
|
サム・クックやルー・ロウルズと楽曲制作に関わるなど、古くから職業ライターとして活動していたこともあるアーティストの一枚で、その経歴通りほぼ全編に渡って自身のペンによるR&Bやブルージーな作品。リリース年は不明だが、おそらくは69年か70年近くの録音だと推測できるその音は、アール・パーマー(Dr)、ウィルトン・フェルダー(B)、ジョー・サンプル(Key)といった若き日の強者たちによる見事な顔ぶれ。David Tも以後に頻繁に登場する定番的フレーズをポロポロと奏でている。当時愛用していたワウペダルを駆使した「Mean Black Snake」でのファンキーフレーズもこの時期の特徴的なプレイスタイル。ブルースフィーリングたっぷりのプレイで聴かせる「Lightnin' Struck A Pine」では、途中スライドバーを使っているような音色が聴こえたかと思うと直後にワウペダルにスイッチするというフレーズのワザも冴える。ラストを飾るR&Bナンバー「Peace Of Mind」では、ウィルトン、ジョー、David Tの3人が派手さは無いもののライヴ録音を思わせるような生々しいバンドアンサンブルで聴かせる好演。この3人がこの楽器構成で人前で生演奏した機会はほとんどないだけに「一度でいいから見てみたい」的願望を触発させるに十分な一曲でもある。
|
|