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U・フィールド ラストステージ『トラベラー 旅する人々』
テキスト 太田省吾
構成・演出 井上弘久
空がある!……海が広がる!……風が吹く……!
そこに男がいて……女がいる。
男「一千億のひとつってわけだ、われわれがいるのはさ」
女「その一千億のひとつの上に、あたしがいて……」
男「おれがいて……」
宇宙の塵とも言えないほどのささやかなこの地上の片隅で起こる人と人との出会いを、
そして「表現とは希望である」と言い切った太田省吾の、エロティックとしか形容できない生の瞬間を描いたのが、
今回の新作劇『トラベラー 旅する人々』です。
『水の駅』や『小町風伝』などの沈黙劇で知られた太田省吾ですが、彼の台詞劇には秘められた可能性がある、と確信して昨年2月の出演者オーディションからスタートした<シリーズ 太田省吾の世界>も、このシリーズVol.3『トラベラー 旅する人々』でピリオドを打ちます。
太田省吾の言葉に向かうにはエネルギーが必要です。言葉を通して俳優が自らの表現を求めるエネルギーが必要なのです。
わたしたちはVol.1・Vol.2の公演とワークショップを通して、今回の企画に参加した若い俳優たちに、それを求め続けてきました。
二年をかけた企画だからこその舞台成果です。
熟年世代のU・フィールドの面々と二十代を中心としたオーディションメンバー、さらには、この企画に共鳴して参加してくれた有意の俳優たちとの、表現へのエネルギーに満ちた、清々しくかつ若々しい舞台が生まれようとしています。