アオゴミムシ

 越冬中の昆虫たちの姿を求めて久しぶりにフィールドに出た。雪の中に突き出た朽ち木を崩すと、中から緑色の甲虫が這い出してきた。掘り出されると冷たい雪の上でも歩き出す。動作はいたって緩慢だがカメラで追いかけるとピントがなかなか合わない。小休止した瞬間をやっとの思いでとらえることができた。
 アオゴミムシは全国に広く分布する普通種で、体長14mm内外。集団で越冬することが多く、何処から集まってきたのかと思うぐらいゾロゾロと這い出してくることがある。越冬に適した場所を探しているうち、たまたま同じ場所に集まってしまうのか、それとも誘い合ってくるのだろうか。消毒液のクレゾールのような、やや甘酸っぱいにおいを出しているので、朽木を崩しているとこの種がいることがすぐわかる。集団でいるとこのにおいはかなり強烈。動きの緩慢な越冬中はこれで捕食者を撃退しているのかも知れない。私はこのにおいにやや中毒気味なのか、冬の山中でこの虫に出会うのが好きだ。