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過去ログ 2001年 5−6月 2001/6/24 (日) -体育大会 その2- 昼食をはさんでまず学級対抗全員リレーがあります。 リレーの練習は学級でも2〜3回しただけです それと特学独自の練習を一度 バトンの受け渡しはもちろん、100M走とは違う周回コースをちゃんと走れるかどうかも謎です 直前に共同学級の担任が Tさんの二つ前に走る生徒に「いっしょに走って」とお願いしました その子は快く応じ張り切っていました そしてTさんにバトンが回ってきました どんな子供もそうだと思うのですが 口でいくら丁寧に説明するより、みんながすることを見せるのが一番のようです しっかりバトンをもらったTさんは 伴走の生徒に手を引かれ、走り始めました もちろん伴走の子はTさんのペースを考えながら でもなるべく早く走らせようとしてくれました Tさんも一生懸命に走りました そして無事バトンを渡すことができました 手を引かれながらもやり遂げたTさんにpackは勝手に満足したのでした Tさんがバトンを受けた時点で半周差のついたげっぱが一周近いげっぱになっていましたが・・・ 各学年の学級対抗リレーが終わると綱引きです これだけはどの組もぶっつけです Tさんはというと、綱を引くというより綱につかまっていました たぶん何をしているかわからなかったでしょう でもちゃんと毎回綱につかまっていました OKです この手の行事は待ち時間が長いものです 教師も全員仕事があたるので、ろくに自分の学級につけるものではありません packはTさん付きということで当日の仕事分担はありませんでしたが 共同学級の担任は学級対抗種目以外はずっと仕事でいませんでした Tさんは学級のところで誰かかれかにかまってもらいながら時間を過ごしました ふと気づくと他の学年に乱入したりしながら・・・ 周りの子どものえらいところは 常に誰かがかまうわけでもなく 決まった人がかまうわけでもなく それぞれが自分のペースでTさんに関わっているところです たくさん関わる子もいればほとんど関わらない子もいます でもTさんの居場所が間違いなく共同学級に存在しました packもこのような経験は初めてです 中学校でこの状況はすごいことではないのか、と考えてしまいます Yさんにとっておだやかな時間が過ぎていました 次回は「Tさん的にはOKだが学級はいろいろあったぞ」です 2001/6/17 (日) -体育大会 その1- いよいよ体育大会です 学級では円陣を組んで気合いを入れました まずTさんの個人種目である100M走がありました 直前までそばにいたpackはスタートを周りの生徒に任せてゴールで待ちました スタートを告げるピストルが鳴ります はらはらして見つめていると Tさんは初めてコースを真っ直ぐに走ってきました 途中で伴走してくれる先生やたくさんの声援に包まれて 無事ゴールイン 初めての直走と初めての完走です 大喜びでTさんを迎えると 横には笑顔でビデオ撮影をしているお母さんが・・・ 次は長縄跳びです 今までずっと体育館で練習してたので実際に外でやるのは初めてです おまけに風が結構吹いています packのハラハラ度は100M走の比ではありません Tさんの跳び方が合わなくなってきたら、列からはずして応援部隊にしようと決めていました 5分間の競技が始まります Tさんは楽しそうに跳んでいます 順調に跳んでいます 学級は何度もひっかかってその都度声をかけ合っています Tさんの動きに期待する半面 列からはずす場面も強く予想していました それはいつなのか、Tさんは納得してくれるか 複雑な心境でもありました 順調に跳び続けるTさん 気が付けば5分間も残りわずかです 練習では半分近くをTさんでひっかかっていたのですが まだ1度も縄にひっかっていません そして、5分間みんなに合わせて跳び抜き、最後までひっかかりませんでした カメラを持っていたpackは 2枚撮るのがやっとでした 昼食の後は綱引きと全員リレーです 2001/6/9 (土) packが担当するTさんの個人種目は100M走です 共同学級で行っている体育の時間にまずはコースをいっしょに走ってみました 見事に蛇行します 一定の距離を走る、ということがあまり伝わっていないようで走ったり止まったりします 周りの子に声をかけてもらいつつ、実に楽しそうです ですが100M走とは程遠いものがあります できれば自分の力で走ってもらいたい、と考えていたのですが 思ったよりキビシそうです ですが口で事細かに説明すればできるようになるってものでもありません とにかく動きに慣れてもらおうと 体育の時間ごとに数回ずつ練習をしました 今大会参加のメインは長縄跳びへのスムーズな参加、と狙いを定めたので リレーと同じく100M走も特別な練習の場は設定しないことにしました じわじわ練習を重ねて、本番にはできだけの形での参加を、という作戦です 体育での練習を重ねるごとに すこーしずつ100M走らしくなっていきました たまに完走するようになりました いずれもpackやだれか友達が伴走しています 内心の期待は大きいものの今回はこんな感じだな、ということで本番に向かいました 2001/6/5 (火) -体育大会練習 その5- 長縄跳び参加については一応の決着がついたのですが 全員リレーの方がまったく手付かずです 参加については問題なく・・というよりこちらはあまり力が入ってなくて 話題になる空気もなかったのですが #ということは勝負がかかるとその存在が話題になるということでもあるわけです それにしてもバトンをもらってカーブのある100Mを走って次の人に渡す、という動作は ほとんど身についていません 小学校では担任が手を引いて走ったとのこと できる限り最小限の支援にしたいとは考えましたが 長縄跳びでTさんの気持ちにひっかかりがあるうちは 新しい動きをインプットするのはやめようと思っていました そちらが落ち着いたので、いよいよバトンの渡し方をやろうと思いました 特学独自の時間に、他の先生にも手伝っていただいて 一度練習しました なんとかなるかどうかぎりぎりの状態でした 学級の練習でも2度ほどやりました う〜ん・・・大丈夫かな・・・・という状態です それでも練習するごとに形になっていきます 長縄跳びでがんばらせているのでこちらはほどほどにすることにしました 卒業するまでには一人でできるようになればいいなあ、と願いつつ―― Tさんを「やらなきゃいけないこと」でいっぱいにすることだけはしたくありませんでした Tさんには100M走という個人種目もあります 2001/6/3 (日) -体育大会練習 その4- Tさんの長縄跳び参加を巡る班の話し合いが始まりました どんな結論になってもいい、と腹を括っていたpackでしたが やはりどんな意見が出るのかはらはらします 時間的制約もあり5分程度の短い話し合いでした packの話や担任の話もあって、けっこう疲れてだれ気味の雰囲気です その結果でた意見は 「いっしょにやる」「Tさんにやる気があるんならいっしょでもいい、(ここで発表者『あ』という顔。『でもいい』の意味に気づいたのかな)っていうかいっしょがいいと思う」「クラスの仲間なんだから全部いっしょ」「時間がたつとTさんの足がばらばらになってしまう、あとはTさんの疲れ具合なんかを先生が見てて応援にまわってもらう」「Tさんにやる気があるなら疲れても最後までやったほうがいい」などです 話し合いの前に、Tさんのできるところまでの数分間参加もまたよしと伝えてあったし 勝負にこだわる雰囲気も学級にあったものですから この結果はpackにとって嬉しい誤算でした 中でも「Tさんのやる気」を尊重した意見が複数あったのには驚きました 今考えるとごくあたりまえに感じるのですが 少なくともこのときのpackには最後の判断基準に「やる気」をもってくることは思いつきませんでした(Tさんにやる気はあることもみんなに話していたのですが) うーん考えれば考えるほどスゴイことに思えてきました つまり本人の意思決定権、やりたいことを止める権利は誰にもないってことですよね 生徒がそんな発想するなんて思っても見なかったpackです 教わりました その日の家庭との連絡ノートにこの話し合いの事を書きました 翌日のお返事には 「Tが帰ってきたとき、なんだかすっきりした顔に感じました。そのあとでノートを読んだら、こんなことがあったんですね」と書いてありました みんなの気持ちはTさんに通じたと信じています その後Tさんはあたりまえに練習に参加し、朝練にも来ています 並び方も決定して、見るとそれまであまりTさんと話す場面の見られなかった女子が前後をしっかりガード?しています 何度も声をかけ時には体にも触れながら跳び方指導をしています 回数が伸びないときのがっかりやいらつきは相変わらずだし 回数が伸びそうになったときに限ってTさんでひっかかることも多いのですが 徐々に練習が深まっていくように感じました 2001/5/29 (火) -体育大会練習 その3- そんなこんなで(その2続き)packは学級全体に働きかける場面を作ることを決めました 担任の先生も賛成してくださいました その先生の授業をお借りして、packから学級のみんなに色々話しました 今まで(って2ヶ月弱だけど)みんながTさんに関わってくれた姿をすごく嬉しく思っていること Tさんは長縄跳びの動きは得意じゃないし時間がたつほど動きが悪くなること やる気はあること でもTさんにもみんなにも無理はしてほしくないこと この種目にみんなが賭けていて勝ちたい気持ちであることがわかること 無理してまでTさんやpackに気を使う必要はないこと 「いっしょでもいい」けど「もしTさんがいなかったらもっと跳べるかな・・・?」という気持ちの人がいるのであればそのままの気持ちでいっしょにやってほしくないこと #ここで『そんなことないって!』の声あり ずっといっしょでなくても(5分間の中で最高回数を競うルール)工夫する方法はいくらでもあること 何でも担任とpackで決めるのでなくて、これからはみんなもいっしょに考えて決めてほしいこと ―――書いただけでもくどいので聞いてるほうは相当くどかっただろうなぁ・・・ 別にとうとうと語ったわけじゃないです いつも思っていることをそのまま話そう、と思いながら 前の晩はなかなか寝れなかったし そのときも考えながら、口篭もりながら、こんなんで伝わるか?と危ぶみながらです みんなはややぐったりしながらも聞いてくれました 担任の先生がpackの補足をして話し合いを進めてくださいました 何人かすぐ意見を言う生徒がいましたが もっとみんなの考えを聞きたいということで班ごとに話し合ってもらいました テーマは「Tさんの長縄跳び参加についてどう思うか」です packの腹は既に決まっていました どんな結論になってもいいと。 もともとTさんの存在を尊重している集団とわかっているからできることでもありますが 教師の決定をわかってもらう、のでなく 教師の考えも聞きながらみんなで考え決定する、という経験をしてほしいからです 彼らが将来Tさんと共に生きていく人たちからです 税金だけ払って決定は行政任せの大人になってほしくないのです それにこれからいっしょにはできない場面だっていくらでも起こりうるのです みんなで受け止めてもいいし 一部排除(きつい言葉かな)の決定を痛みを持って自分たちの責任ですることもありだと packは思ったのです 結論をTさんが納得するかどうかという問題もありますが みんなの雰囲気をTさんは必ずわかるだろうという読みがpackにはありました 真剣に話し合った結果ならば「やろう」も「ごめん、ここまで」も受け止められるだろう・・ この話はすべてTさんもいる中で進んでいます 班ごとの話し合いが始まりました―― 2001/5/27 (日) -体育大会練習 その2- そんなこんなで(その1続き)Tさんんを交えた長縄跳びの練習が始まりました ある日、packが所用で休んだときのことです 長縄跳びやリレーの学級練習がありました 翌日、担任の先生に「どうでしたか?」と尋ねました 一瞬の沈黙の後「ええ、いろいろ・・・・」とのお返事 長縄跳びはなかなか回数が増えず、いらいらしがちな雰囲気になったそうです その中でとうとう「Tさん、抜けてみて」の声があがり、担任はTさんに列を離れてもらいました するとうずくまって固まってしまい、その後声をかけても全くやろうとしなかったそうです また全員リレーもうまくいかなかったようで 「Tさんはリレーというものができるのだろうか・・・」と担任の先生が遠慮がちにおっしゃいました この先生は共同教育に携わるのは初めての方です そのとまどいはよく理解できました packは、Tさんにも学級のみんなにも無理をさせたくないことや なんでもかんでも一緒ならいいと思っているわけではないことを伝え 工夫していきましょうと提案し、少しでも安心してもらいたいと思いました これまでのささやかな経験では ことを急ぐあまり、共同教育に携わった通常教育の先生の中に無理や不満が残ったまま実践が進められた例を見聞きしていたからです 実際に以前の赴任校での不満を強くぶつけられたこともあります packにはその時のお子さん状況も学校の方針もわからないので、ただぶつけられても困ってしまうのですが その先生が納得しておらず、一人で苦労し傷ついたと感じていることはよく伝わりました そしてpackと出会った学校での共同教育には否定的でしたし、packもうまくその意義を伝えることはできませんでした せっかく共同教育に関わった先生にこのような思いはしてほしくないし 結局マイナスになることもありうるのです 今いっしょにやっている先生に、少しでも理解と納得をしてもらえるような関わりを packはしていくつもりです 特学担当者の仕事はいろいろあります・・・ その後も昼休みなどを利用しての長縄跳びは続きました Tさんは練習に参加することが増えましたが、なにかひっかかりがあるらしく 時々脈絡なく「ぐるぐるがんばるの」「Tもするの」とつぶやいています みんなを見つめて加わらないこともあります 心の負担になりマイナスになるような行事に無理強いする気はありません 徐々に動きに慣れることを見通した上で 学級委員長さんにも、完全参加にこだわっていないことや 小学校からのつきあいのあるみんなの判断に任せる旨を伝えました (実際周りの生徒はTさんのできることや無理強いになる事柄をよく知っています) それにしてもTさんの参加についてなにか腰の座らない状況が続いています あくまでいっしょだと、よく声をかける生徒もたくさんいる一方 Tさんでひっかかるとあきらめに似た空気が漂います Tさんはそんな空気に非常に敏感です packは折をみて学級全体に働きかける場面が必要だと判断しました 2001/5/26 (土) -体育大会練習 その1- packの学校の体育大会には 学級対抗種目として全員リレー、つなひき、長縄跳びがあります 更新を怠っていた間に色々なことがありました・・・ この学校は学級ごとのとりくみに熱が入っていて 朝練習、放課後練習などがどんどん入ってきます もっとも学級が燃えるのが長縄跳びのようです 練習当初は列の並び方も確定せず、その時々でバラバラでした 最初の学級練習や朝練習に声がかからないまま数日が流れました 私自身も「あれ?」と思いましたが子ども(packの担当するTさん)もそうだったようです 体育の時間に初めて一緒に練習する機会がきたとき 珍しく列に入ろうとしませんでした 「Tさん、やろう?」と言っても「だめ」と言います 何人かクラスの子が声をかけましたが「お守り」をじっと見つめるだけです packは無理させてまでは参加させないことに決めてたので、ただそばにいました #内心は『うわーどうしよう!?』です この場面は体育前の昼休みで、3学級が大声で競い合うように練習していました その後体育の時間になり、Tさんの共同学級だけの授業場面となりました するとやおら立ち上がり、列に入りました packは「よかった」と「謎」が交叉する気持ちで見守りました Tさんが入ったのを見てすぐによく声をかける生徒が飛んできました 「Tさんできるよ、やるよ」と何度も声をかけ、タイミングを教えました #縄跳びの個別練習は一切していません そして縄が回り、なんとか跳ぶことができました・・・・ふう(様々な感慨) その後も練習は続き、「Tさん跳べてるぞー」「ていうかTさんやるの?」「・・・・」「Tさんがんばって」などの声が入り乱れました なかなか回数が伸びない中、いらいらする生徒もいます 練習が終わり、ずっと声をかけていた生徒がつぶやきました 「みんなTさん馬鹿にしてるな! Tさんがいれば10回が100回になるんだぞ」 「!」packは言葉が出ませんでした そんなことは考えてもいなかったからです 自信を持っていえるのは「Tさんがいてもできるはず」くらいのものです その言葉をつぶやいた彼の発想に脱帽しました ちなみに「彼」は体育会系のおちゃらけ大好きな子で皆を笑わせることもあれば 先生に注意されることもしばしばの愛すべきお馬鹿さんタイプです むつかしいことを考えるのはお世辞にも得意そうに見えません こうあるべき、とかいう理屈が先にあるのでなく どうやら「素」でそのように感じているらしいのです 入学式からなにかとTさんに声をかけ、班長さんでもある彼は自分の班に入れると言い 席も隣で授業中もよく気遣ってくれています クラスで発言力(?)もある彼の存在にpackはとても心強かったのですが 今回は完全に参りました packが障害児教育にかかわって、生徒の言葉に脳味噌を殴られたような衝撃を感じた 記念すべき2回目の経験です 1回目は前任校で、この道に入る一つのきっかけとなりました(別の機会に書きます) 彼のつぶやきにもあるように、学級はまだまだ一つになっているようには見えません Tさんの参加についてもなにか曖昧なままです ヒートアップしてクラスの子や他のクラスに対し乱暴な言動に走る生徒も出現しています 長縄跳びシリーズ、まだまだ続きます 2001/5/14 (月) いつのまにかカウンターが1000を回ってびっくりです \(゚o゚;)/ 資料収集が足踏み状態なのでちょっと心苦しいです そろそろ運動会的行事が行われる時期です 中学校では体育大会とか陸上競技大会として 小学校よりは「競技」色が強いのが一般的かと思われます この辺は中体連陸上との絡みでいたしかたない面があるのだろうと察しています その中でどのように参加していくか色々考えています packの学校では個人種目と団体種目(学級対抗)があります 共同学級で参加するのは当然としても それぞれの種目は必ずしも特学の生徒が参加することを想定して 決められた種目ではないので なにかと「配慮」したり「がんばらせ」たりしなければならないのが実情です 次回に考えていることを詳しく書きます |
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