校庭の植物 
ヒメスミレ
昼休み、立ち番をしていると、いろいろな植物が目に入る。エスカ側の校門の石のベンチ下。コンクリートの隙間からヒメスミレが顔を出している。そうしているうち、もう一箇所、今度は講義棟の裏の渡り廊下の下。ここもコンクリートの隙間。いわゆるスミレ(種名)より小さいが、花はコンパクトでスミレらしい。


ハルジオン
福祉実習室の前の駐車場に毎年かたまって咲く。薄いピンク色の花に、頭をたれた蕾。ヒメジョオンに似るが、少し違うし、開花期も早い。




オグルマ
環境建設工学科の校門脇にある鮮やかな黄色い花。誰かが植えた? コンクリートの僅かな隙間に根を下ろし群生している。ルーペで見ると舌状花の縁にはっきりとした3個の歯がある。やや湿り気のある草原に生えるキク科植物の多年草で、日本全土に分布。


ユウゲショウ
また現れた初対面の花。熱帯アメリカ原産で、広く観賞用として栽培されているらしい。日本へは明治年間に導入され、関東以西で野生化している。花は夜咲くらしいが、昼間も見られる。ツキミソウの仲間でアカバナ科。校庭では電気科棟の横の溝で見られる。

シロバナモウズイカ
校庭は不思議な場所だ。他では見ない帰化植物が見つかる。「モウズイカ」?始めて聞く、しかも変な名前。おしべの花糸に毛があるのが特徴で、「毛蕊花」と書けばなんとなく意味がわかる。明治年間に鑑賞用として入ってきたらしい。北海道を中心に本州にかけて帰化しているという。
電気棟の中庭に数株ある。それにしても、豊岡総合高校の校庭にはコウリンタンポポ、ムシトリナデシコ、ノハラムラサキと、どちらかと言えば東日本を中心にヨーロッパから帰化した植物が目立つ。   
  

ノハラムラサキ
体育館の横に群生している小さな青い花。キウリグサとは少し違う。ハナイバナでもない。ワスレナグサにそっくりだが花が小さすぎる。果実の形はワスレナグサのものだ。いくつかの図鑑を調べて、ノハラムラサキという帰化植物におちついた。


キウリグサ(右)とは、花が少し大きいのと、花が咲いた後の花穂の形が異なることで区別できる。葉の形も少し違う。
  
 ノハラムラサキ               キウリグサ

コウリンタンポポ
鮮やかなオレンジ色。玄関前の芝生にほぼ野生化している。初めて見る花だ。長い茎の先端に花がまとまってつくあたりは、オニタビラコによく似ている。野草図鑑でキク科植物を探してみると見つかった。コウリンタンポポという和名を持つヨーロッパ生まれの帰化植物で、ビーナスの絵筆という意味の英名が付けられている。鮮やかな絵具を付けた絵筆。タンポポという和名がつくが、タンポポとは別グループのようだ。寒い土地に多く、北海道には大群落ができているという。どうしてここにあるのか、不思議だ。        
 

ブタナ
コウリンタンポポのそばに咲く黄色の花はブタナ。「ビーナスの絵筆」との落差が大きすぎる。職員室に持ち込むと「豚」はひどいと同情が集まった。こちらも帰化植物。
    

ムシトリナデシコ
玄関前の芝生にコウリンタンポポとともに、咲いている。ヨーロッパ原産の帰化植物で江戸末期に日本に入ってきた。
    

ヒガンバナ
体育館の横の空き地の草むらに赤いヒガンバナに混じって二株だけ白いヒガンバナがありました。
ヒガンバナは稲作とともに日本にやってきたと考えられています。3倍体で種子はできません。人が運んだり、土壌ごと動かなければ広がらない植物です。ヒガンバナがたくさんある地域はヒガンバナを植えた歴史があるはずです。また、昔はたくさんあっても今はなくなっている地域もあります。それは草刈りをしないと、絶えてしまうからです。
彼岸の頃、花が突然出てきます。お盆の頃にしっかり草刈りをしても、まだ地下にあるので全く被害はありません。花の後、葉が出てきて光合成をし来年のために養分を蓄えます。

TOP