ヤナギハムシ
円山川下流の河辺林はヤナギの芽吹きとともに柔らかい緑に包まれる。ところが5月になると再びヤナギの緑が薄くなってしまうことがある。調べてみると枝や葉に無数の脱皮殻が見つかる。ヤナギハムシの仕業だ。 体長は約8mm。背中に緑藍色の斑紋を持つので他のハムシの仲間とは一見して区別できる。成虫で越冬し、4月上旬に産卵。孵化した幼虫はヤナギ類の葉を食べて育ち、5月下旬から6月には新成虫となる。幼虫は大発生するとたちまち葉を食べ尽くしてしまう。
全国の平地や山地に分布するが、普段はあまり目だたない。国外では中国、中央アジア、ヨーロッパなどに広く分布する。天敵はカメノコテントウや河川敷で繁殖する野鳥などだが、大発生の原因はよくわからない。目に見えないところで生態系に何か異変が起きたのだろうか。