ヒメアカホシテントウ

 2月に入ると但馬でも春のように暖かい日がある。そんな日に公園の桜の幹を探すと、樹皮の上を動く小さな黒い甲虫がみつかる。体長約3.3mmの小さなテントウムシだ。光沢のある真っ黒な上翅に一対の赤い斑紋が目立つ。まだほとんどの昆虫たちが越冬しているこの時期に、いち早く姿をあらわすので、この虫に出会うと新鮮だ。
 小さい体ながら、果樹などを荒らす各種のカイガラムシ類の天敵として知られている。この仲間にはオーストラリア原産のベダリアテントウのように、ミカンの大害虫であるイセリアカイガラムシを退治するため<生きた農薬>として移入された種もある。
 北海道から九州まで日本全土に分布する普通種で、国外では朝鮮半島や中国にも分布する。但馬でも公園や家の庭に普通にいるのだが、小さいために見逃されることが多い。