2015年 | 9月28日 | 9月27日 |
| 2016年 | 9月17日 | 9月15日 |
| 2017年 | 10月 6日 | 10月 4日 |
| 2018年 | 9月25日 | 9月24日 |
| 2019年 | 9月14日 | 9月13日 |
| 2020年 | 10月 2日 | 10月 1日 |
| 2021年 | 9月21日 | 同左 |
| 2022年 | 9月10日 | 同左 |
| 2023年 | 9月29日 | 同左 |
中秋の名月と仏滅
大安吉日なんていう言葉がありますが、大安とは旧暦の頃に使われていた曜日のひとつです。現在の曜日は日、月、火、水、木、金、土の7つですが、旧暦の頃の曜日は大安、赤口、先勝、友引、先負、仏滅の6つで、六曜と呼ばれています。
ところで六曜の場合、旧暦で毎月1日の曜日が月ごとに決められていて、旧暦8月の場合の1日は友引とされています。2日目からは先の順に、先負、仏滅、大安、赤口、先勝、友引、・・・と順番にローテーションされていきます。
ということは、この順番でいけば中秋の名月となる旧暦8月15日は必ず仏滅となります。大安の日にお月見がしたいと言う方がおられるかもしれませんが、残念ながらかなわぬ願いです。しかも絶対に仏滅となるのですから、そりゃないよという気がしないでもありませんね。
中秋の名月を見よう
中秋の名月はほぼ満月に近い月ですが、満月頃の月は太陽が西の空へ沈む頃、東の空から顔を出してきます。ですから宵の空でお月見をしようと思えば、東から南東にかけての方角が開けた場所で見るのが良いでしょう。もっとも、月の出から少し時間が経てば月の高度が上がってくるので、低い障害物ならあまり影響を受けなくてすみます。
双眼鏡や天体望遠鏡で見ると、満月なのでさぞかしクレーターがたくさん見えるかと思いきや、満月頃の月はクレーターを見るのに適していません。でも、なぜ?
それは、満月頃の月は正面から太陽の光を受けるので影ができにくく、立体感がなくなってしまうからです。クレーターを見るのなら、クレーターの縁に影ができる三日月や半月頃の方が適しています。ちょっと残念ですが、日を変えてご覧になるとよいでしょう。
酒を飲みながら、おだんごを食べながら、あるいはごろ寝をしながら、見方はさまざまですが、この機会に名月を眺めながら少し風流な気分を味わってみるのはいかがでしょうか。
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