キイロスズメバチ
但馬の冬には珍しく朝から青空が広がった。シジュウカラやエナガの姿を追いながら冬の雑木林に入ると、アベマキの盛り上がった樹皮に樹液が流れた跡が見える。夏には発酵した甘い香りに誘われてクワガタムシやスズメバチ、もしかしたらオオムラサキも来ていたかもしれない。今はすっかり静かだ。
雪から顔を出した足元の倒木からキイロスズメバチが出てきた。夏には恐ろしいスズメバチも、雪の中ではほとんど動くことができず刺される心配もないので、ゆっくりと観察し写真を撮影した。
スズメバチは女王蜂だけが成虫で越冬し、春に1匹だけで小さな巣をつくる。そこで育った幼虫は働き蜂となり、以後巣は急速に大きくなる。秋になると雄蜂や新しい女王蜂が育ち、大きくなった巣も1年限りで放棄され、新女王蜂を残して他のハチはやがて死んでしまう。
キイロスズメバチは日本に数種いるスズメバチ類の中では小形種で黄色の斑紋が目立つ。女王や雄蜂で25〜28mm、働き蜂は20〜25mm程度だがばらつきがある。山中の建物の陰などに大きな巣を作り性質は攻撃的。本州、四国、九州に分布する。