過去ログ 
 2001年 9〜11月




2001/11/03 (土)

ご退職された先輩と飲む機会がありました
愚痴めいたことを聞いていただく中で
「普通学級の教師は障害児学級のことを知らない、というか無関心なんだよね」
ということをおっしゃりました
この方は、それまで障害児学級にいて在籍を通常学級に変えた生徒を中2〜3年と受け持った経験のある方です
その言葉自体はpackも認識していることなのですが
あらためてそうだなーと思いました
この頃「自分の思うように理解されない」と悩むことはあっても
「関心すら持ってもらえない」と感じることはあまりなくなっていたからです
学校によってだいぶ状況は違うのでしょうが
あらためて現状の厳しさを思い知らされた気がしました
今の教師の世代も親の世代も(もちろん管理職の世代も)
ほぼ完全な分離教育で育った人達なのです
『いっしょが当たり前』と訴えると「それはそうだ」という反応が返ることも多いですが
「別々が当たり前」という感覚の方も多いように感じます
なにが当たり前か、巧妙に教育されています
障害のある人の居場所は違います、と教科書で教えられたことはなくても
学校、社会と多くのシステムの中で無言で示すことによって
また
そのシステムにだれも疑義を唱えないことによって
「これが当たり前」と刷り込むことができます
ということは
逆も真なり、です
現在の教育体制の中では難しいこともありますが
「いっしょで当たり前」の刷り込みを
将来の教師に、将来の親にやっていきたいです
将来の文部科学省官僚っていうのもいいなあ




2001/10/22 (月)

更新ペースが明らかに下がっていることに一抹の不安を覚えつつ・・・

先日某所へ行き介助員など障がい児教育に関わる要望を行いました
ちょっと気になっていたこと
研究会などで、介助員をつけてもらえない、という話題になったとき
「そんなもん、委員会に怒鳴り込んでとるのよ!」(かなり誇張)的な発言を
たま〜に耳にします
そうやった結果
その学校・教師と保護者・子どもはたいへん助かることでしょう
では
委員会はその予算をどこから捻出したのだろう?
どこの街も予算はいっぱいいっぱいだろうと思います
結局、教育予算をやりくりして生み出すケースが多いだろうと思います
つまりその場合
学校に関わる他の予算が削られているということです
それでも勝ち誇れるものなんでしょうか
保護者と手を結び
教育予算自体の底上げを図る方向で進めるべきだと思うのです
もしこのような側面に思い至らない運動だとしたら
障害児教育関係者にしか理解されないのではないかと。
当事者の方にとっては、悠長な話だと言われる考え方なのでしょうか




2001/10/14 (日)

米軍による爆撃、つまり戦争開始から一週間
始まる前は「Xデーはいつだ?」と冷や冷やしながらニュースを見ていたものが
いざその事態になってみると、自分の日常は何も変わらず
あっという間にこの状況に「慣れ」ている自分に気がつきます
そうして既成事実が積み上げられていく恐ろしさ
恥ずかしながらpackは中東情勢、パレスチナ情勢にはとんと疎く
今回始めて恥ずかしさを感じ、知識を得ようとしているところです
知れば知るほど「泥沼」の意味を思い知らされました
知らなくても自分の生活は変わらない
そんな無関心が
例えば障害をもつ方への無関心につながるのだろう、という気がしています




2001/9/25 (火)

あちこちで「支援」が叫ばれている今日この頃です
「支援」しようというからには一定の自発性がありながらも行為の主体ではない、というおさえでよいのでしょうか
そして主体でないからには主たる責任もないんでしょうね
支援する、と決めた責任は残ります
支援しない、という決定は現実的にはやはり難しいのでしょうね
なんだか対等な関係で支援するというより、家来が顔色をうかがって馳せ参ずる図に見えてしまいます
とはいえ
政治家に主体性がないとか品格がないとかいっても
その国の国民が民主的に選んでいるのだから
いわばみんなの責任です
グレーゾーンを設けながらうまくやっていくのが好きな国なのです

内部を引き締めるには外敵に立ち向かうのが一番だそうです
アメリカにも色々事情があるのでしょう
アメリカ大統領にも事情があるのでしょう
 #一般的に子は親を超えようとするものです
歴史は繰り返す、といいます
仮にアメリカが長期的な戦争行為に及んだとしても
いつかは「人と人が殺しあって解決を図ろうとするのは、よくない」
という意見が台頭するでしょう
それでも繰り返さずにいられないのが人間なのでしょうか
そういえば
先日文部科学省の調査研究協力者会議の中に「失敗知識活用研究会」というのをみつけました
大学のサークルじゃありません
東工大、富士通、日立、旭化成ほか錚々たる企業の頭脳が集結しています
今まで活用してなかったんかい!
いえ、そういうことではないと思うのですが、ちょっと笑いました
何度失敗しても決まった日にゴミを出せないpackです
先日めでたく「ごみ出し曜日表」を作成しました
失敗を繰り返しながらも上向きにやっていける事例もあります




2001/9/17 (月)

軍靴の音が・・・

通常学級の担任のした経験がある方はわかっていただけるかと思うのですが
学級の中で
少数派の悪ガキ風の子どものやることは方向性が見えていますし間違いを指摘しやすいものです
手におえないのは、声がでかく力(腕力・知力・包容力・屁理屈力)のある子どもが学級のヘゲモニーをとり理論武装してあらぬ方向に突っ走ってこられたときです(でした)
とりあえず担任など目につく敵を論破なり威嚇なりしてくれると
周辺の子どもは諸々の鬱憤が晴らされてすかっとしたりします
それが問題の解決になっていないことは二の次です

いつも思うのですが
戦争という「非常時」になったら
障害をもつ子ども(者)の存在はどうなってしまうのだろうか?
国家を挙げて戦争遂行と勝利に向けた効率が求められる世相になったとき
ノーマライゼーションやインクルージョンと積み上げてきたものは続くのでしょうか
packの経験した限りでは
少なくとも中学校において「学校が荒れる」という非常時に『共同教育を・・』とは、とても言えませんでした(それがいいことかどうかはわかりませんが)
だからこそ、少しでも落ち着いた学校になるよう願い、できることを努力したつもりです

アメリカでは、復興作業予算として400億ドルの予算を組んだそうですが
戦争行為に突入したら更にものすごい額の予算をかけるでしょう
そのお金はどこから支出するのかご存知の方はいらっしゃいますか(反語でなく疑問)
正当な方法でプールした予算があるならわかるのですが
結局どこかから削って生み出すのでは・・?という気もします
仮にそんな方法もあるとして
「国家の非常時」にお金をかけてられないところって、どこなんでしょうね
国によって判断の分かれるものと思いますが
聞いてみたいものです




2001/9/9 (日)

先日、とある集まりで簡単な発表をさせていただきました
20名に満たない人数で、半数以上が教頭・校長などの管理職の方でした
教育委員会関係の方もいらっしゃいました
packは学校で仲間といっしょにやろうとしている共同教育のことや
障害児学級担当者としての私見を話しました
発表後、短い質問タイムがあって予想以上の質問が出たのはうれしい誤算でした
多くの人は興味ないんじゃないかな、と思っていたのです
そのほとんどは障害児学級運営上の相談?的なものでした
「こういう場合にはどうしたらいいんでしょう」
管理職の方々が実際困っていることなんでしょう
その一方まったく興味のない様子の方もいらっしゃましたが・・・
packにとってあまり行きたい場ではなく
管理職の方に聞いて頂きたいことがあったので引き受けたのですが
思ったより真剣に聞いてくれる方がいたのと
障害児学級にかかわる管理職のニーズ(?)がわかったので興味深かったです
教育委員会関係のエライさんは
packの発表が委員会の求めているものと微妙にずれていることもあってか
場を壊さない程度に部分的に誉めてくださいました
その後の飲み会で一応ご挨拶に行ったのですが
あんまり会話は弾みませんでした(笑)
役職でなく個人の〇〇先生としては東京都と愛媛の養護学校の教科書選択についてどう思うかをぜひ聞いてみたかったのですが、ちょっぴり避けられてる気配も感じたのでやめました

毎年行われている、委員会主催の研修会のことを思い出しました
昨年は「総合的な学習」のレクチャー一本槍
「生活単元学習とは違いますから必ず取り組みましょう!」ってやつです
一昨年は新学習指導要領のレクチャーです
そのときpackが「本人や家庭への支援を考えていかなければならないのでは」という趣旨の発言をしたとき
委員会の偉い方のまとめの言葉を強烈に覚えています
「・・・支援と言うご発言もありましたが、ま、今後そのようなことも考えていくこともあるかと思います」
一言でまとめられてしまいました
印象深かったのは
一昨年であっても障害児教育の流れが支援という流れに向かっていることは少し全体の流れを勉強している者なら誰でも知っている、当たり前のことなのに
現場よりいろいろと勉強しているはずの人がさらっと流してくれたことです
それから2年経って、関係者はみな「支援」「支援」と言っています
packは今「支援」という言葉がほんとに適切なのかどうか、考え始めています







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