チョウトンボ
小学生の頃の夏休み、近くの池でフナ釣りをしていると、必ずといっていいほど出合った不思議なトンボ。体長は3p余り、真っ黒な体に紫藍色にきらめく大きな翅をもつ。池の上を、滑空や旋回をくり返しながらチョウのようにひらひらと飛ぶ。ときどき近くの植物などに止まって休息し、また飛び立っていく。
チョウトンボの仲間は世界に約20種、日本にはそのうち2種が生息している。暖地に多く北に行くほど少なくなる。北海道には分布しない。7、8月にあらわれ、水草の多い平地の池や沼、河川の淀みや流れのない溝などにも生息する。水を張った休耕田に飛来することもある。しかし、近年は河川改修や池沼の減少とともにめったに姿を見せなくなった。
豊岡市のコウノトリの郷公園周辺のビオトープでは、チョウトンボが確実に増えている。真夏の青空をバックに無数のチョウトンボが群飛する姿が再びよみがえる日も近い。