ルスト(オーストリア)のコウノトリ
   
 ルストはオーストリアの首都ウィーンの南、ノイジードラー湖のほとりの小さな町だ。ここでも町長さんが出迎えてくれた。WWF(世界野生動物保護基金)の若い研究員者の案内で町に出た。ルーシュタットが日本のコウノトリの郷公園がある祥雲寺だとすると、ルストは出石町といったところだろうか。この町並みの中にコウノトリは巣を掛けている。 ここのコウノトリは、1910年から飛来し始め、現在12つがいいる。最近減少傾向が続き、今保護対策をたてているところだ。今年は25羽巣立ったという。1970年代から始まった減少の原因は多期作により農地が常に使われるようになったためだ。コウノトリにとって耕作地と周辺の休耕地が必要なようだ。事実、ポーランドで1989年から始まった農業の耕作放棄は、結果として餌場を増やしコウノトリの個体数増加につながっているという。 
 ルストのコウノトリは、湖周辺の原野、湿地帯を主な餌場としている。畑でも餌をとるがそう多くはないようだ。ミミズ、昆虫、野ネズミがおもな食料というのはルーシュタットと同じだ。違うのはエルベ川がノイジードラー湖に変わるだけだ。ここでは餌場となる草原を確保するために牛を飼育するプランが進められていた。もちろん、補助金は不可欠だ。それなしでは採算がとれない。WWFは農家と話し合い、要求を聞き、コウノトリと共生するための方策を提案している。農業に出る補助金は、農業経営のためではなく環境保全のために出るということだ。

   

広場の周辺のあちこちに巣が見える。ここのコウノトリは煙突の上が好きらしい。今年は12つがい来たという。最近減少傾向が続き対策を立てているところだ。

車が走る通りにも巣が並んでいる。これなら豊岡の町の中にだって住めそうだ。

 

でも、街の中心にある塔の上から眺めてみると、町に周辺には原野が広がる。ここはノイジードラー湖のほとりなのだ。コウノトリはここで餌を採り、街の中に巣をかける。
 
ノイジードラー湖には、いろいろな鳥がやってくる。草地で餌を探すのはハイイロガンの仲間。

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