コラム1
ある修羅場と爬虫類型ヒューマノイド。
その日は昼下がりから仕事が山積みだった。
色指定を打ち込んでいる端からデータが上がってくる。
検査をしていると目がかすんできて、物が見えなくなるので小休止を取る。
問い合わせのFAXが入る。・・・このカットは見てない・・・
指定用のコピー無しで動仕に飛んでるのか。
・・・料理は原画かカラーコピーで欲しいなあ・・・
どの色入れるかなあ、疲れているとダメダメな色しか出てこないんだよね。
ここ数日は睡眠時間が極端に短いので眠い。
スタジオの入り口から爬虫類っぽい顔がのぞく。
イグアナサイズだが麻のスーツを着込んでいる。こりゃ夢か?
「ちょっと暖まらせてください、最近はCRTがみんな液晶になっちまいましてね」
などとつぶやきつつNANAOの21インチのモニタの上に陣取る。
「哺乳類にしちゃ良い色だが、爬虫類じゃいけてない色だな」上から覗き込んでのたまう。
「犬よりゃマシだろーが」真面目に言い返す。
「おっとと、こうしちゃいられない」
イグアナはスタジオの窓にはりついていた蛾に目をつけると、あわてて出て行った。
問い合わせのFAXはひざの上でがさがさしている。
考えているうちにモニタの前で落ちていたらしい。
コラム2
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