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つれづれ2001
Part 2


スイカ!




2001年12月25日
 結婚祝福のメールをお送りくださった皆様、ありがとうございます。
 あらためて返礼のメールをお送りしますので、今はひとまず、この場にて御礼申し上げまする。Obligado!

 昨夜は、カトリック教会のクリスマス・ミサへ。
 相棒が一応カトリックの洗礼を受けているので、出かけたという次第。
 説教に出てきた話題から、キリスト教指導者もブッシュ大馬鹿大統領に同調する「アメリカ万歳!」な悪魔的な奴ばかりじゃあないのだということを角煮。いや、確認。また、リストラで路頭に迷ってる人も大勢いるらしいと、不況の深刻化をあらためて実感。これははっきり、小泉貧乏死神内閣の責ではありますまいか。

 『沖縄タイムス』(一二月二三日朝刊)によると、本コラムの昨年末から幾度か取り上げてきた「女性国際戦犯法廷」(主催 「VAWW−NET JAPAN(「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク)」)の最終判決がオランダ・ハーグで言い渡され、その報告会が去る二二日に東京都内で開かれたそうだ。判決によれば、「慰安婦制度は人道に対する罪に当たり、被告らは犯罪的な制度への関与を認識していた」とし、訴追された東条英機元首相ら軍・政府指導者九人を「有罪」と判断。(よかったね〜、東条さんたち。昨年一二月に有罪判決を下された昭和天皇と一緒に有罪だもん! 鼻高々?)また、日本政府の責任も指摘し、被害者への謝罪や補償、関係資料の保存など一二項目を勧告したのだとか。

 さて、その新聞が発行された日は、平成天皇の誕生日だったとかで、「一人一殺」と書かれた右翼の街宣車が「君が代」をけたたましく鳴り響かせながら走っていくのとすれ違い、ちょっとうんざりさせられておりました。
 ところが昨日、友人が教えてくれたとあるサイトを見て、「おおっ!」と気分転換できちゃったわけである。平成天皇が誕生日の記者会見で、遂にはっきり言っちゃったらしいのだ。何をかと言うと……この情報、すでにご存知の方もいるかも知れないが、まだの方は、「Publicity」の第八四号をご覧ください。
 思い出すのは、「朝鮮人は朝鮮半島へ帰れ!」と脅迫電話を受けた辛淑玉さんが、「はい、わかりました。天皇を連れて帰ります」と切り返したというエピソード也。
 今回の平成天皇の発言を機に、馬鹿げた単一民族幻想や純血思想がこの社会から消え去ることを、そして日本・韓国・北朝鮮間の関係改善に向けた動きが活発になることを期待する……のだが。
 平成天皇の賢明さは、この時代、この社会に生きる者としてたしかに喜ぶべきことだろう。だが、大手メディアがこの歴史的事実をタブー視してきた現状を思うと、一転、暗い気分に包まれる。
 天皇一家の家系に関するこの手のタブーを、天皇の発言を待つまでもなく堂々と破れるメディアが大きな力を持たずして、どうして健全で賢明は民主主義など育ち、機能しようか。育ちようも機能しようもないではないか。
 そもそも、象徴たる天皇の発言に政治的な力などあってはならぬものなのだ。国民が、有権者が自ら真実に近づき、この国にはびこる偏狭な幻想を吹き飛ばし、自ら銭湯に入って、いや、先頭に立って、韓国・北朝鮮両国との関係改善に向けて進むのが、国民主権を掲げるこの国にとって自然な姿なのだ。天皇など、その後に運ばれて来るだけでいい。できれば国民統合の象徴なんて重荷からも解放されて、お茶やお花の家元みたいに、単なる民間団体として文化事業のみに勤しむ形が最善だと思う。そしてそれは、天皇一家にとってもありがたい話に違いない。有象無象の政治的思惑から解放されて、きちんと人間として扱われる可能性が高くなるのだから。もちろんすぐには無理だとしても。
 ともあれ、大手メディアが腐臭を放ち、『週刊金曜日』も別の意味で「何だかな〜」な現状では、光明をインターネットに期待するしかないのかも。前述のメールマガジン「Publicity」も、文章の調子は私の好みではないが、内容や人選が面白そうだし。
 やがて確立するだろう投げ銭システムなどの少額決済システムが、信頼の足る新たなメディアの誕生と成長を支えてくれることを期待しつつ、ではまた近日! ちゃお!

2001年12月23日
 結婚しました〜!
 と言っても、披露宴やらパーティーを開いたわけではなく、一昨日、区役所に婚姻届を提出してきたわけでございます。いやあ、めでたい、めでたい!
 今すぐ結婚せねばならぬ理由があるわけじゃあないのだが、以前、ネパールで知り合いずいぶん世話になった友人インド人が私と相棒の手相を観て、「結婚は二〇〇一年」と占ってくれた。それがいつしか、何とはなしに彼との約束のような感じになり、あるいは彼のことを忘れないためにとでも言うのか、「今年結婚しよう」と相棒と準備を進めてきた次第であります。思えば、あの友人、その後大変な状況に陥っちゃったそうで、いつかまたぜひ会いたいのだけど……。
 ま、その友人の話はともかく。
 ご存知のとおり相棒は外国籍でありますから、私の戸籍に入る必要がない、私の戸籍に名前が添えられるだけ、なのだそうで、相棒も私も共に旧姓のまま、自然に夫婦別姓を謳歌できる形となりました。同居してても、夫婦各人が世帯主、というこれまでの形も維持できて、何かと面倒な手続が不要ですみ、これまたありがたくラッキー、だったわけでございます。
 区役所の窓口業務についてはあれこれ文句を言いたいことがあるのだけど、うきうき恩赦として今日は控えます。我慢!
 これからも人との縁を大切に、相棒と力を合わせて、夢に向かって邁進する所存。
 皆様、変わらぬご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げる次第でござりまする。うきうき!

 昨日は、相棒のお茶の先生がもうけてくれた「夜咄茶事」なる茶席に招かれ、出かけた。
 極寒の季節限定のこの茶事。午後三時頃に始まり午後八時頃まで続く、長丁場の茶席である。
 お茶もお菓子も料理も美味しく、燭台の炎揺らめく茶室の風情も存分に味わい楽しんだのだが、茶事が始まってものの一五分も経つか経たないかのうちに、困った事態が訪れた。私の足が悲鳴を上げっぱなしになっちゃったのである。そう、正座だ!
 あまりの苦痛に幾度となく足を崩させてもらったのだが、その度に足の筋が伸び切ってるような感覚がして、処置なし。一日経った今も、足の筋が全体的に張ってる感じである。正座、まっこと、おそるべし!

 本日は北山の友人宅で忘年会代わりのホーム・パーティー。
 すっかりくつろいで参りました。
 明日からまた気を引き締めて、勉強、勉強!

 先日、久し振りに書店をぶらぶら。
 『世界』の別冊第六九六号『歴史教科書問題 未来への回答〜東アジア共通の歴史観は可能か』(岩波書店。税込み定価一千円也)を購入。
 韓国、中国、日本の三国から執筆者が集っている。互いに内向きになるのではない、新しい展望が見えてくると、嬉しいのだが。どうだろう?

 文芸春秋社と幻冬舎がテロ事件をテーマに「反米」書籍と思しき書籍を販売中。
 本のタイトルは、嘘八百の歴史物語を捏造し「戦争の何が悪い!」と絶叫する『ゴーマニズム宣言・戦争論』の幻冬舎が『非戦』で、文芸春秋社は言語学者チョムスキーのインタビュー集『9.11』。嘘とまやかしに塗り固められた偏狭な「日本万歳」ナショナリズムを煽ることがポリシーと思しき両社にとって、今回のテロ事件は格好の素材だったのだろう。
 ま、書かれている中味自体は悪くないと思うので、『9.11』の原書『9.11』(Noam Chomsky)を買ってみるつもり。Amazon.co.jpで。

2001年12月19日
 昨日の情報にソースの一部誤りがありました。
 補足しときましたので、ご覧ください。

2001年12月18日
 在日ブラジル人向けの週刊ポルトガル語新聞『International Press』(一二月一五日号)によると、田中康夫長野県知事が、県内のブラジル人学校への助成(おっと、これは別のソースからでした、失礼! 12月19日補足)や、県内公立学校にポルトガル語教師を雇用する方向で検討を進めているそうだ。外国籍住民へのサービス充実も行政の役目なのだとか。素晴らしい!
 暗い時世 灯をともす 田中知事。がんばれ!
 この試みの何がどう素晴らしく、なんで私が喜びまくっているのか今イチぴんと来ない方は、この「つれづれシリーズ」のバックナンバーを読み返してください。風邪らしく、今、説明するだけの体力も知力も枯渇しちゃってるので。ごめんなさい。
 それにしてもこの話題、朝日新聞や毎日新聞、信濃毎日新聞のサイトで探してみたけれど、見つからず。なんでだろ。記者クラブの怨念かあ?
 『International Press』の件の記事を、以下、訳す。
 「長野県の複数の地域にポルトガル語の相談窓口を新設したい」
 長野県の田中康夫知事は、イヴァン・カナブラヴァ氏(ブラジル大使)の訪問(今月九日と一〇日)を受けて、このように提案した。教育に関しては、公立学校で教えるポルトガル語の教師を雇用する考えも語った。田中知事によれば、長野県政の目的は長野県住民の生活条件の改善にあり、その住民の中にはブラジル人も含まれる、とのことだ。
 カナブラヴァ氏は九日、塩尻市長ミサワ・ミツヒロ氏を訪問し、市政における努力に感謝の意を表した。塩尻市は長野県で唯一ブラジル人を職員として雇用した市で、ポルトガル語による相談窓口を設けている。
 田中知事とカナブラヴァ氏は、塩尻市ヒロオカのエプソンの工場を訪問。ブラジル人向けの講座(語学講座?)とそのための資金を出資できないかと打診した。長野県のエプソンの工場では四七二人のブラジル人が勤務しており、そのほとんどはプリンタ製造部門で働いている。
 あなたのエプソン・プリンタも、日系ブラジル人によって組み立てられたものかも知れないよ!

 一昨日は、パキスタン出身のオーナーが親切な、カレー料理のお店で友人たちと会食。
 ラマダン明け! だったそうで、夜九時以降、ムスリムの家族連れがたくさん集まってきた。嬉しそうで、楽しそう。
 「たくさん食べてね!」
 と言わずもがなのエールを送り、店を出た。外は寒い〜っ!

2001年12月13日
 アントラーズ対ジュビロの、Jリーグ・チャンピオンシップ第二戦。
 予想をはるかに上回る壮絶な一戦だった。堪能。
 体力が尽きてもシステムが機能しなくなり窮地に陥っても、あるいは監督の采配が外れちゃっても、延長前のわずかな時間に気力と集中力を取り戻し決定的なチャンスを作ったジュビロ選手たちの底力。第一戦でまずかった点をわずか一週間足らずで見事に修復し、勝利を収めたアントラーズの底力。両者とも、見事でした。
 忘れてはならない、主審のモットラム氏も実に見事なゲーム・コントロールを見せてくれた。
 昨日、雑誌で知ったのだが、このモットラム氏、何と五〇歳なのだそうだ。この年齢で、よくもまああの二チームの激しい攻守の切り替えに置いていかれずにすんだものだと、感嘆せずにはいられない。
 あの試合で、Jリーグを引退し、帰国するのだとか。
 これまでも、氏の好主審(?)で、数多くの好ゲームを見せてもらったと記憶している。ありがとう、モットラム氏。あなたの勇姿は忘れない!

 Jリーグの今年度MVPに、ジュビロ磐田の藤田俊哉選手が選ばれた。
 「今頃かい!」
 と叫んじゃうくらいに、アントラーズ贔屓の私にとっては実に嫌な名選手。
 ジュビロって、そんな選手が多過ぎ。

 友人が沖縄旅行のお土産にゴーヤやアオサを持って帰ってくれた。感謝!
 飛行機なんかガラ空きで、米軍兵とその家族と思しき人しか乗っていなかったとか。
 数週間前の『沖縄タイムス』に、平和学習がどーのこーのと取り組んできたけれど、戦争になるとたちまち本土の学校からの修学旅行は「危ないから」と来なくなる。そんな危ないところに住まわされている私たちは何なんだ!
 ってな発言が載っていたと記憶する。
 観光客の激減が、沖縄のある政治的・社会的位置を、あらためて明らかにしているということか。

 『沖縄タイムス』で、「沖縄・朝鮮半島と近代日本」という対談が始まった。新崎盛暉氏(沖縄大学学長)と林哲(リム・チョル)氏(津田塾大学教授)のやりとりで、なかなか勉強になる。

 「石原やめろネットワーク」が、「多文化・共生社会をつくる会」へと昇華することになった。
 たしかに、あんな老い先短い下劣な都知事の進退にだけ焦点を当てていては、昨今の社会の激動の中で真になすべきことが忘れられる恐れがある。
 この変化、熱烈歓迎。

 「メディアの危機を訴える市民ネットワーク:メキキ・ネット」のメール・ニュース『メキキ通信』最新号に米山リサ氏(カリフォルニア州立大学サンディエゴ校教員)が寄稿したアメリカからの報告が興味深い。
 米国社会の暗澹たる状況でほとんどが占められているのだが、かすかに希望がほの見える。九月一一日の事件以降、人種差別、民族差別に起因する憎悪犯罪が頻繁に起きる一方で、これまではなかなか見られなかったマイノリティ同士の連帯の動きが生まれてきているのだそうだ。また、人権や自由を侵害する法律が堂々と通る中、自分の人権や自由だけでなく、自分や両親、祖父母の祖国の人権状況などに関心を持ち、積極的に関わろうとするグループも出てきているのだとか。
 この流れが大きくなれば、その先にこそ、テロのない世界がやって来るのではないか。それは「死の商人もいない世界」であり、「死の商人」のおかげで大統領になり差別と憎しみを煽ることで支持率を高めてきたブッシュ大馬鹿大統領には非常に都合の悪い世界だろうが。
 ともあれ、この流れ、「エピソード4.新しい希望」、と名付けておこう。ルンルン!

 ハイジャック犯がテロ計画を知らなかったことをビン・ラディン氏が面白がる姿を写していると報道されている、テロ事件と氏の関係を証明する証拠ビデオ。一刻も早い公開を希望。
 もし報道が真実なら、次なるテロの決行を氏に託された者に行動を中止させるだけのインパクトを与えてくれる可能性がある……んじゃないかな……あってくれたらいいな……ないとは言えない……ね?

 新作小説のアイデア。
 題して、『京都御所殺人事件』。
 TVドラマ化絶対不可能なこの作品。
 試験に受かったら、書き始めよう。
 いつになるやら。

2001年12月8日
 小泉首相に似てると噂されるドクター・マシリト
 昨日ついに、近所の新古本屋でお顔を拝見できた!
 のだが!
 正直、期待外れだった也。
 目鼻の辺りはちっとは似てるが、あのふくよかさは、小泉首相にはない也。
 やはり小泉首相はスネオ、あるいは「死に神」、さらにあるいは「貧乏神」の方によく似ていると思う也。まやかしの「聖域なき構造改革」も客観的に見れば噴飯物に過ぎないのはあまりにも明らかなため、国債の格付けもどん底向かってまっしぐらだし。
 これまで使っていた小泉死神政権なる呼称ももはや足りない。これからは小泉貧乏死神政権と呼ぼう。いや、小泉死に貧乏神政権、かな。どっちでもいいや。

 先月一八日のこのコラムで紹介した『毎日新聞』京都版の記事が、同社のウェブにも登場。関連記事も一緒にアップされているので、ぜひご覧ください。
 ページの最上部に、
 「一体いつの時代の新聞社なんだ」
 と呆れる他ない「ご慶祝」広告が載っているが、どうせ短い間だろうと辛抱してね。
 それにしても、こういう問題に切り込んだ記事の上にあぁんな広告を掲載できるって、本当に思考停止しちゃってるんだろうな、ウェブ担当者。転職しなさい。とっとと。

 先週、朝日新聞のヨーロッパ特派員が書いたコラムに笑わせてもらった。
 その特派員がフランスの極右政党のお偉いさんに会う度に、聞かれるのだそうだ。
 「日本は極右の国ですか?」
 何でも日本の国籍法が、フランスの極右政党の理想だか憧れなんだそうで、親近感を持ってくれているらしい。
 言われてみれば、たしかに。
 何しろ石原が人気を集める国だ。小泉貧乏死神首相の靖国参拝を違憲だとして訴訟が起こされた時に、
 「おかしな人がいるもんだ」
 なんてトボケた小泉貧乏死神首相が高支持率を謳歌し、その訴訟提起を報じる新聞記事の見出しに、一応「左」のフリをしている朝日新聞でさえ、
 「外交努力に水をさすおそれ」
 なんて馬鹿げた文句を堂々と載せちゃうような国だ。こりゃ、間違いなく極右の国だろう。
 自慢にもならない話なのに、憧れてる人がいる。
 世の中って、広いねえ。やっぱり。

 鴨川にユリカモメ。
 ほんとに冬が来ちゃったよ。
 ちゃんと地球は回ってるってことか。
 喜ばしい。
 寒いの嫌だけど。

2001年12月7日
 昨夜のコラムで、暗殺されたイスラエル首相の名前、間違ってました。没年も判明。修正しておきました。
 前にも何かこんなことあったような……。成長してませぬ。
 疲れた頭であたふたアップロードするもんじゃないなあと、反省する冬の朝。寒い!

2001年12月6日
 一昨日、法然院で開催中の写真展「平和だった頃のアフガニスタン」を見に行った。
 ソ連侵攻前のアフガニスタンの人々の暮らしと風景。
 まさかこの穏やかな光景が、その後二〇年以上の長きに渡り、戦雲に覆われることになろうとは。
 大本営発表の仲介者と堕した大メディアがけっして伝えようとはしない人の営みの普遍性が、長島義明氏撮影の写真と添えられた短文で、迫って来る。
 この写真展、各地で開催の予定があるそうだ。乞うご注目。

 イスラエル軍の無法テロ行為がまた激化しているようだ。最大の支援国アメリカ政府のお墨付きを得て。
 パレスチナの悲劇は、アフガニスタンの倍以上の期間続いている。
 そりゃあ自爆テロに走るやつだって生まれてくるさ。
 和平プロセスを進めたかつてのイスラエル首相の中に、
 「こんな環境で生まれ育ったら、私だって反イスラエルのテロリストになっていた」
 と語った首相がいたと聞く。もっともだろう。
 パレスチナとの歴史的和解に乗り出したイスラエル元首相のラビン氏がユダヤ教過激派に暗殺されたのが、一九九五年。何と、もう六年経ってるのか。意外に古い話なんだと驚いた。傍観者にしてこの感覚。パレスチナの人々にとっては、永遠にも感じられるこの六年だったのかも知れない。
 ともあれ、かくして大馬鹿ブッシュに率いられたアメリカ合衆国は、思いもしなかった戦乱の地獄へと自ら追い込まれていくのかもね。
 なんとも、やるせん。ジェダイよ、うさちゃん騎士団よ、今いずこ!?

 勉強はんたーい!

2001年12月4日
 天皇の息子夫婦に娘さんが誕生したとか。
 見世物的に追い回され、あれやこれやで不幸な人生を歩むのが目に見え、不憫。

 Jリーグ・チャンピオンシップの第一戦!
 当日、用事があってライブでは観れず、録画したものを観たのだが……。
 ただでさえ相変わらず強いジュビロ磐田に、審判まで味方して、前半でアントラーズの鈴木選手が退場に追い込まれた。岡田主審って、日本人審判の中じゃあ最高の人だと思ってたんだけど、ジュビロのホームゲームとはいえ、ジャッジが酷く偏っているように見えた。スタジアムの雰囲気に呑まれちゃったのだろうか。
 で、すでに壊れてしまった「好カード」の雰囲気に愕然としていたところ、後半九分にはジュビロが中山選手のゴールで二点目を追加。
 これでもはや勝負あったと、うんざりしてビデオを早回しし始めたのだが、何と後半三〇分を過ぎてから、アントラーズが同点に追いついちゃった。うわあおっ!
 勝負は諦めてはいけない、つーことだろうか。
 これで二戦目がまた楽しみになった。
 アントラーズ贔屓の私としてはアントラーズの勝利を望むが、それよりも何よりも、審判に壊されない、白熱した戦いを、第一に希望。

 大橋巨泉氏、『週刊現代』今週号掲載のエッセイで、ついに民主党に対してキレました。
 そーだ! あんな鵺みたいなもの叩き壊して、理念と政策を軸とした新たな政界再編を今こそ!
 と期待しているが、はたしてどんな展開が待っているか。心配でもある。

2001年12月1日
 昨日の「デジタル時代と小説家」や本コラムのこちらでも紹介した「絶望書店」が、今、暗黒のベールを脱ぎ捨てて、乙女チックな「絶望しちゃったわ書店」に変身中!
 同書店は、去年、ほんのわずかな期間だが、「絶望しちゃったわ書店」に衣替えしたことがあった。
 その、通常の雰囲気からはとてもとても想像できぬほどオシャマでお茶目な、そして、通常の姿からは狂おしいほどにかけ離れたメルヘンチックな全貌に私は大いに打たれ、感動し、心底惚れ込んだ。そして、通常の「絶望書店」に戻った後も、その記憶忘れ難く、「オンライン読者のためのリンク・ページ」の紹介には、あえて「絶望しちゃったわ書店」の名を使いつづけてきた。あの華麗な姿を忘れないために。
 そして今、当サイトの「リンク・ページ」の表記が、おそらく年に一度、ほんの短い期間だけ、ウソにならずに済む時がやって来たのだ。あの、獅子座流星群のように。
 今年の「絶望しちゃったわ書店」は、去年とデザイン上の違いがある(ような気がする)が、冒頭の少女漫画チックな文章は、去年のままだ(たぶん)。コンセプトと主張は一貫しており、薔薇のイメージはパワーアップしている(と思う)。
 今回の「絶望しちゃったわ書店」も去年同様、期間限定の特別デザイン、いわゆる「お祭」だと思われる。今を逃すと、二度と見ることができないかも知れぬ。
 今年も獅子座流星群を見ることのできなかった私だが、「絶望しちゃったわ書店」に再会できた。しかも昨日は、『沖縄タイムス』のあの記事たちがウェブで公開されたのを知ったばかり。何と嬉しいこと続きの二日間か。はっぴーはっぴい!
 この感動を、皆さんもぜひぜひ、ぜひ。

2001年11月30日
 以前紹介した『沖縄タイムス』(一一月一四日付朝刊)に掲載された、琉球大学生のトルコ旅行記「行って見たトルコ」の(上)が、遂に『沖縄タイムス』のウェブ・サイトに登場! う〜、待ち遠しかったよ〜。
 トップページの「データベース検索 シーサーくん」にキーワード「トルコ」を入力し、調べてみてください。写真は残念ながら掲載されていないけど、愉快で驚きの旅行体験がつづられています。
 日本政府も日本の庶民多数派の方々も、アメリカべったりでなくても共に生きていける世界が広がっているのに、そっちを見ようとはしないんだから、困ったもんです。まったく。
 ……!
 おおっ! 先日紹介したC・ダグラス・ラミス氏の論説も、すでにウェブ上に!
 素晴らしいよ、『沖縄タイムス』!  「データベース検索 シーサーくん」に、今度は「ダグラス・ラミス」と入力して調べてください。「2001年11月25日」の「きょうの論点」というのが、その記事です。
 これらの記事を皆様に紹介できる幸せを、今、じっくりと噛みしめております。
 ……いかん! もう予備校へ行く時間だ! ではまた後日!

2001年11月29日
 ほうじ茶は、どこの国が発祥か知ってる?
 「日本!」
 ぶー。はずれ。
 ほうじ茶の発祥地は、オーストラリアです。
 ほうじ茶……ほーじ茶…おーじ茶、オージー茶!

2001年11月27日
 逃避しております。勉強、したくない。法律、見たくない。
 「も〜いや、こんな生活!」(『マカロニほうれん荘』のそーじ君風に)

 一一月二〇日のこのコラムで使った一言に対する、厳重な抗議が寄せられ、ビビっている。
 いかなる抗議にも臆せず、怯まず、でも謝る時にはきちんと謝る、がモットーの私としては、このような真摯な抗議を受けては、深く首を垂れ、謝意を表する他、何もできぬ。
 問題の抗議内容について、読者諸姉諸兄も知っておいて損はないと思うので、以下に転載させていただく。皆様におかれましても、くれぐれもご注意ください。
全日本卓袱台振興協会の理事を務めております、蘭都三郎です。
 先日の貴ホームページにて、「〜ちゃぶ台」という記述がありましたが、この表現に関しては、全日本卓袱台振興協会が登録商標を取得しております。
 もし、「〜ちゃぶ台」という表現を今後もお使い続けるのでしたら、全日本卓袱台振興協会が主催する「卓袱台検定」を受験し、正規の資格を取得して下さい。

 なお、私は「電子剣オーロラ卓袱台返し」の免許を、既に皆伝されております。(理事長の椿四十郎氏は「卓袱台地獄車」「卓袱台双手刈」「スピニング卓袱台ホールド」等、複数の免許を皆伝されております。元祖卓袱台男児!)

 できれば、御自分に合った技を開発されることをお勧めします。
 (参考図書:「卓袱台の歴史」「私の卓袱台日記」「正しい卓袱台の選び方」「日本卓袱台王列伝・前編/後編」)
 汗顔の至りとは、まさにこのこと。
 なお、問題となった箇所は、己の不明をさらす意味で、そのままにしておく。ご笑覧ください。

 『沖縄タイムス』(一一月二五日付朝刊)によると、アルカイダと関係し、ワールド・トレード・センターへのテロへの関与が疑われる容疑者が八名、スペイン政府によって逮捕されたとのこと。
 ここからが何とも素晴らしいのだが、スペイン政府は米政府に対して、
 「ブッシュ政権がテロリストを特別軍事法廷で裁くのであれば、アメリカ側に容疑者を引き渡さない」
 と通告したのだそうだ。
 やるでないか、スペイン政府!
 アメリカのアフガン空爆の如き違法、無法は蛮行が二度と繰り返されぬよう、法による歯止めが、今こそ必要な時だ。がんばってほしい。

 同朝刊に掲載された、C・ダグラス・ラミス氏の論説も、簡明にしてポイントを押さえている。
 テロは法によって裁くべきであり、テロへの戦争は違法であること。テロに対する戦争には難点が多いため、ブッシュ政権は国際的に人気のないタリバン政権をスケープ・ゴートにしたのだということ。旅客機の乗っ取り犯人にアフガニスタン人はいなかったらしいこと。タリバン政権は、ビン・ラディン氏引き渡しを拒むどころか、そのための交渉姿勢を示していたこと。ブッシュ政権がビン・ラディン氏を殺したがっているのは、テロ関与の決定的証拠がないため、すべてをうやむやにしたいからではないかという疑惑。そして、たとえビン・ラディン氏引き渡しをタリバン政権が拒んだとしても、それだけで国を侵略する理由にはならないということを、「日本政府はフジモリをペルーに引き渡すのを断わったが、それでペルーが東京を空襲してもいい、ということはないだろう」等、等、等。実にわかりやすく説明している。
 他の地方紙にも掲載されるのだろうか。『沖縄タイムス』オンリーの記事かも知れないが、もし万一掲載されたら、お見逃しなきように。

 同朝刊では、さらに、共同通信配信の記事として、同盟国アメリカの研究者が、今回の自衛隊派遣に対して、「わざわざ派遣する狙いは何か」「憲法上の制約を解かれた日本海軍の再来の大転換点」ではないか、との指摘・分析が出てきているとか。
 「小泉はブッシュの犬」というプラカードがパキスタンでのデモ群集の中にあったそうだが、外からの方が真相がよく見える、ってことかもね。「原発ぎょうさん作ってプルトニウム溜め込んで何やってんねん」「やっぱ核兵器が欲しいんだろ」ってのと同じで。
 こうした海外からの評価に気づいてないのは、「国際社会で名誉ある地位を占めたい」なんて心にもないことをほざく小泉死神政権一派と、その支持者の方々だけなんだろうなと、大爆笑してしまいました。
 もう笑ってでもいないと、やってられませんです。はい。

 Jリーグのチャンピオンシップが、今週末、スタート。
 それが今、唯一の楽しみ。

2001年11月25日
 一昨日は友人宅でホーム・パーティー。
 途中、予備校の授業に抜けねばならず悲しみを覚えたが、ニューヨークから一時帰国中の友人とその同僚夫妻、友人のスペイン語のメキシカン先生らとも知り合え、楽しかった。料理も美味。
 こういう時間が、もっと欲しい。
 友人に送ってもらった新作小説も、せっかくだからゆっくり時間をとって読もうと思ったのがいけなかったのか。十分な時間がとれぬままに、早、数週間。不義理に胸を傷めてます……。

 しかし、何より勉強のために、一週間が八日は欲しいと思う今日この頃。
 悲しすぎます、こんな毎日。
 演歌を歌い出しそうな気分。

 「本とコンピュータ」編集部から、「本とコンピュータ叢書」の一冊として、『9月11日・メディアが試された日――TV・新聞・インターネット』なるものが緊急出版されるそうだ。
 いかなる仕上がり、いかなる内容なのかはまだわからぬが、テーマとしては興味あり。こちらに簡単な紹介を挙げておくので、皆さんも、どうぞご注目を。
 ただ一つ残念なのは、トルコでの報道について触れていなさそうなところか。
 前にも書いたが、『沖縄タイムス』(一一月一四日付朝刊)に掲載された、琉球大学生のトルコ旅行記「行って見たトルコ」、本当に面白くって素晴らしかったんだからあ。皆さんも、沖縄タイムス社にウェブでの公開をぜひお願いして! お願い!

2001年11月20日
 紅葉あざやかな疎水沿い。
 小道の上に、雲ひとつなく澄み渡る青空。
 遠方からと思しき大勢の観光客が、老いも若きも、楽しげに歩いている。
 実にのどか。いい光景だなあと、心底、しみじみ。
 そして、時節柄、嫌でも思わざるを得ない、アフガニスタン(に限らないけど)の人々の暮らし。
 彼我の落差。一体何。
 幸福そうな、心優しそうな旅行者たちの笑顔。
 善良そうなその顔つきからは、七割以上の国民がほんまに小泉死神政権を支持してるとは、にわかには思えないし、思いたくもない。

 ラマダンに入っても空爆、誤爆は続行中。
 アフガニスタン情勢は混迷至極へまっしぐらのようだ。
 ブッシュ一族上げての狙いと思しき石油利権も、無に帰しそう。残念だったね、大馬鹿大統領。
 タリバン政権打倒とテロ撲滅に何の因果関係もなかったことが、証明される日も遠くなかろう。テロ撲滅どころか、燃え上がろうとしていた炎にまさに油を注いだだけ。それもきっと、近くにわかる。
 未来は常に揺れ動き、誰にも読めはしないけど、そろそろ覚悟を決めるべき時かもと思う。
 憎悪と復讐の連鎖は、止められなかった。
 それどころか、拍車がかかった。
 「テロリストたち(がビン・ラディン氏と関係していると仮定しての話だが)が、核兵器による先制攻撃をすることはまずないだろう、核使用の汚名はアメリカに着せ、自身の正当性を高めたいだろうから――」
 そう期待を込めて考えていたのだが、事態はかなりヤバそうな方向へ進んできた。追い詰められ、さらに憎悪をかき立てられたテロリストがどう走るか。想像するだけで憂鬱になる。
 核爆弾が、例えばラマダン空爆への返礼としてクリスマスのアメリカ本土で爆発したら、どうなるか。アメリカ全土はまたしても怒りに沸き返るのか。それともその時初めて、自分たちが選び追随した指導者たちの愚かさを悟るのか。
 米軍基地を抱える日本の町で爆発したら、どうなるか。政府のある街東京で爆発したら、どうなるのか。
 国内であれ国外であれ、私や、私の大切な友人や家族たちが、その犠牲になった時に、それでも私は、
 「報復反対。憎悪と暴力の連鎖を断ち切れ」
 と、あの世からかこの地上でか、声を大に発することができるのか。
 日本もアメリカも自業自得の感が否めず、私はきっと発するぞ。ハッスル、ハッスル!

 さっき書店で週刊誌(名前は失念!)の記事で読んだのだが、原発の大地震対策としては地震発生の一年前には原発停止しとかないと、ますますもって危ないんだってね。
 こわ〜い!

 お馴染みの大橋巨泉氏のサイトと、ウェブ散策中に見つけた「対抗言論」なるサイト、そして「ホウガネット」で紹介されていた「妖精現実 フェアリアル」を、「オンライン読者のためのリンク・ページ」に追加しました。一度訪ねてちゃぶ台!

2001年11月18日
 昨夜は、大阪から友人夫妻を招いて、夕食。
 はい、沖縄料理のアーサ汁。醤油を入れ忘れたまま出してしまったのは私です。
 いや、悪かった。
 でも、いいじゃないかあ。醤油を足す順序を間違えても、最後には美味しくなったんだから。
 ね?

 『大食い姫』に、
 「日本政府の仕打ちが腹立たしくて、日本国籍を取得しようとしていない」
 という在日男性が登場する。(それが誰だかは立ち読み部分ではわからないので、真相を知りたい方は、ぜひ作品をご購入ください)
 話をあまりあちこちに拡散させたくなかったので、在日の人々を取り巻く問題は軽く触れるに止めておいたのだが、読了した友人から「もうちょっと突っ込んでも良かったんじゃないか」との指摘をもらった。
 「たしかに、少しでも多くの人に知ってもらいたい問題だけど、きちんと書くなら、それだけで一本の話ができちゃうだろうしなあ」
 などと考えて、ついつい先延ばしにしてきたところ、『毎日新聞』京都版で、実にありがたい連載が始まった。
 非常に要領良くポイントを押さえた内容で、こんな記事が登場してくれるのなら、ない知恵絞って私がドタバタ書くまでもない。しかも何と、地方版のこの記事がウェブ上で公開されているのだ! 素晴らしい!
 在日の歴史なんかよく知らないよという方にとっては、自分が暮らしている社会の過去と現在を知るうえで、いいとっかかりになる記事だと思う。
 在日のことなんてどうせ他人事だと思ってる冷たい方(は、ここの読者にはいないと思うけど)も、「行政とプライバシー」の問題として、我が身に引き付けて考えさせられる記事だと思う。
 ぜひご一読を。そしてお知り合いにも、ぜひお勧めを。

 新聞記事と言えば、『沖縄タイムス』(一一月一四日付朝刊)に掲載された、琉球大学生のトルコ旅行記「行って見たトルコ」も素晴らしい。
 ウェブで公開してくれないかなと、一購読者としてお願い中。どうなるでしょう。

2001年11月14日
 一一月四日のこのコラムで紹介した、友人が受けた問いかけ。
 「アメリカのアフガン空爆に反対するとしても、九月一一日のワールド・トレード・センターへのテロを是とするか非とするか。テロに走る以外手段が残されていなかった場合に、それでもテロリストを非難できるのか」
 「テロリズムにも報復戦争にも反対だという姿勢は、結局は、テロリストを生まざるをえなかったその地の人々を、またも見捨てる結果になるだけだ」
 ここを訪れてくれてる皆様も、あれこれ考えてくれた頃かなあと思うので、友人に宛てた私の回答を紹介しておこう。自分なりの答えを探すうえで、ヒントにしてもらえれば、嬉しい。
 九月一一日のテロ。犯人が何者か本当のところは何も見えていませんが、もし報道されているところが真実なら、テロリストもそこにたまたまいて被害者になった人も、人の心に巣くう無知と無関心と利己主義の犠牲者だったのではないかと思います。
 文明の衝突だなどとマスコミなんかは騒いでいますが、そんな表層的な話に逃げるのではなく、もっと人間の心の深いところにどんどん迫ってこそ、そして世界の政治・経済の現状についてもっと深く切り込んで、関心と責任感を持つ人が増えてこそ、テロの原因も解消され、将来のテロ防止に役立つのだと思います。
 そういう立場に立てば、「テロも戦争もNO!」という言葉も悪くないのではないかと。この言葉を、世界をこれから新しく生まれ変わらせるのだ、テロの生まれずにすむ世の中を作っていくのだ、そのために自分たちはこれから活動していくのだと、ちゃんと腹を据えてかかるのなら。
 怒涛の勢いで世界各地の人々が政治的にも経済的にも関わり合いを深めて来たのが、二〇世紀だった。
 そして今や、
 「よその国のことなんか知らないよ」
 なんて嘯いてはいられない時代が始まっている。その事実を、先進諸国と呼ばれる国々の人々の眼前にはっきりと突き付けたのが、自己チューまっしぐらのアメリカ合衆国を襲った九月一一日の事件だったのだと思う。
 このテロを機に、人類がどんな道を歩むのか。
 これこそが、今を生きる私たちに課せられた重大な課題なのだ。
 これまでも散々繰り返し、悲劇を生むばかりだった、暴力と憎しみの連鎖にまたしても身を投じるのか。それとも、もっと文明的な新しい道を探っていくのか。
 「テロも戦争もNO!」とは、暴力と憎しみの連鎖を断ち切り、テロも戦争も許さない世界に創り変えていくのだという断固たる意思表示だ。まやかしの小泉構造改革なんかとはスケールも何もかも違う、世界全体の構造改革への高らかなる宣言なのだ。
 いや、他の人がどういう考えで使っているかは知らないけど、少なくとも、私にとっては。だって、そもそもそれは、「うきうき書房」の小説たちが目指してきたものでもあるし。
 好戦国アメリカの属国の人間が何を言っても無駄だよと思われるかも知れないが、はたしてそうか。マスコミ報道を見る限りでは報復一辺倒かに見えるアメリカ市民だが、例のメッセージ・ボード『The Cantina』の、「What do non-North Americans think of us?」や私が投稿して憂き目に会った「May the Jedi return to a real world!」でもわかるように、冷静な意見を持つ人も少なくない。ただ、それを表明しづらい状況があるだけなのだと思う。きっと。学問の世界を襲う恐怖の圧力、なんてのもあるらしいし。
 ともあれ、今夜はこの辺で。
 一一時間後に迫った模擬試験の準備も進めなきゃならないし。あ、でも、睡魔が……。

2001年11月10日
 哲学の道も大文字山も、紅や黄色に色づいてきた。きれいだねえ。
 鍋の美味しい季節が来ました。

 『The Japan Times』(一一月九日付朝刊)によると、「Zogby International」とやらが実施した世論調査結果では、「核攻撃がテロリストとの戦い(って、今のアメリカではアフガン攻撃、さらにはイラク攻撃のことを指してるんでしょう。浮世絵太郎注釈)に効果的であるか」との問いに、五四%のアメリカ人が「イエス」と答え、回答者の三分の一が「非常に効果的」と答えたのだとか。
 ちなみに、ブッシュ大馬鹿大統領を頭に抱くアメリカ政府も、核兵器の使用を排除していない。
 もしアメリカ軍が核攻撃を行ったら、のこのこ応援に行った自衛隊、どうするんだろう。一緒に喝采を上げるのかな。自衛隊派遣に賛成したやつらに、そこまでの覚悟はあるんだろうか。きっと連中、「平和ボケ」してるだけなんだろうけど。
 ほんとにこれでいいのかね。

 浜岡原発で起きた事故。耐用年数を超えて無理矢理使用を続けようとした結果と言えよう。
 テロだの何だのを待つまでもなく、やはり日本は原発で自滅するのか。
 噂の東海地震発生前に今回の事故が起きたのを奇貨として、とっとと浜岡原発は閉鎖してしまい、原子力政策を根本から見直すべきだろう。でないと、先は見えている。
 ご参考にと、原子力資料情報室と、どこまで役立つかはわからないけど、「原発事故災害サバイバルハンドブック」を挙げておこう。あ、『アトミック・ビーチで抱きしめて』も。

 「つれづれ2001 Part1」六月一〇日 Part2で、東京拘置所で『未決勾留者が、脳梗塞を発症しているにもかかわらず三〇時間も放っておかれ、「廃人」状態になる事件が起きているらしい』と、紹介したが、その未決勾留者に重度の障害が残ったとして、本人と父親とが、去る一〇月二三日、国を相手に損害賠償請求を起こしていたらしい。
 今週号の『週刊金曜日』(三八七号。一一月九日)で知ったのだが、オンライ版の朝日新聞でも毎日新聞でも、検索しても該当する記事は出てこなかった。
 恐るべき、言論統制。
 非道なり、政府の意向に従わぬ者への残虐なる仕打ち。
 まばゆいばかりにモノだけは満ちあふれたかに見える社会のそこかしこで、すでに暗黒の時代は始まっているようだ。
 どうすりゃいいんだろう?

2001年11月9日
 サッカーの日本代表対イタリア代表の試合。授業があって観られなかった。ぐっすん。
 ニュースで観た、稲本選手、柳沢選手が二人で決めた、先制点、いやあ、芸術的に素晴らしかった!
 以前、フランス戦で西沢選手が決めたゴール・シーンをちょっと思い出した。今後、日本代表と対戦するチームは、あの手のロング・パスを警戒してくるかも。柳沢選手もより厳しいマークを受けるようになるだろう。きっとJリーグ以上に。まだまだ上を目指さないとね。
 ともあれ、来年のワールド・カップがますます楽しみになってきた。
 無事、開催・運営されますことを!

 お気づきかも知れないが、昨日朝、HitBoxのアクセス集計プログラムを撤去した。これで以後、一体どんなところから、どれだけの人がアクセスしてくれているかを推測する足がかりすらなくなったわけだ。すっきりしたような、寂しいような。
 ま、ボチボチ行きましょう。

 うさちゃん騎士団の、対アメリカ社会の活動。開始早々、頓挫に見舞われた。メッセージ・ボード『The Cantina』に投稿したメッセージに二件の返信がついた時点で、「書き込み禁止処分」がなされてしまったのだ。なんたるこっちゃ。
 公序良俗に反する訳でも荒らしでもないのに、当コラムに比して非常に穏健で抑制の効いたメッセージなのに、「フォーラム内検索」で探すことすらできぬようになっている。う〜ん、解せぬ。これが噂の言論統制だろうか。
 新規書き込みがない議題は、どんどん後ろの方へ流れていく仕組みなので、埋もれてしまうのは時間の問題だ。日本時間一一月八日の午後一一時時点で、すでに議題一覧の四頁目一番最後に追いやられていた。興味のある方は、お早めにどうぞ。ついてる返信も短いものなので、すぐ読めると思う。面白い返信だよ。
 代わりと言っては何だが、同じメッセージ・ボード内の、
 「What do non-North Americans think of us?」
 という議題の中で、今回の戦争をテーマに議論が続いている。当初の議題からズレてきているが、うさちゃん騎士団の仲間と思しき人たちが、がんばってくれている。抑制の効いたやりとりも、ちょっといい感じ。

2001年11月8日
 アメリカが、原爆に次ぐ破壊力を持つ爆弾を使いはじめたとのこと。
 ブッシュ大馬鹿大統領のお友だちの軍需産業の皆様、目論見通り、って感じでしょうか。

 話代わって、日本政府の諸君。
 外交能力のなさを、軍事力を強めることでカバーできると信じているようだが、それはちょっとできない相談。
 古来より、軍事は外交の延長であり、最後の手段だ(アメリカにとっては最初の手段かも。この悪の帝国ぽい姿が、小泉首相の憧れなのかも)。私利私欲しか眼中になく、基本的な外交能力、交渉能力のない連中が軍事力を大っぴらに振るえるようになったところで、結果は同じ。外交面で何のプラスにもなりはしない。
 「オレはこんなに大きな軍事的存在なのに、何で誰も言うこと聞かないんだ!」
 と癇癪起こしてブチ切れ。暴れ回るのが行き着く先か。
 自衛隊法なんていじる前に、やるべきことは山ほどあるはずなのに。
 あ、いかん。学校行く時間。

2001年11月6日
 うさちゃん騎士団の一員として、『STAR WARS SAGA』をネタに、ブッシュ大馬鹿大統領の悪口を書き連ねてくるうちに、ふと思い至った。アメリカの『STAR WARS』ファンたちに話を振り、アメリカ社会を正気に戻すためのきっかけづくりができないか、と。
 今回のアフガン攻撃がどんな形で終わるか、どうもはっきり予測がつかない。唯一つはっきりしているのが、超大国アメリカの市民社会が今の調子では、とてもじゃないが世界の平和など望めない、ということだ。もちろんこれも、アフガン攻撃終了後に世界が終わっていたら、まったくの杞憂になるのだが。
 そもそも、アメリカの潜在的国力を考えれば、もはや東洋の片田舎と化しつつある(だ〜れのせいだ〜)日本社会の将来なんて、国際社会への影響という点では、取るに足らない。もちろん、この列島に暮らし、この列島に多くの友人を持つ者の一人として、日本社会の将来にまったく無関心というわけにはいかないし、未来を変える努力は続けていく。負けるもんかと、誓いもする。しかし、たとえいずれこの努力が水泡に帰して、小泉死神政権の向かうままに日本があちこちで悪さを始める時が来たとしても、その時は中国とアメリカが一緒になって抑え込みにかかってくれるだろうと、諦めなのか安堵なのか、明確には判然としない複雑な感情を抱いてもいる。
 その時にアメリカが無茶をして禍いが拡大しないよう、そして一刻も早くアフガン難民たちを現在の窮状から救うべく、今、私たちがなすべきことがある。アメリカ社会に正気を取り戻させる。そして、アメリカがその国力の正しい使い方を身につけるための手助けをする。この二つだ。
 別の選択肢として、アメリカの国力を削ぎまくって世界への影響力を失わせる、って案がないこともないが、その過程でまた膨大な数の命が失われてしまいそうで、これは却下。
 で、何をすべきか。具体的には、一人でも多くのアメリカ市民に語りかけ、対話を積み重ね、彼らに平常心を取り戻させること。それが、第一歩なんじゃないかと思う。
 そこで、そう、『STAR WARS』だ。昨夜、『STAR WARS』の公式サイトを二時間かけて徘徊し、掲示板みたいなものを見つけ出した。そして、書き込んでみたのが、以下の英文だ。
Subject : May the Jedi return to a real world!

Fear, anger and hatred are the way to a dark side that destroy oneself.
In the United States nowadays, is not there any Jedi who can overcome a national hatred and anger just as Luke Skywalker did in "Return of the Jedi"?
I cannot understand why a country created a concept of "a Jedi knight" can do such a terrible and senseless bombing against Afghanistan that only leads to more and greater anger and hatred.
The dark age is coming. It seems now that the world's only superpower is reigned by "Sith."

May the Jedi return to the United States soon!

 Sincerely yours,
 from Japan, a following country of the United States also reigned by Sith and sigh.
 レッツ・イート・ロボコップン!
 あ。最後の「レッツ・イート・ロボコップン!」は、もちろんナシね。
 実を言うと、どんな反応が返ってくるか、想像するだけでも恐ろしいので、しばらく覗かずに放っておこうかな、だなんて無責任なことを、うろたえながら考えている。
 「いや、今、論争に巻き込まれてる時間的な余裕がないので」
 などと言い訳してみても、臆病者の本性は隠せませんね。アタフタ。
 かくして、対アメリカ社会の活動を開始したうさちゃん騎士団の運命は如何に? その行方に興味のある方は、メッセージ・ボード『The Cantina』で、上記タイトルのスレッドをお探しください。読むのにパスワード取得が必要かも知れませんが、取得手続はいたって簡単。その場ですぐに終了します。見物だけでなく助っ人も、大歓迎です。ヒヤヒヤ。

 九月一一日のテロ攻撃は、アメリカ政府がわざと誘い込んだ!
 という趣旨の記事が、こちらにあるそうだ。
 何となく『噂の真相』っぽくもあるこのオンライン・マガジン、どこまで信憑性があるものなのか、寡聞にして知らない。そして、この記事の内容が、いわゆるトンデモさんなのか、それとも真実なのか。それもわからない。
 その筋の方、おられましたら、ご教示くだされ。よろしく。

2001年11月5日
 恐ろしい夢を見た。
 こんなメールが日本中を駆け巡っているのだ。
 肉骨粉のせいで狂牛病に怯えている、あなた!
 ロボコップンを食べてロボコップになり、恨み連なる官僚、政治家たちをブチのめしに行こう! 小泉(きちんと対策をとらなかった)元厚生大臣ももちろんシバクべし!
 レッツ・イート・ロボコップン!
 これが毎日毎日、届いてくるのだ。怪しげなダイレクト・メールとして。鬱陶しいことに。
 そしてある日、ついに面白半分で注文してしまった私の元に届けられたのは何と、小泉内閣総理大臣名義の封書に入った白い粉で、その正体は……。
 ここで目が覚めてしまい、残念ながら、続きはわからない。
 何とも後味の悪い夢であることよ。

 アメリカ合衆国、凄いことになってきている。
 他にも、アラブ系住民はもちろん日系人を含むマイノリティへの差別と圧迫が、日増しに強まりつつあると聞く。大馬鹿ブッシュの言動に煽りまくられて、すでに社会自体が正気を失っているようだ。
 頑張ってくれてるバークレーなんていう町もあるが、アメリカのジェダイも市民に追い詰められて、壊滅寸前。もはや希望はうさちゃん騎士団のみということか。
 ぴょん、ぴょん。

 『週刊現代』に連載されている大橋巨泉氏のエッセイ『内遊外歓』。バックナンバーがこちらでも読めるが、日増しにこの国の未来に対する絶望が深まりつつあるようで、痛々しいというか、読んでいて、もう笑うしかないという感じ。今週号では、私もチラと見て唖然とさせられた『たけしのTVタックル』での舛添と猪瀬なんとか日本ペンクラブ会長(らしい)のトンデモ発言が俎上に載せられていた。遠からずウェブ上でも公開されると思うので、その際は舛添、猪瀬の愚かさを、ぜひ笑ってやってください。

 社民党田嶋陽子さんの先日の国会質問。パワー全開、世界に誇れる良識に満ちた質問の一部始終が、そして答える側の化けの皮が剥がれていく様が、ウェブで見られるらしい。
 参議院インターネット審議中継で、一〇月二四日の分を選んでください。六時間四五分あたりから始まるそうだ。
 ただ、RealPlayer なるソフト(ダウンロード・マニュアルがそのサイトにある)が必要なので、ダウンロードの暇もないので私はまだ見ることができていない。興味のある方、お時間のある方は、ぜひどうぞ。聞いてるだけで面白かったんだから、動画付きで見れたら抜群の面白さだと思う。

 番頭、手代。
 今も商法に残る言葉。
 いとをかし。

2001年11月4日
 気がつけば、一一月!
 今年も残すところ、あと二カ月を切りました。早いですねえ。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
 私は元気です。でも、頭の中が法律でへべれけ、煮なり始めて居ます。文字変換もオカシイや。
 というわけで、久方ぶりの更新です。模擬試験があったり
『季刊 本とコンピュータ』の次号の原稿(ページ、減りました〜。忙しい今、好都合かも)を書いたりやら何やらで、時間がとれず、ほぼ一週間ぶりの更新となりました。いやあもう、呆れ返るほど、へべれけ、です。お酒は呑んでいないんですが。

 さて、正気に戻って。

 自由の国を自称する(詐称かもね。報道の自由はないみたいだし。)アメリカが、テロ対策を名分に、市民生活に介入する警察国家化を進めているのだとか。
 かくして、恐怖と憎悪に駆られて市民同士が相互不信に陥いりつつあるアメリカ合衆国は、オサマ・ビン・ラディンの予言と言うかアジテーション通りに、消滅しちゃうのではあるまいか。内部分裂を起こして。かつて、シスたちが辿った運命そのままに……。
 なあんて与太話はともかく、仮にFBIやらCIAやらがウェブの検閲でも本格的に始めるとしたら、正直、恐いものがある。HitBoxが提供するアクセス解析の無料サービスを使っただけで、アクセスに使われたドメイン名とアクセスしてきた時間なんてのが、軽くわかってしまうくらいなのだから、一体どこでどんなデータが集められることになるのか。
 アメリカ政治の今後の行方次第では、HitBoxサービスの利用中止も考えねばなるまい。
 怪しい出版をしているから目をつけられるのが恐い!
 ってわけではさらさらない、健全運営、正々堂々の「うきうき書房」だが、ブッシュ大馬鹿政権の監視の目がウェブを覆い始めるような時代に、まさにそのブッシュ大馬鹿大統領が支配する国で提供されているアクセス解析外注サービスなんかを使うサイトには、私だって気楽にアクセスしたくはないもんね。

 昨日は、夜、テレビ放映の『猿の惑星』を途中までだけど、観た。
 子どもの頃、大好きだったこのシリーズ、今観ても、話が良くできている。美術的にも素晴らしい。まさに名作と呼べよう。バッタもん的に日本で制作されたテレビ・シリーズ『猿の軍団』なんてのが昔あったが、あれもやっぱり大好きで、毎週観ていた。日光の話ではなかったと思う、たしか。
 ところで、この『猿の惑星』。大平洋戦争時にアメリカ人が見た日本人のイメージを元に、「猿が支配する惑星」という設定が生まれ、原作小説が書かれたそうで、人によっては「国辱ものだ!」などと憤慨しそうな創作裏話があるわけだが、今あらためて観てみると、実に示唆に富む話に思える。
 ブッシュ大馬鹿大統領に観せてやりたいぜ!
 って感じで。

 先週末は、テレビ放映の『ターミネーター2』を途中からだけど、観た。
 これもまた何度観ても面白く、ついつい勉強が手につかなくなっちゃったのだが、今あらためて観ると、以前とは違った感慨が生まれてきた。
 人類の未来を救うために、主人公のサラ&ジョン母子は、未来からの助っ人、シュワルツェネッガー演じるターミネーターの力を借りて、危険なチップを破壊する工作に乗り出すわけだが、未来の真実など知るよしもない警察も市民も、彼らを追い詰めていく。警察の行動も当然と言えば当然のものなのだが、でも、その正義がはたして人類のために、そしてそこにいる警察官たち自身のためになるものかと言うと、まったくそうではないわけだ。皮肉なことに。
 警官たちの銃撃を受けるターミネーターの姿に、米軍のふりかざす正義の名の下に攻撃を受けてきた世界各地の人たち姿が重なっちゃったのは、なぜでしょう。
 エンディングで、サラ・コナーがこう言っていた。
 「ロボットのターミネーターでさえ、命の大切さを学べるのだから、人間にできないはずがない」
 こいつもブッシュ大馬鹿大統領に観せてやりたい映画だぜ!
 って感じ〜。

 友人が、こんな問いかけを受けたという。
 「アメリカのアフガン空爆に反対するとしても、九月一一日のワールド・トレード・センターへのテロを是とするか非とするか。テロに走る以外手段が残されていなかった場合に、それでもテロリストを非難できるのか」
 問いを発した人は、こうも言ったそうだ。「テロリズムにも報復戦争にも反対だという姿勢は、結局は、テロリストを生まざるをえなかったその地の人々を、またも見捨てる結果になるだけだ」と。
 厳しく難しい問いかけだ。でも、きっと、とても重要なことが、答えを探す中で見えてくるはず。
 皆さんは、どう思いますか?
 うさちゃん騎士団の一員である私の考えは、またいずれ!

 「ホウガネット」の移転先が決まって、めでたい。と思いきや、『もう大人なんだから』(「曖昧な言葉で殺戮を憂う前に僕にはまだやることが残っている」)で紹介されている『カブール・ノート』に異変が起きたと、「ホウガネット」の編集後記で知った。
 投げ銭システムが社会に根づかねば、こういう時代がまだまだ続くんだろうなと思う。道険し。

 先日、今年定時制の高校に入学したばかりのブラジル人の男の子が、母親と一緒に帰国した。
 せっかく学校にも慣れてきたこの時期に、なんで?
 帰国すると聞いた時、思いきりびっくりした私だったが、彼自身も同じだった。突然の帰国は本人の意志ではないと言う。
 親の都合に振り回されて腹立たしさが煮えたぎっているようだったが、とても親思いだし、精神的な逞しさと優しさのある子だ。どうにか頭を切り換えることができた。離日前最後に会った時には、不安をこぼしつつも、新しい未来への希望も芽生えているようだった。
 七歳の時に来日したというから、日本での暮らしの方が長い。バリバリの関西弁を流暢に操る。
 小学生の頃、もう一人の友達と一緒に、今の私の相棒にポルトガル語を勉強したいと頼んできたのが、私が今関わっているNGOの生まれるきっかけになった。
 う〜ん。しんみりしてしまう。
 ともあれ、彼の未来にも、幸あらんことを。
 いや、祈らなくても、たぶん彼なら、大丈夫。道を自分で拓いていけるはず。

 「STOP WAR!」が文字化けして読めないと嘆く私に、友人たちが情報を教えてくれた。旧型のネット素ケープ(誤変換だってのはわかってます。可愛いでしょ?)3.0を使えばMacでも読める、MacでiCabを使えば読める、など。この場を借りて、あらためて感謝申し上げます。Obligado!
 ともあれ、すでに署名受付の期限は過ぎていたとのこと。あれれれれ。

 リンクページもちょこちょこ追加しているので、どうぞ時折、訪ねてみてください。

2001年10月25日
 昨日、喫茶店で勉強している時、店の厨房の方から、国会での論戦が聞こえてきた。
 やるじゃん、社民党田嶋陽子さん! 小泉ブッシュのペット首相を厳しく追い詰めてたみたいだ。
 田中真紀子外相が期待外れに終わり、女性政治家への失望が広がるのではないかと危惧していたが、田嶋陽子氏ならやってくれそうだ。期待してます!

 「女性国際戦犯法廷」を取材したNHKのETV特集が右翼の圧力で妙なものに作り替えられてしまったという一件、本コラムでも取り上げつづけ、真相解明と改竄前の番組の放送を求める署名活動へお誘いもしていたので、ご記憶の方も多いと思う。
 あの時の署名運動がきっかけで生まれた、「メディアの危機を訴える市民ネットワーク:メキキ・ネット」のメール・ニュース『メキキ通信』に、「テロ関係リンク集」なるものがあった。整理して紹介しておくので、興味のある方はご覧ください。
<オルタナティヴ・メディア、声明等>
戦争責任に関する発言と運動を続けてこられた田口裕史さんのホームページの「9月11日の米国事件関連各地の声明等へのリンク」
注目のインターネット放送局「Our Planet-TV」が9月21日の国際反戦デーに、「メディアに何を求めるのか」と題して、テロ事件とメディアの可能性をめぐる番組を放送!
The Arab American Action Network
Globalvison News Network
Independent Media Center
パキスタンニュースサービス
<日本における関連運動>
Anti War
反戦・平和アクション
 他に、沖縄のインディーズ・バンドが始めた「STOP WAR!」という署名ページがあるのだが、どうしたわけか、私のMacとネット素ケープでは文字化けが解消できず、読めずにいる。問い合わせてみても、謎は解けず。
 誰か助けて!

2001年10月23日
 前にも書いたが、HitBoxのアクセス解析によると、ここのところ、新規に当サイトを訪れてくれる人が増えている。
 ただし、このデータは、当サイトへのアクセスに使われた「コンピュータ」の数から弾き出されたものなので、常連の方がコンピュータを買い替えたりすると、それも新規訪問者としてカウントされりことになる。つまりありていに言って、どこまで正確な数字なのかはわからないのだが、まあ、それはさておき。
 一体最近、どんなところからアクセスがあるのかと、解析データを眺めてみると、国内では北は北海道から南は沖縄まで、大学のコンピュータから民間企業や地方自治体、某省庁のコンピュータ、そして様々なプロバイダの名前が出てきた。非常にわずかながら、海外からのアクセスもあるようで、アメリカの大学やオーストラリアのどこか、さらにはブラジルの日系企業のコンピュータからのアクセスもあった。
 一体誰が、どんな人がアクセスしてくれているのか。結局は先方からメールでも送ってくれない限りわかりっこないのだが、どこに読者がいてくれるのか、ちょっとわかっただけでも、嬉しく思えてしまうのは、秋のせい?

 また、新規アクセスの増えた要因がつかめないものかと、検索エンジンを使っていろいろ調べてもみた。
 結局、何もわからなかったのだが、見ず知らずの方のサイトからリンクが張られていて、とても嬉しかったりする。多謝!

2001年10月21日
 ドクター・マシリトの姿を求めて幾星霜……。
 ……ってのは大袈裟だが、小泉首相、私の見た印象ではすでにスネ夫の域を脱し、「死に神」の如く禍々しき骨相を呈している気がする。
 ひゅ〜、うすら寒う〜。
 こんな寒々しさを感じさせる風貌の総理大臣って、他に見たことがない。
 地震大国日本に原発持ち込んだバ●ソネ大勲位でさえ、これほどのおぞましさを感じさせはしなかった。オ■ブッチも森前首相も、阿呆な修羅ではあったが、まだ幾ばくかの人間っぽさが感じられた。しかし、小泉首相は……。
 まさか総理の人相で国の運命が見えたり決まったりするわけでもないとは思うが、なあんか、嫌な予感がして仕方がない。
 で、うさちゃん騎士団の老師ぴょこちゃんに、この不安を訴えてみたところ、穏やかあに応えてくれました。
 「未来は常に揺れ動いておる。ヨーダでさえ、予知することはできないのだ」
 それってオビ・ワン・ケノビの台詞のパクリじゃん!

 何はともあれ、早く会いたや、ドクター・マシリト。

 USA滞在中の同志社大学渡辺武達教授が、今回のテロ合戦の「情報戦としてのニュース報道」について書いた文章(京都新聞掲載)が、こちらで読める。
 テレビニュースにまつわる薄ら寒き傑作エピソードが、必読。

2001年10月18日
 『アトミック・ビーチで抱きしめて』にチラと登場した「フェア・トレード(公正貿易)」(と、チラと自作を宣伝)。
 その「フェア・トレード」でバングラデシュとネパールと日本を結ぶべく、三〇年に渡り活動を続けてきたNGO、シャプラニール(正式名称は「特定非営利活動法人 シャプラニール=市民による海外協力の会」)が、アフガニスタン難民緊急救援募金を開始した。
 もちろんアフガニスタンは、シャプラニールの活動してきたフィールドではない。それゆえ自ら救援活動を繰り広げるのではなく、現地で活動しているNGOへの支援を通じて、難民救援を目指すという。賢明也。
 シャプラニールでは、いろいろと調べ検討した結果、オックスファム・インターナショナル(Oxfam International)というNGOを支援先に選んだそうだ。
 オックスファム・インターナショナルとは、そしてその救援活動の概要は……な〜んてことを、ここで長々と紹介するのも野暮だろう。インターネットの特長を活かし、詳しくはシャプラニールのサイトでご覧ください。

 今回の「テロ合戦」(と呼んでいいだろう。タリバンが対アメリカ・テロにはたして関与したかどうかはまだまだ不明だが、少なくともアメリカは、対テロの旗の下に、テロ行為を繰り広げているし、タリバン側もアフガン攻撃に対する報復テロをほのめかしているのだから)に絡んでは、作家の宮内勝典氏が運営する『海亀通信』の掲示板や「海亀広場」に、面白い情報が集積されつつあるようだ。
 また、「ホウガネット」『もう大人なんだから』(「曖昧な言葉で殺戮を憂う前に僕にはまだやることが残っている」)で紹介されている『カブール・ノート』も興味深い。これから訪ねてみます。

 司法試験には、マークシート式、論文式、口述面接方式の三つの段階があり、つい先日、第二段階である論文式試験本年度版の合格発表があった。
 親しい友人が今年、論文試験を突破した。
 あともう一息、がんばれ!

 「うきうき書房」の新キャッチフレーズのお披露目のために、うさちゃん騎士団の一人(一羽?)にお手伝いを依頼中。乞うご期待。


2001年10月16日
 我が家最寄りの漫画喫茶には、『ドクター・スランプ』がないことが判明。
 ぬぬぬ。小泉首相の謀略か。
 「ドクター・マシリト」探索は、偵察衛星を使って、ではなく、新古本屋に道を求めることに。応援してね。

 パキスタン出身のカレー店店長。日本に帰って来ていた。無事で何より。

 『沖縄タイムス』(一〇月一三日付朝刊)で読んだのだが、パキスタンでの反米デモに、「日本の小泉はブッシュの犬、米国の犬」と書かれた英語版プラカードが登場したのだとか。
 小泉首相。国内でより国外での方が、あなたの正体、きっちり見抜かれてるみたいだよ。良かったね、日本の首相で。
 そう言えば、湾岸戦争の後、イラクのフセイン大統領は、軍資金を出した日本を指して「米英に次ぐ第三の敵」だか「悪魔」だか呼んでたらしい。阪神淡路の大地震を「天罰だ」と言ったとか言わなかったとか。
 憎悪の連鎖にぐんぐん加速度つけて巻き込まれていくこの日本。未来はいずこに?
 「ショー・ザ・フラッグは新聞で見ました」
 だなんて、外務省はじめ政府自身の情報収集力がまったくないことを、そして自分が米国政府の情報操作に踊らされてることをさらりと告白して、悪怯れるどころか、いけしゃーしゃーとしている大馬鹿首相に引っ張られて行く先は……、想像するのも恐ろしい!

 『The Japan Times』(一〇月一三日付朝刊)に、ブッシュ大馬鹿大統領の、次のような発言が掲載されていた。出典は『Los Angels Times』。
 Bush said he was "amazed" by the hatred many people in the Islamic world felt for the U.S. "Like most Americans, I just can't believe it because I know how good we are," he said.
(浮世絵太郎訳:ブッシュは語った。イスラム世界のこれほどまでに多くの人々がアメリカに憎しみを感じているのに「びっくり」している。「<こんな憎しみを受けねばならないなんて>多くのアメリカ人と同じように、私にとっても信じられないのです。なぜなら、どれだけ私たちアメリカ人が善良なのかを、私はよく知っているのだから」)
 以前、石原の「三国人」発言を受けて、東南アジアのどこかのジャーナリストが、「もはや怒りを通り越して憐れみすら覚える」旨書いていたと聞いたことがあるが、今の私も、それに似た心境だ。
 なんでこんな阿呆が世界一の大国の大統領になってしまったのか。
 怒りを通り越して、笑いがこみ上げて来る。もちろん、苦笑。
 それにしても、アメリカの世論調査結果を見てると、アメリカ人のメディア・リテラシーも我が国に負けず劣らず最低レベルみたいで、ちょっと親近感?

 間もなく、カザフスタンの友人が帰国する。また日本へ仕事にやって来るかも知れないが、しばらくは久方ぶりの故郷で羽を休めるつもりとか。
 一足先に国に帰った夫人は、無事出産を終えたそうだ。彼女は誕生日が私と同じで、なんとはなしに親近感を感じてる。家族揃って、お幸せに!

 去る土曜日は、ペルーの女の子の一五歳を祝うパーティーへ。
 ペルーだけでなくブラジルでも同様らしいのだが、女の子にとって一五歳のお祝いパーティーは社交会デビューを飾る記念すべきものであり、結婚式の次に豪勢なパーティーなのである。
 と、話には聞いていたが、予想を遥かに超えて盛大なパーティーだった。一〇〇人以上、集まっていただろうか。
 主役となった女の子。彼女が小学生の頃から知っているのだが、大きくなったものだと感心するやら驚くやら。
 歳月の流れる早さに戸惑うばかり。相棒も、ダンスのしすぎで足が筋肉痛だなんて言っているし……。
 いかん! 老け込むには、相棒も私もまだまだ早い!
 頑張り屋さんの彼女の未来に幸あらんことを!
 そして、相棒も私も負けずに頑張り屋さんでありつづけられますように!

 歌と踊りの苦手な私。今度相棒に、ダンスのレッスンをしてもらうことに決定。
 よろしくお願い申し上げ仕りまする。

 クラモノブンガクラボで大山達人氏の小説『アクタガワ・アメリカ』の読者を募っている。ぜひ、ご応募を!
 外れるのではとの心配御無用。応募したら、確実に読めるはずです。

2001年10月11日
 昨夜、暗くひっそりとした夜道を自転車でひとり走っていたところ、路上で薙刀を振るう女性に遭遇。うわお。
 さすがは京都。奥が深い。
 しみじみと感銘。

2001年10月10日
 おごれる者も久しからず。ただ春の夜の夢の如し。
 と言う訳でもないのだが、HitBoxのアクセス解析データをあれこれ見てみると、新規訪問者が増えているわりに、リピーターになってくれてる人が少ないような……。
 ま、いいか。
 みんな、いつかまた戻ってきてね〜! 待ってるよ〜っ!

 昨日は友人に誘われて、日本マスコミュニケーション学会の報告会(シンポジウム?)へ。
 渡辺武達氏浅野健一氏らの登場で、なかなか興味深い集まりだった。忙しい中、出席した価値おおいにあった。よしっ!

 ブラジル人の中学生がアメリカの男優に送りたいというファンレターを、英文に翻訳した。
 この子、学校の勉強ではけっこう苦労しているようだが、文章の構成とか展開が、なかなか上手。もちろんそれはポルトガル語での話なので、日本の学校ではけっして評価されないことなんだろうな、と思う。
 最初は、こんなことしてる場合じゃないんだけどなとため息まじりに引き受けた翻訳だったが、彼女の得意なことを発見できた。これをきっかけに、彼女が自信を身につけられるよう、手を貸せればと思う。
 私たちのボランティア活動の場にあまり顔を出さない子なんで、なかなか難しいことではあるが。

 勉強に追われて頭の中が煮詰まってくると、新作小説のアイデアが浮かんでくる。こんな時に限って。
 しばらくは一人で話の展開をあれこれ考えて、ニヤニヤする以上のことはできそうにないのだが、頭の中がグツグツと煮えたぎってくると、発作的に新連載を始めるかも知れない。今後の展開を注意深く見守ってください。

 大橋巨泉氏が国会で小泉首相相手に代表質問した。期待に違わぬ簡明さと鋭いツッコミだ。アメリカへのテロに関する国会決議の件も含めて、ますます期待が持てそうだ。よかったっ!

2001年10月8日
 九月一八日の本コラムに誤植がありました。
アメリカ在住のアラブ人、イスラム教徒に対する報復を呼び掛ける署名活動もあるそうなので、これから署名に行って来ます。ちゃお!
 違あう! 「アメリカ在住のアラブ人、イスラム教徒に対する報復反対を呼び掛ける署名活動」だあ!(冷や汗)
 と言う訳で、皆さま、安心して署名にお出かけください。こちらです。はい、私はもう署名しております。

 サッカーの日本代表チーム、やるじゃん!
 と、朝のニュースを楽しみに起きてきたら、アメリカ、空爆を始めていた。なんてこったい。
 テロ攻撃直後とは違って、ブッシュ大馬鹿大統領も最近は「復讐」とか「報復」とか「邪悪」との戦いだとかさすがに最近は口にしていないようなので(攻撃目的も、当初宣言していたものとは違ってきているような。きっとこれが「ブッシュは報復攻撃なんて言っていない」って繰り返す、アメリカ政府・日本政府御用達と思しきここのところの報道キャンペーンの源なんだろうな)、いい加減、大馬鹿大統領も報復攻撃の虚しさに気づき、小馬鹿くらいに成長してきたのかな、とかすかな期待を抱いていたのだが、甘かった。やはり大馬鹿。
 まあ、小馬鹿くらいに成長したとしても、テロ攻撃直後にあれだけ国民の報復感情を煽りまくっちゃあ、今さら引っ込みはつかないか。臆病者みたいだしね。
 かくして、うさちゃん騎士団も今、爆撃の下にいるのか。
 撤退指令が、出た模様。
 次はどこへ行くのか? うさちゃん騎士団!

 「ドクター・マシリト」についての情報をお教えくださった皆様、ありがとうございます。
 近日中にその姿を確認に出かけます。

 聞けば「ドクター・マシリト」は、世界征服を企んでいる人物だとか。
 そんな気宇壮大な御仁が小泉首相に似ているだなんて、にわかには信じられないのだが、北京留学中のいとこに聞いた話では、小泉首相、この夏の北京では、
 「中国風の顔をしてるのに、なんで靖国神社に参拝するんだ?」
 などと噂されていたそうで、やっぱ中華風の風貌は鳥山明氏の漫画に似合うんだよなあ、とも思ったりする。『ドラゴン・ボール』にも中華風・大陸風のキャラクターが大勢出ていたし。

 HitBoxのアクセス解析データによると、ここ半月ほど、当サイトを新規に訪れる方が増えているようだ。今月に入ってから、特に。
 理由・原因は不明。最近、検索サイトへの新規登録をしたわけでもない。この夏、「第4回 移住労働者と連帯する全国フォーラム・関西2001」のパンフに広告を出したが、直後に関する限り、ほとんど効果は見られなかった(涙)。『季刊 本とコンピュータ』の記事にこっそり添えたアドレスがきっかけかな、と思わないでもないが、確信はない。
 むしろ、ネットのどこかに真因があるのではと、根拠はないけど、想像してみちゃったりする。
 そこで登場するのがHitBoxだ。HitBoxでは、自分のサイトへの訪問者がどこ経由で訪れてきたのかを知るためのサービスを提供している。これを使えば何かがわかるかも!
 と期待したのだが、どうもこのサービスは、米国内の検索エンジンを経由してネットサーフィンしている人のみが対象らしく、読者のほとんどが日本国内からアクセスしている当サイトの場合、なあんにもわからないのだ。ぐっすん。
 いずれにせよ、去年の秋、プレスリリースを打った時よりも、ここ数週間の方が、新規訪問者の増加率が高く、増加数もはるかに大きく、しかも持続する傾向がある。
 私の知らぬところで宣伝してくださっている方がおられるのかも、と思う。だとすれば、実にありがたいこと。心より感謝、御礼申し上げます。

2001年10月4日
 糠漬けよ、サラバ!
 また混ぜるの忘れちゃったよ。遂に色が変わり始めた。灰色っぽい感じに。
 糠漬けつくりに、向いていないのかも知れない。私。
 しかし、諦めないぞ!
 また糠を買ってきて、再挑戦するのだ!
 題して、「無限の糠糠」作戦!
 クラモノブンガクラボので大山達人氏から教えてもらった、氏の祖母秘伝の技を試してみるつもり。楽しみ!

 『沖縄タイムス』(一〇月三日朝刊)に、全国世論調査会の調査結果が載っていた。それによると、一八八四人の回答中、テロに対する米軍の報復攻撃を「支持する」としたのが六六%、「支持できない」が三二%だったとか。たぶん同じ調査でだと思うのだが、小泉内閣の支持率は八二・二%。
 また、例の歴史改竄主義者の集まりが、小学校教科書の作成にも取りかかるらしい。さらに、他社の高校日本史教科書との連携(?)も目指すとか。
 無気味な時代がまだまだ続きそう。
 末世ですかねえ。

 ところで、このコラムにたびたび登場してきた「シスの暗黒卿」って、皆さん、ご存知でしょうか。
 私が「ドクター・ましりと」を知らなかったように、ご存知でない方もおられるかも知れませぬね。
 シスとは、アメリカ映画『STAR WARS SAGA』つまり『スター・ウォーズ』シリーズに登場する、悪役たちのことでございます。
 遠い昔、はるか彼方の銀河系で。
 空前の繁栄を誇る共和国を、正義の守護者あるいは調停者として支えていたのが、ヨーダやオビ・ワン・ケノビたち、すなわちジェダイ騎士団です。うさちゃん騎士団ではありません。
 ジェダイ騎士の力の源が「フォース」と呼ばれる摩訶不思議な力なのですが、昔昔のその昔、困ったことに、これを悪用しようとする一派が現れた。それが、シスです。
 シスは、憎悪や怒りといった感情が「フォース」の力を増幅することに目をつけました。「フォースの暗黒面」って呼ばれるやつですな。シスは「フォースの暗黒面」を使って、銀河の支配に乗り出した。
 しかし、ジェダイ騎士団との戦いの中で、シスの一派は互いに疑心暗鬼を生じてしまいます。支配欲やら憎悪感情の塊のような連中ですから、無理もないでしょう。
 かくして、シスは裏切り、仲間割れを繰り返し、勝手に自滅していった……と思われていたのですが、ところがどっこい、生きていた。全滅はしていなかった。その命脈は絶えず、遠い歳月を生き抜いて、ジェダイへの復讐と共和国の破壊を企むようになっていった。
 ここから「エピソード1:見えない脅威(THE PHANTOM MENACE)」が、始まるわけです。
 で、「エピソード1」に登場した少年アナキン・スカイウォーカー君が、一旦はジェダイ騎士になったものの、何らかの事件をきっかけにシスの暗黒卿ダース・シディアスに導かれ、暗黒面に落っこちて、憎しみと怒りの権化、暗黒卿ダース・ヴェイダーとなり、とうとうジェダイ騎士団を滅ぼし共和国をも崩壊させていく、友情も愛情も破壊していく、という悲劇の過程が、来年公開予定の「エピソード2:クローンの攻撃(ATTACK OF CLONES)」とその後の「エピソード3」で描かれていくはずであります。
 なお、シスの暗黒卿が皇帝として君臨した銀河帝国が、恐怖による統治を展開した様は、シリーズ第一作に登場したデス・スターに象徴されておりましょう。
 思えば、旧三部作「エピソード4:新しい希望(A NEW HOPE)」「エピソード5:帝国の逆襲(THE EMPIRE STRIKES BACK)」「エピソード6:ジェダイの帰還(RETURN OF THE JEDI)」で、ヨーダやオビ・ワンは、口を酸っぱくしてルーク・スカイウォーカーに言っておりました。
 「恐怖や憎しみ、怒りにとらわれてはいかん」
 「暗黒面に落ちると、自分自身を破壊することになる」
 「フォースは攻撃のためではなく、守るためにお使い」
 ブッシュ大馬鹿大統領に聞かせてやりたい言葉では、あ〜りませんか。
 ついでにもう一言、伝えてあげたいものですね。
 お国の「スターズ・アンド・ストライプス(星条旗)」が「デススターズ・アンド・ストライプス」になっておりますよ、と。
 ね?

 「です・ます」体で書くと、何だか柔らかい感じがいたしますが、疲れます。慣れてないからかな。

2001年10月1日
 「絶望書店日記!!」の九月二九日分、「誰かがサボってる」
 読後たちまち、
 「おお、そうだ! それこそ今必要なもの、今まさに求められているものだ!」
 と思ったのはいいが、ちょっと私にはできないことなので、腕組みして唸っている。う〜ん。
 思えば以前、ひつじ書房の松本房主も、ウェブ時代の編集者の役割は情報ナビゲーターではないかと語っていた。その話を聞いた当時は、ぼんやりとしか必要性を感じられなかったが、今は切実に実感している。
 たとえば、「インターネットで読み解く!」のような試みが、もっと大々的に行われる必要があるのではないか。
 どうだろう?

2001年9月30日
 以前、カレー教室を開いてくれたうえに、特製スパイス・ミックスまで分けてくれた、「美味美味美味!」のカレー店のオーナー。
 とっても親切な彼の故国は、今話題の、パキスタンである。
 この夏、親御さんが亡くなられて、里帰りしているところへ、今回の騒動が発生。
 日本への帰還(?)予定が延びているらしい。
 心配だ。

 前回のこのコラムで、ブッシュ大馬鹿大統領と並んだ小泉首相の写真を見て、
 「この小泉はスネ夫に似てる!」
 と評したところ、友人からこんなメールをもらった。
ドクタースランプの“ドクターましりと”にそっくりという説あり。
すねお君よりは、こっちだろう。
 ドクターましりと? 誰だ、それ?
 スッパマンなら知ってるけど……。
 たしかに小泉首相、言われてみれば、鳥山明氏の漫画に出てきそうな顔をしている。スッパマンの隣に立っていても、違和感ないよねえ。
 それにしても、「ドクターましりと」の見目形。気になって仕方がないので、これはぜひとも漫画喫茶で探索せねばなりますまい……。ただ、全巻探査する時間はなかなかとれそうにないのが悩みの種……。
 と、いうわけで。
 もし皆様の中に、「ドクターましりと」が『Dr.スランプ』の何巻あたりに登場するキャラクターなのか、ご存知の方がいらっしゃいましたら、メールでお教えいただければ幸いです。
 アドレスは「ukiuki2000@nifty.ne.jp」。「教えて星雲」にはメール送信用のフォームもあります。
 お教えくださった先着一名の方に、『大食い姫』『アトミック・ビーチで抱きしめて』をプレゼントいたします(って、懲りてないやん!)

 法律書や予備校のプリントに印刷された細かい文字を読みまくる日々が続いて、ただでさえ弱い視力が、ますますもって衰えてきた。
 何とも不便である。しかも、すべてが順調に運んだとしても、これから一年強は勉強に明け暮れる日々が続くわけで、この先どれほど目が悪くなることか、想像するだけで、もう笑いが止まらない。ヤケクソ、ってやつですね。
 だが、捨てる神あれば拾う神があって、人間万事塞翁が馬。視力と引き換えに、身についてきたものがある。
 法律の基礎知識! ではない。残念ながら。
 これがちゃんと身につくには、まだまだ時間がかかりそうだ。
 では、視力と引き換えに身についてきた力とは?
 ぱんぱかぱーん!
 生きとし生けるものと交流する能力、である。この力が、不思議と強まってきたように思うのだ。
 たとえば、一昨日。
 洗濯物を干すために開け放していた窓から、蠅さんが一匹、屋内に迷い込んできた。
 すぐに姿が見えなくなったので、そのまま放っておいたのだが、昼食を食べ始めたら、すぐさま寄ってきた。そして、ソウルで買ってきた極美味のチャンジャ(ボウダラのキムチ)に飛びつこうとする。
 (こしゃくな!)
 と、手元にあった新聞紙を丸めて振り回し、追い払おうと奮闘する私の気魄に、蠅さんは気づいたらしい。
 「あっ、ここに居てはいけないんだ」と。
 かくして蠅さんは、我が家から青空の下へと帰るべく、自分が通ってきた窓に向かって帰っていった。
 だが、しかし。その窓はもう閉めちゃっていたんだな、私が。
 (出られない!)
 当惑した蠅さんがどうしたかと言うと、なんと、食事中の私のところへ飛び帰ってきて、左手に止まり、こう訴えたのだ。
 「窓を開けてよ」
 そして、私が追い払うまでもなく、すぐさま窓へと戻っていった。
 おもむろに立ち上がった私が、歩いていって、窓を開けるや否や、蠅さんがたちまち屋外へ飛び出していったのは、言うまでもなかろう。
 心暖まるお昼時の一コマであったことよ。しみじみ。

2001年9月26日
 今宵は、白い月が綺麗。
 思い出すのは、ザ・ブルーハーツの『月の爆撃機』。

 小泉とブッシュが並んでる写真を見て、小泉、誰かに似てると思った。
 だ〜れだ?
 ヒント。引きつり、媚びた笑い。『ドラえもん』に出て来るレギュラー登場人物。
 そう、「スネ夫」だっ!

 おっとお。
 こんなことを書いていると、また、恐い人と思われるかも……と畏縮しそうになっちゃうが(嘘)、言うべきことは言わねばならぬ、人の道。
 やはりビシバシ行きましょう、生きましょう。

 ところで、小泉首相!
 諦めて受け入れなさいね、スネ夫に似てるってこと!
 ね?

2001年9月25日
 「うきうき書房の暗黒小説」に代わる新キャッチフレーズの応募が一件もなかったと嘆いていたら、友人のO氏がメールをくれた。
 「皆、ビビッて応募できなかったのでは」
 ……。
 たしかに、このコラムでも最近、立腹状態をストレートに書き連ねてるので、ちょっと恐いサイトだと訪問者の皆さんに思われている可能性は、否定できない。以前、電子書籍関係者で初対面の人に、
 「えっ! あなたが浮世絵太郎さんですか!!」
 と、悲鳴を上げるように立ち去られた記憶もあるし……。
 いかん、これはいかん!
 もっと友好的で、フレンドリーなサイトに作り替えねば!
 そう思い直して、トップページ(「うきうき書房ニュース」)の背景に自作のイラストを置いてみた。ここでも紹介しておこう。
[うさちゃん騎士団]




 この惑星に正義と平和をもたらすために働く、うさちゃん騎士団だ。
 久し振りにペン・タブレットで絵を描いてみると、小説よりもこちらの方に才能があるような気がして、なんだか妙な自信が湧いて来る。そして、このサイトを「うきうき画廊 On-Line」に変えようかなあ、なんて思っちゃったりする。いかがでしょう?
 ちなみに、私の旧作絵画は、『UkiUki TRUE? LIES! JOURNAL』で、大量にご覧いただけます。

 なお、うさちゃん騎士団は、今、テロ組織とテロ国家の仲裁のために奔走中だ。
 残念なことに、シスの暗黒卿に操られ興奮状態にある好戦勢力に取り囲まれ、仲裁は難航。うさちゃん騎士団自体が、非常に危険な状況に置かれている。
 正義と平和のために働く、うさちゃん騎士団を支えるべく、読者の皆さん、武力行使反対に向けて、ぜひとも力を〜!
 「CALL FOR PEACE & JUSTICE!」だけでなく、日本国内でも、いろいろな活動が始まっているそうだから、ね?

 うさちゃん騎士団とともにあれ!

 キャッチコピー募集を受けて、畏友のK氏は、新キャッチコピー案を、締切後だが、送ってくれた。
 なかなか素敵な、しかもO氏の言葉にも対応できるものがあった。近々、本サイトで、正式に発表させていただこうと思う。お楽しみに!

2001年9月22日
 先週より募集していた、「うきうき書房の暗黒小説」に代わる新キャッチフレーズ。
 昨日で締切だったのだが、一通も応募がなかった。
 なんてこったい。
 販売中の作品の無料プレゼントも、当サイトご訪問の皆様には訴求力を持たなかったようである。ぐぬぐぬぬ。
 自作の小説を電子書籍化し、産直販売していくという当サイトの目的とあり方自体を、じっくりと再考せねばならぬ状況にあるようだ。『嫌煙の人』もそろそろ完成させないとなあ、と思っていたが、しばらくペンディングする決意が固まった。誰も読みたいとは思わない小説、などという形式自体からとっとと撤退し、別の表現手段に移行すべき時かも知れないし。
 まあ、じっくり再考したいなんて言っても、そんな時間は当面なさそうなので、今しばらくはこれまでの調子で続けることになろう。やむなし。

 「キャッチフレーズ」応募メールの代わりと言っては何だが、今週、頻繁に飛び込んで来たのが、「アメリカの報復」に関するメールだ。
 転送メールの転送メールであり、知らない執筆者ばかりなのだが、メディアで垂れ流されているアメリカ政府や日本政府の思考とは異なる視点を持つ人が少なからずいるようで、ほっと一息。
 でも、ブッシュ大馬鹿大統領が、
 「You are with us, or terroist. (直訳すると、「あなたは私たちと共にいるか、それともテロリストと共にいるかだ」。意訳すると、アメリカ政府の方針に反対する者はテロリストだ、ってことだね)
 とテレビで言っていたと相棒から聞いた途端に、安心も吹っ飛んだ。
 アメリカの武力行使に怯える、テロとは無関係な一般の人々の不安と恐怖や暮らしの悲惨さを想像する力を、人の心に育もうとするメディアはどこかにないのか。どっちが善だ、どっちが悪だではなく、同じ星に住む人と人の関係として問題を捉え直そうとするメディアはないのか。NHKの『週刊子どもニュース』くらいなのか? あれが精一杯なのか?

 かつて、南方民族の乱に対して、武力で威圧するのではなく、心を攻めることが肝要だとした、蜀の宰相、諸葛亮孔明。
 彼の叡智を、今こそ甦らせるべき時ではないか。
 せっかく『三国志』が非常にポピュラーな時代なんだからさ、この島国は。

 司法試験準備の予備校で、答案練習会というものに参加している。
 要するに模擬試験のようなものなのだが、基礎知識も何もかも不確かかつあやふやなまま突入してしまい、途方に暮れる日々が続いている。
 のみならず!
 携帯電話の使用が禁じられている教室内で、休憩時間とはいえ、ケータイで嬌声をあげてしゃべくっている若い娘っ子の答案の方が、私のよりも段違いに優れているのを見かけるにつけ、何とも腹立たしく、悔しさにまみれてしまう。ギーッ!
 転職を余儀なくされ、茶パツの若者たちに混じってハンバーガー・ショップでアルバイトを始めた大原大次郎(元・亀有公園前派出所勤務)のような気持ち、と言えば、おわかりいただけるだろうか。
 やるせん。
 思わずため息がこぼれてしまう。
 脳のハードディスクがすでに容量の限界に近づいているような感じにも、危機感を覚える。
 だが、受講料半年分、払っちゃったし、何としてでも、やるっきゃ、ないのだ!
 短気を起こさず、地道に進もう。

 先週の日曜日は、友人インドネシア人(ムスリムだよ)の結婚をお祝いするホーム・パーティーが、知人宅で、あった。
 インドネシア・カレーにベトナム風ゴーヤの煮込みスープなど、料理も素晴らしく、お腹も満足。一時のくつろぎを満喫した。
 こういう時間、再来月あたりまで、ちょっと持てそうにない。
 辛いねえ。

 「辛」と言えば、辛淑玉さん。
 『週刊金曜日』の編集委員を辞されたとのこと。
 彼女のキャラクターを思えば、当然の成り行きか。だが、実に残念。
 それにしても『週刊金曜日』。
 情報源として有益な記事が多いのは相変わらずとはいえ、編集部の能力(文章作成力・構成力も含む)に難アリだなあと思っていたところへ、今回の一件だ。編集部の核となっている者たちの人間性そのものに、不信感を覚えてしまった。う〜ん。
 問題の一件に興味を持たれた方は、書店で同誌のバックナンバーをどうぞ。

 酸っぱくなった糠を復活させるには、カラ炒りした卵の殻をもみほぐしたものか、赤トウガラシを入れると良い――。
 そう書かれた説明書に従い、実行してみたが、一晩経っても、まだちょっと酸っぱい。
 量が足りなかったのかなと、赤トウガラシを追加。これで、うまくいくかな。

 糠漬けの色をきれいに出す方法。
 友人夫妻がメールで教えてくれた。
 ミョウバン、あるいは古釘を入れると良いらしい。
 早速ミョウバンを買いに行かねば。そして、糠に入れてみよう。
 ところで、ミョウバンをいつ入れるか、知ってる?
 「明晩!」
 ……なあんてことを言ってたら、いつまで経っても入れられそうにない。
 古釘を探す方が賢いかもネ。

2001年9月18日
 糠づけの色をきれいに出す方法は、まだわからないが、糠を酸っぱくする方法なら、もうわかった。
 いや、またしても思い知らされた、と言うべきか。
 我が糠味噌は、ほんの三〇数時間、かき混ぜるのを忘れていただけなのに、ほんの一日半ほどかき混ぜなかっただけなのに、部分的に、もう酸っぱくなっていた。愕然と、こぼれ落ちる涙。
 毎日一回は混ぜないと、糠が、早く悪くなるし、酸っぱくなるよ。
 説明書には書かれてあったし、前に失敗したこともあった。だからこそ、雪辱のためにも、今度こそは失敗しないつもりだったのに。わずか一週間かそこらで、過ちを繰り返したという、この情けなさ。嗚呼、自己嫌悪。
 だが、諦めるのはまだ早い。望みがあるらしい。
 なぜなら、説明書には、酸っぱくなった場合の対処方法が書かれてあるのだ!
 して、その内容と、効果のほどは?
 実験と報告を待たれよ。

 北京っ子は、言葉づかいは乱暴で、人のやってることには、すぐ口を突っ込みたがる。そう、まるで、落語に出て来る江戸の下町っ子みたいな気質を持っていて……などと言われているらしい。
 まあ、もちろん人それぞれで、個人差はあるのだろうが、いとこから聞いた話があまりに面白かったので、ついつい紹介してしまった、というわけだ。で、その話とは、
 「新聞に載ってたんだけど、暗い夜道で人を襲う通り魔(強盗のことらしい)は、周りに北京っ子がいないのを確認して、犯行に及ぶんだって。北京っ子が現場を見かけたら、何かと口を挟んできたり、人を呼ばれたりで、大変だから」
 ね? 面白いでしょ?

 アメリカのテロ事件を報道するテレビ・ニュースなどを見て思うのは、テレビ局の現地駐在員のニュース・ソースって、現地メディアか政府発表しかないのかな、ってことだ。自力の取材力って、ほとんどなさそう。
 いわゆる発表ジャーナリズム、ってことでしょうか。国内にいても、国外に出ても。
 いかんなあ。

 「アメリカ経済の底力を信じている」
 とのブッシュ大統領の言葉。
 戦争すれば景気がよくなる、ってことなんだろうけど、相手が国家なんて狭い枠組みにはとらわれない宗教原理主義、しかも、大がかりな武力がなくてもテロは可能だってことを、ちゃあんと認識してるのだろうか。
 実に疑わしい。

 「もう武力行使しかない! 戦争だ!」
 と、大手メディアが連呼する外で、「平和と正義を求める」署名運動が始まっていた。
 原題は、「CALL FOR PEACE & JUSTICE!」
 以前、京都議定書からアメリカが脱退を決めた時、抗議メールをブッシュ大馬鹿大統領に個人的に送ろうと試みた私だったが、どういうわけかうまくいかず、アドレス・エラーで返送されてくるばかりという苦渋を味わった。でも、ここの署名なら、きっと無事に届けてもらえるはず。
 と言うことで、エシュロンを嘲笑いつつ、ウェブでも名前公開のまま、署名してきました。
 二一世紀の世界と暮らしの行方を左右しかねない、大一番。読者の皆さんも、よかったらぜひ、ご署名を。未確認情報だけど、歌手のマドンナも報復攻撃に「No!」と言ってるとか。さあすがあ!
 ちなみに、このサイトの一つ上のディレクトリには、アメリカ在住のアラブ人、イスラム教徒に対する報復反対を呼び掛ける署名活動もあるそうなので、これから署名に行って来ます。ちゃお!

2001年9月15日
 慧眼の勝海舟も、朝鮮の行く末は見誤った。
 朝鮮・日本の過去の歴史についてはもちろん正しく把握しており、朝鮮は一〇〇年、二〇〇年前までは日本の先生だった。そろそろ目覚める頃じゃないか、との予測を語っている。
 まさか朝鮮半島を日本が植民地化してしまうとは、想像もしなかったようだ。
 大陸風と評された海舟の心の中では、植民地化などといういびつな関係ではない両国関係、そしてアジア諸国の関係が志向されていたのではあるまいか。
 まあ、それはさておき。
 今回の北京訪問の行きと帰り、一泊ずつ、ソウルに泊まった。
 韓国若者ファッションの中心地らしき、ミョンドンのホテルだ。
 で、その界隈を歩き回った他、某大学のある町まで足を運んだのだが、いやあ、どちらも実に安心できる時間だった。これは北京でも感じたことだが、道端ですれ違う人々に危うさを覚えずにすむのだ。京都や大阪の繁華街を歩いている時と違って。人間が歩いていると言うか、何と言うか。
 もちろん、両国の反日感情は根強いと思う。私も北京では、いとこの友人である七五歳のおじいさん宅を訪ねた時、どことなく両津勘兵衛(亀有の両さんの祖父)を彷佛とさせるそのハイカラおじいさんから、戦時中の日本軍の蛮行について熱心に語られてしまった。曰く、日本兵数人が、八〇歳を超えたお婆さんを追い回して強姦し、殺すのを見た。曰く、日本兵が娘子軍の女性兵士を切り刻んで殺すのを見た。そんな話を、小泉首相の靖国訪問への非難と合わせて、聞かされた。おそらく韓国でも、植民地時代を知る人たち、当時の傷を負って暮らしている人たちと遠慮会釈なく話す機会を持てれば、同様の話か、もっと凄惨な話を聞かされていただろう。
 でも、それでも。
 そうした深奥の感情が、通りすがりの旅行者にあからさまにぶつけられることなど、今は滅多にないように思う。
 かくして、実に快適なソウル滞在だったのだが、韓国のファッションの先端を走っている若者たちに、一言伝えたいなあ、と思ったこと――。
 茶髪みたいな日本の若者の真似、ひいては欧米の真似は、やめた方がいいよ。
 日本の若者を見ていても思うことだが、もっと自分の生来の風貌に自信を持ってほしい。欧米スタイルだけが魅力的ってわけじゃあないのだから。
 欧米から流れ込んで来る「理想形」に自分を無理矢理はめ込むことはない。そんなこと、痛々しすぎる。
 本来の自分に合ったファッションを追求し、見つけ出していく。それが本当のお洒落ってものだと思うのだよ。そして、自分の中味に磨きをかけて、着飾る前の自分に自信を持ててこそ、本当の輝きが出て来るものだ、とも。
 いや、北京を歩いてて、実感したことなんだな、これが。

2001年9月14日 Part 3
 今回の中国旅行で感じたことを文章にしようと思いつつ、相棒とあれこれ話をしていて、以前読んだ本を思い出した。
 『勝海舟語録 氷川清話(付 勝海舟伝)』(勝部真長・編。角川ソフィア文庫。ISBN4-04-320901-0)だ(追補:こちらもご参照あれ)
 この中に、「ああ、まさにこれ、これ」という部分があったのだ。ちょっと長くなるが、その一部分を紹介してみよう。
 シナ人は、一体気分が大きい。日本では戦争(浮世絵太郎注釈:日清戦争のことでしょう)に勝ったといって、大騒ぎをやったけれども、シナ人は、天子が代わろうが、戦争に負けようが、ほとんど馬耳東風で、はあ天子が代わったのか、はあ日本が勝ったのか、などといって平気でいる。
 それもそのはずさ。一つの帝室が滅んで、他の皇室に代わろうが、国が滅んで他国の領分になろうが、一体の社会は依然として旧態を存しているのだからのう。社会というものは、国家の存亡には少しも関係しないよ。
 ともあれ、日本人はあまり戦争に勝ったなどといばっていると、あとで大変な目にあうよ。剣や鉄砲の戦争には勝っても、経済上の戦争に負けると、国は仕方がなくなるよ。そして、この経済上の戦争にかけては、日本人は、とてもシナ人には及ばないだろうと思うと、おれはひそかに心配するよ。
 恐るべし、小吉の息子。
 勝海舟は、中国へ渡ったことはなかったと思うけど、さまざまな人との付き合いや漢籍を読む体験を通して、この見識に至ったのだろう。圧巻なり。
 この海舟の言に私がさらに付け加えたいのは、中国の歴史は、さまざまな民族との関わりの中で動いてきた、ということだ。
 虚心になって歴史を見つめればたちどころにわかることなのだろうし、そういう視点からの研究も実は盛んらしいのだが、私の場合、今回、北京を見物して、ようやく気づくことができた。北京の町中をぶらぶらし、実に多種多様な風貌の人々が生活しているのをこの目で見ることで、初めて。実に汗顔の至りだが、北京在住のいとこの話では、ロシア人街、朝鮮人街なんてものもあるらしい。おおっ。
 この、多民族社会としての歴史的・社会的蓄積が、将来、グローバル化の進展を受けて、国境をまたぐ人の移動が大規模になればなるほど、中国社会の活力を生む源になっていくように思える。しかも、数世代先を見据えて人生に取り組む「百年の計」的雄大さ、人生や労働に対する真摯さを感じさせられたこともしばしばあって、その辺を合わせて考えると、日本の将来は……。
 ともあれ、「多民族社会あるいは多民族国家としての中国」という認識が欠けている石原の言の浅薄さと愚かさを、しみじみと感じさせられた旅でありました。「◯◯人の民族的DNAがど〜の」だなんて、ただでさえ狂気の言葉なんだけどね。

2001年9月14日 Part 2
 今回のアメリカに対するテロを、「大平洋戦争開戦前の日本みたいに、アラブが、アメリカに追い詰められた結果だ」などと、某メルマガに書いてあった。
 アラブがアメリカに追い詰められているのは、その通りだと思う。
 しかし、この発言には、当時の日本が、あたかも現在の中東地域におけるアメリカとイスラエルの如く、アジアで傍若無人に振る舞っていたとの認識など、かけらもない。
 「善と悪との戦争だ。善が必ず勝つ」
 などと宣言するお馬鹿なブッシュ大統領と、どっちもどっちの世界認識が見て取れる。
 いくぶん良識的に思えていた連中の頭の中も、かなり「つくる会」に汚染されてきているのかも知れない。くわばら、くわばら。
 善が必ず勝つんなら、アメリカもテロリストも共倒れだよ。
 そしてついでに、小泉や石原(こいつ、中国人には犯罪者の民族的DNAがあるなんて狂気の沙汰を、産経新聞で断言・公言してんだよ。信じられっか?)、歴史改竄主義者たちが大手を振ってのさばっている、極東のこの島国もね。

2001年9月14日
 読む者に「スカッとさわやか!」を提供するのではなく、この世の底知れぬ暗黒を味わってもらう。そしてそこから、何かを感じとり、自己について、社会について、考えてもらう。
 そのような意図を持つ我が「うきうき書房」作品群を指して、私は「暗黒小説」と呼んできたのだが、『沖縄タイムス』(九月一〇日朝刊)に、たぶんどこかから配信されているシリーズ「新ニッポン考」によると、我が「暗黒小説」とはちょっと違うような、しかももっとメジャーらしき「暗黒小説(ノワール的な小説)」群が存在し、しかも人気を博しているらしい。
 代表が、『LAコンフィデンシャル』とか『不夜城』だとか。いや、作品の名前くらいは知っていたけど、「暗黒小説」などと呼ばれているとは、不勉強で知りませんでした。反省。
 ところで、このメジャーな「暗黒小説(ノワール的な小説)」。同記事によれば、
正義に代表される価値観を解体し、悪や犯罪、暴力を中心に描く「救いのない物語」を指すことが多く、邦画でも同様の作品が生まれている。
 のだとか。これが「暗黒小説」であるのなら、しかもすでに世に広まっている潮流なら、うちの作品はこの名称を返上せねばなりますまい。しくしく。
 てなわけで、「うきうき書房の暗黒小説」に変わるキャッチフレーズを考えることにした。
 ただ、この数日、頭の中が風邪と法律で煮詰まっており、ふさわしいアイデアがすぐには出て来そうにない。
 そこで、読者のあなた!
 良いアイデアを思いついたら、ぜひメールでお教えくださいませんか?
 ご応募お一人様につき当サイトで販売中の作品どれか一つ、お望みのものを読むあるいは解凍するためのパスワードをお礼にお教えします。(ご希望の作品名の記入をお忘れなく)
 期間は二〇〇一年九月二一日(金)まで。
 ふるってご応募ください。よろしくね!(募集は終了しました)

2001年9月13日
 アメリカで起きたテロ事件。
 「日本人」の安否情報ばかりがテレビに流れて、うんざり。日本国籍持ってなきゃ人じゃないんだと、危ない錯覚に陥りそう。家族が心配してるってことは、わかるけどさ。
 相棒がドイツ生まれアトランタ在住の友人にメールで連絡。彼女の夫はたしかパイロット。
 元気そうで、安心。
 NY出張中の友人にメール。こちらも、元気で安心したが、空港閉鎖で、帰国は遅れそう。ま、仕方がないか。

 今回に限らず、テロは弾じて許せない。
 ブッシュ「父子」政権がイスラエルを通じてパレスチナでやって来たことも、断じて許せない。
 憎悪と暴力の連鎖を断ち切らねば、悲劇がいつまでも繰り返される。
 ゴアならできたかも知れないけど、怪しげな選挙でブッシュが大統領になっちゃったからねえ……。
 日本の野党。今こそ「憎悪と暴力の連鎖を断ち切る」代案を持って飛び出すべき時だぞ。
 民主党の管さん大橋巨泉さん、何か準備、してますかあ?

2001年9月11日
 ブラジルのNGOに、修行を兼ねて(?)半年ほど手伝いに行っていた友人が、帰ってきた。
 見事な成長ぶりと言うか、風貌も言動も実に頼もしくなっての帰国である。頼りがいが実に出てきた。友人として、同じボランティアのスタッフとして、喜ばしくも嬉しい話だ。ひゃっほっ〜!
 若いうちの苦労は買ってでもしろとは、まさに名言かも知れない。
 Mさん、来週からも、よろしくね!

 法律の勉強……。
 面白くないわけではないのだが、勉強せにゃならんことがあまりにも多すぎて、パニック頻発。
 「今日はこれだけテキストを読まなくては」
 などとを想像しただけで胃が痛む、何とも憂鬱な日々が続いている。
 こんな時は初心を思い出して、がんばる!
 な〜んて高邁なことができる人間であれば良かったのだが、残念ながらそうではないので、日々の学習意欲をかき立てるために、あれこれ工夫を施す必要がある。
 たとえば、町中や新聞のニュース、友人たちとの会話の中で腹が立った、許せないと感じたことを手当りしだいに思い出し、
 「試験に合格したら訴えてやる!」
 「慰謝料請求してやる!」
 「損害賠償請求してやる!」
 などと戦闘意欲に火をつける。これは実に効果的な方法だ。
 「不義を糺してお金が入る。いいじゃん、いいじゃん!」
 と、勉強が、すいすいはかどる。
 ただし、訴訟費用をどうするか、なあんていう現実的な問題は、
 「考えると気分暗澹」
 なので、頭の中から追い出しておくこと。これが肝心だ。
 ……。
 何とも情け無い話じゃん・ばる・じゃん!

2001年9月9日
 糠味噌を買ってきて、糠づけをつくりはじめた。
 以前、友人からもらった糠味噌を、混ぜるのをうっかり忘れて、ダメにしたことがある。その時の体験を元に、『UkiUki TRUE? LIES! JOURNAL』「忘れられた糠味噌」という短編ホラーというか短編ミステリーというか、何だかよくわからん不思議物語を書いたのが、もう三年以上前。月日の経つのは、早いものだねえ。
 「忘れられた糠味噌」を読んだ読者数人から、糠味噌の作り方や良い色の出し方を問い合わせるメールを頂戴しているのだが、専門外の質問であるうえに、ズボラな性格が足を引っ張り、未だ確答できずにいる。ごめんなさい。今回の挑戦をきっかけに、何とかしたいので、あたたかく見守ってやってください。

2001年9月6日
 北京、ソウルの旅。いやあ、素晴らしかった。
 実にいろんなことを考えさせられた。思索の結果と旅の報告は、いずれこのコラムで、あるいは、小説でお届けしたい。乞うご期待!

 旅行期間中はどうにか回復していた体調が、帰国するや否や、また芳しくない。
 日本の空気、私の身体に合わないのかも知れない。

 司法試験の準備のために、予備校へ通学開始。
 想像以上に大変そうだが、以前も書いた通り、ウェブで自作電子書籍を売るよりは、は〜るかに簡単なはず。挫けず、頑張ります!

2001年8月29日
 重国籍の容認を求める署名を集めている(二〇〇一年一〇月現在、終了したようです)。請願項目は、
 1.海外在住日本人の成人重国籍を容認すること
 2.国内在住外国人の成人重国籍を容認すること
 の二点だ。
 私もその趣旨に賛同し、この二点の容認を声を大にして求めたい。
 今やすでに日本人の結婚に関して、新婚二四組のうち一組はパートナーの少なくとも一人が外国籍、という現状がある(一九九九年)。その子どもに、「両親どっちかの国籍をいつか選びなさい」だなんて残酷なこと、どうして要求できよう? 非人間的だと思いませんかあ? しかも、重国籍を禁止する日本の国内法は、重国籍を認める国家が少なくない国際社会の現実の中で、立法者たちの意図通りには機能しておらず、現実離れしているのが実態なのだ。
 まあ、詳しくは同サイトを見てほしいのだが、成人重国籍が認められれば、かつては帝国臣民だったのが、戦後のある日突然、日本政府の手で日本国籍を奪われてしまった在日コリアンが抱えてきた問題を解決する糸口になるかも知れない、とも思う。
 皆さん、ぜひ「グローバル市民権の会」のサイトをご覧ください。そして、国籍やら民族やら人種やらその他諸々の愚かしき障壁にさえぎられることなく、人が人として生きていける人道的な社会をどうすれば築いていけるのか、どうすればそういう社会に近づいていけるのか、考えてほしい。
 この国あるいはこの社会に「誇り」を持ちたいと思う人には、なおさら考えてほしい。過去と現実をありのままに見据え、未来に目を向けてほしい。ぜひっ!

2001年8月28日
 忍び寄る秋の力を見くびって、窓明け放して眠った報い。
 はい。熱にうなされています。
 明後日には旅行出発だというのに。
 皆さんも、気温の変化にはくれぐれもご注意ください。

 朗報!
 『チキンラン』のビデオ、すでにレンタル開始しているそうだ。
「走れジンジャー、自由のために!
 飛べロッキー、明日のために!」
 この呪文を唱えつつ、皆さん、レンタルビデオ店へ〜〜〜〜!
 いざいざいざ〜!

2001年8月26日
 地震のない国で生まれ育った我が相棒。震度四で、大いにパニック。
 日本暮らし長いのに、なかなか慣れないようです。

2001年8月25日
 ゲジって、人を咬むことはないし、臆病だし、ゴキブリなんかを食べてくれる益虫だったらしい。殺したことを、あらためて後悔。

 昨日、『チキンラン』のビデオとDVDが発売された模様! 年内にはレンタル開始かも。
 未見の方は、ぜひご覧ください。お薦めです!

2001年8月24日
 今年七月一〇日の本コラムに書いた謎の虫、「キョウダイムシ」(仮名)のことを覚えておられるだろうか?
 あの虫の話をお盆前、友人に話したところ、実に冷静な答えが帰ってきた。
 「それはゲジでしょう」
 ゲジ? そんな名前、聞いたことないぞ。
 相棒と顔を見合わせた私は、ともかく次に見つけたら捕まえて、「キョウダイムシ」(仮名)をその友人のところへ持っていこうと決意したのだが(彼は某新聞社に勤務している)、先ほど、ふと思い立って、サーチエンジンで調べてみた。そしたら、なんとまあ、出て来る、出て来る、ゲジのページが! こんなにメジャーな虫だったとは!
 Nさん、あなたの指摘は正しかった。私と相棒が「キョウダイムシ」と名付けた虫、あれはゲジでした。たしかに、ゲジでした。
 新種発見の夢が潰えた初秋の夜。
 ご参考までに、ゲジについては、写真入りだと、こんなページ(題して「虫の知らせ」)こんなページ(題して「ゲジ」)こんなページ(題して「オオゲジ」)があります。ただ、虫嫌いの方はアクセスされぬよう。画像が迫力満点なので。
 画像ナシのページはこれです。

2001年8月22日
 さあ、問題です。制限時間は、三分!
 違法性の錯誤に関するAからEまでの見解と、刑法第38条3項の規定に関する(1)から(5)までの理解の仕方とを対応させた場合、適当なものを組み合わせたものは後記1から5までのうちどれか。
I 違法性の錯誤に関する見解
A 違法性の意識は故意の要件ではないとする説
B 違法性の意識は故意の要件であるとする説
C 故意の成立には違法性の意識を必要としつつ、違法性の認識を欠いたことについて過失があった場合には故意と同様に扱うとする説
D 故意の成立には違法性の意識の可能性があれば足りるとしつつ、違法性の錯誤が避けられた場合には故意を阻却しないとする説
E 違法性の意識ないしその可能性を故意とは別個の責任要素と解し、違法性の錯誤は故意の成立とは関係なく、ただその錯誤が避けられなかった場合には責任を阻却するが、避けられた場合には責任を軽減するに過ぎないとする説。
II 刑法第38条3項の規定の理解の仕方
(1) この説によれば、刑法第38条3項の規定は、故意の成立には個々の法規を知っている必要はないことを明らかにしたものであり、ただし書きは、違法性の意識の可能性があっても違法性を意識することが困難であるために違法性の意識を欠くときに適用されるとする。
(2) この説によれば、刑法第38条3項の規定は、故意の成立には個々の法規を知っている必要はないことを明らかにしたものであり、ただし書きは、法規の規定を知らないことによって違法性についての判断が困難とされる場合があり得るために設けられたものであるとする。
(3) この説によれば、刑法第38条3項の規定は、違法性の錯誤は故意の成立とは関係ない旨を明らかにしたもので、ただし書きは、違法性の意識はなかったがその認識が可能であった場合に刑を減刑し得ることを規定したものであるとする。
(4) この説によれば、刑法第38条3項の規定は、故意の成立には個々の法規を知っている必要はなく、違法性を知らなかったことに過失があった場合には故意犯と刑法上の処遇を同じくする旨を定めたものであり、ただし書きは、実際の適用における不当な結果を避けるために設けられたものであるとする。
(5) この説によれば、刑法第38条3項の規定は、違法性の錯誤は故意を阻却しないことを明らかにしたもので、ただし書きは、違法性の意識を欠いたことについて宥恕すべき事由があるときは刑を減刑し得る旨を定めたものであるとする。
1 A―(4) B―(2) E―(1)   2 A―(5) B―(4) D―(3) 
3 A―(5) C―(1) E―(3)   4 B―(2) C―(4) D―(1) 
5 C―(3) D―(2) E―(5) 
 これは、平成四年の、司法試験の問題である。
 恋の成立や鯉の成立ならまだしも、故意の成立がああだこうだと言われて、すぐに理解できる人間は、ほとんどいないと思う。
 私だってそうだ。もし今、窓の外から、
 「わっかるか、こんなもん〜〜!」
 という叫びが聞こえたとしたら、それはきっと私の声だ。
 学生時代、司法試験は四度ほど受験したことがある。
 元々、弁護士をしていた祖父の影響で弁護士になろうと思って法学部へ進学したのだから、当然と言えば当然の受験だったが、勉強せねばならぬこと、覚えねばならぬことのあまりの多さに、「こんなもん、若いうちに勉強してたら人間が崩壊する」などと考えた私は、決して熱心には勉強せず、出たこと勝負の無謀な挑戦を繰り返すばかりだった。で、当然、落ちつづけ、二度とこの道に踏み込むことはあるまいと思っていたのだが……。
 齢三五にして、本腰を入れ、再挑戦することにした。きっかけは、公共の場で煙草をふかしている連中を片っ端から公訴したいと思ったこと、そのために検察官になろうと決意したこと、ではなくって、昨年、ある無法警官たちがブラジル人少年相手にとった性悪でエラソーな態度である。思い出しただけでも、ムカムカムカッ! と来てしまう悪魔の形相。ぐぬぬぬぬっ……。許すまじ!
 先月から、予備校の夏期講習のようなものに通ってみたのだが、割と役に立ちそうなので、来月から週四日ほど、本格的に予備校に通うことにした。合格率が三%かそこらという厳しい試験だが、ウェブで自作小説の電子書籍を売るより簡単な気がする。甘いかな。
 ともあれ、しばらくは受験勉強に力を注ぐつもりなので、「うきうき書房 On-Line」での活動は若干抑え目になるかも知れない。『嫌煙の人』は、年内には完成させたいと思っているが、どうなるか。行く末を温かく見守ってください。

 司法試験受験講座を申し込んだばかりだし、これからしばらくは仕事も絞らねばならなくなる。相棒の稼ぎに頼りっきりの日々が始まろうとしている。
 そこで、ソウルと北京への旅行の件、財政難を鑑みて中止の決意を固めていたのだが、そこへ北京留学中のいとこからは、「親戚が来るのは初めてなので、楽しみにしています。宿も手配しはじめています」とのメールが届いた。……再び、翻意。月末からごく短期間だが、出かけることにした。
 今あらためて自分たちに言い聞かせているのは、この機会を逃すと、私の受験の都合でしばらくはどこへも旅行できそうにない、ということだ。
 そうなのだ。今を充実させなくて、どうするか!? ねっ?
 楽しく生きましょう!

2001年8月20日
 昨日に続き、昨日と同様の話題で、またしてもお詫びです。
 「鳥越さん」の番組、だと思うけど、来日中の相棒の母親が、ロザールさんの事件を詳細に伝えている番組を観た、そうです。
 田中真紀子バッシングが一時間続くのかと思い、私はチャンネルを『こち亀』に変えてしまったのだけど、早計だったようで。だって、「田中外相の資質を問う内容ですが、ご意見や反論は最後まで観てからお願いします」なんてことを言って番組が始まったから、後に別の特集があるなんて思わなかったんです。もちろん、『スクープ21』がその番組だったら、なのですけど。
 とにもかくにも、失礼いたしました。特集、ちゃんと観たかったよお(涙)。

2001年8月19日 Part2
 「鳥越さん」の番組のタイトル、『スクープ21』でした。
 しかも、先ほど放送されたのはロザールさんの事件ではなく、田中真紀子バッシングもの、だったようです。失礼いたしました。
 ロザールさんの事件、今年五月にはすでに取材がある程度終了していたと聞いている。放送する気が結局、ないのかなあ。

2001年8月19日
 すっかり報告を忘れていた。間に合うかな。
 本日一九日の夕方、テレビ朝日系列の「鳥越さん」の番組(たしか『報道特集』だったと思う)で、本コラムでもたびたび紹介してきたロザールさんの事件が取り上げられる見込み。
 ぜひ、ご覧ください。

2001年8月18日
 昨日、定食屋で読んだ新聞に、「韓国が戦犯の入国拒否」という記事が小さく載っていた。
 「戦犯」と聞くと、「あれは勝った側が裁いたものだから、公正なものではない」などと反発する人がいる。その指摘はある部分正しい。だって、昭和天皇や七三一部隊関係者が処罰を免れたことを見れば、一目瞭然に不公正じゃん。
 ところで、冒頭に挙げたニュースが、英字新聞である『The Japan Times』には、英文でおおむね次のように書かれていた(原文が今、手元にないので、正確な訳ではない。ご了承ください)。
 「植民地時代に市民を虐殺したり酷いことをした日本人の入国を拒否」。
 戦争の勝敗など関わる余地のない、身も蓋もない表現である。そして、曖昧で抽象的な「戦犯」という言葉よりも、事の真相を明確に伝える力を持っている。
 用語の使い方について、しみじみと考えさせられたわけであることよ。夏。

2001年8月17日
 「第4回 移住労働者と連帯する全国フォーラム・関西2001」は無事終了。
 フォーラムで得たオモシロイ情報、あれこれ考えた思索の成果は、後日、おいおい書いていくつもり。お楽しみに。

 フォーラム最終日の午後は、友人に案内してもらい、大阪鶴橋のコリアン・タウンを散策。キムチやチャンジャを買い入れた。美味なんだな、これが。
 その後、実行委員会主催の打ち上げ交流会に出席。その会場がやはり鶴橋で、焼肉はじめ、韓国・朝鮮料理に舌鼓。極楽、極楽。
 交流会は宴半ばで退席し、その足で、夜行バスに乗って千葉県へ出発。相棒の祖母の「新盆」に参るためだ。
 義祖母が住んでいたその地域では「新盆」あるいは「初盆(ういぼん)」と呼ぶそうで、没後最初のお盆は「初盆(はつぼん)」と呼ぶのだとばかり思っていた私は、知見の狭さにしみじみ感じた。日本って、意外と広いや。
 相棒の母親もブラジルから帰ってきており、その有無を言わせぬパワフルな語りに圧倒させられっぱなしの新盆でございました。あのパワー、見習いたい。
 帰りも夜行バスで、昨日早朝に京都帰着。一旦帰宅し、すぐに所用で外出。午後には、韓国からの留学生を迎えて、京都大学案内、続いて五山(ござん)の送り火見物へ。我が家へ招いて、深夜まで歓談。
 さらに今朝は、五時半起床で、その留学生を見送りに、JR駅へ。目の回るような一週間でした。

 さて、靖国神社である。
 小泉前倒し参拝を伝えるニュースを観ながら、相棒の親戚たちと議論してきた。そこで考えたことを、記しておきたい。
 ただし、今回は、天皇をはじめとする戦争指導者たちの、近隣諸国の人々に対する戦争責任については横に置いておいて、戦争指導者たちが「日本臣民」と当時呼ばれていた人々に対して犯した罪の重さに焦点を絞るとする。
 政府発表によれば、先の大戦中の日本軍人・軍属の戦没者は二三〇万人。その過半数が、戦闘ではなく、補給が途絶え、食糧が欠乏して、栄養失調死したか餓え死にしたかだった。しかもその大多数は、戦局が決定的になった最後の一年間に、非業の死を迎えた。無能な指導者たちによる無謀な戦争遂行が、あたら尊い命を奪っていった。あと一年、いや半年だけでも「終戦」が早ければ、どれほどの命が救われたことか。
 この一事をもってして、戦争指導者たちと狩り出された兵隊たちを合祀することの無理はわかろう。合祀を主張する人間は、戦前の教育思想に骨の髄までマインド・コントロールされているのだと思われても仕方がない。
 愚かで無能で害悪を垂れ流すのみだった戦争指導者たちの罪をうやむやにしてしまおうと、戦犯合祀に固執する靖国神社は、サリン事件を引き起こしたオウムのサティアンみたいなものだ。国体護持のためには、何をしても許されると勘違いしていやがるサノバビッチ!
 首相の参拝は、憲法の定めた政教分離原則にも違反する。小泉、許すまじ。
 ついでだ。「昭和天皇の聖断が多くの日本人を救った」という迷信について所見を述べよう。
 対アメリカ戦において、日本が華々しい戦果を挙げていたのは、開戦からわずか半年ほどの短期間に過ぎない。七、八年前に歴史書をひもといた時の私の記憶が確かなら、真珠湾奇襲から一年と経たぬうちに東京は第一回の空襲を受けていたはず。まあ、この第一回空襲の時期が記憶違いだとしても、かなり早い時期から日本は一方的に押しまくられ、南方戦線においては玉砕に次ぐ玉砕。敗色は日増しに濃くなり、一九四四年九月に大本営と政府が御前会議では、同盟国ドイツの勝利は絶望的で、戦争続行も難しいとの情勢判断を採択するに至った。
 しかし、戦争は続行された。天皇を中心とする国体護持、ただ、そのためだけに。
 敗色はがますます濃度を増していた一九四五年二月。さすがに政府部内にも「こりゃ、アカン」と焦る人が出てきたようで、昭和天皇の重臣たちは、「勝算のない戦争を続けることの非と、早期終戦」を天皇に進言した。だが天皇は、
 「米軍に一泡吹かせるまでは、国体の護持が難しいから、講和は嫌」
 と、断固拒否。
 凄いねえ。その執念には、麻雀に負け続けても、
 「もう半荘、もう半荘。役満を一回上がらないとやめられないよ」
 と勝負を続け、ボロボロになっていくド素人ギャンブラーの姿がかぶって見えてくるが、残念ながらボロボロになったのは昭和天皇ではなく、その「臣民」たちだった。東京大空襲、沖縄戦、広島・長崎への原爆投下、ソ連参戦による満蒙開拓団の悲劇など、一般市民の犠牲は、戦争末期の半年間に集中している。
 ここでもまた、思わずにはいられない。あと一年、いや半年だけでも「終戦」が早ければ、どれほどの命が救われたことか、と。
 昭和天皇は、戦争中に捨て石にした沖縄を、戦後はアメリカに献上する捨て石とした。さらに、対ソ戦略を睨むアメリカのおかげで戦争責任を追及されることなく、無事、天寿をまっとう。嗚呼、何たる恥知らず!
 これほど国民に辛酸を強いた天皇など、空前絶後ではないかと思うのだが、なんとも理不尽な国際政治のパワーゲームに救われたわけで、これほど幸運な天皇も空前絶後なのかも知れない。
 まあ、昭和天皇の評価はともかく、原爆を二度も落とされるまで下せなかった敗戦の決断など、断じて「聖断」ではない。とことんまで追い詰められて、やむを得ず発した窮余の悲鳴だ。
 戦争の記録を調べていて、これぞまさに聖断だったのではないか、と思える決断は、末端レベルにこそ見えてくる。
 「生きて虜囚の辱めを受けるな」などという悪質な「戦陣訓」(A級戦犯の東条英機らが作ったそうだ)のマインドコントロールから必死に逃れ、さらには軍上層部の指揮には叛旗を翻して、絶望的な戦況下での玉砕を拒み、投降を決断した班長たち。彼らの決断が、多くの部下の命を救った。未来を救った。彼らの決断こそ、英断、聖断の名に相応しいものだったのではないか。
 とまあ、長々と書いてきましたが、要は、戦後の冷戦構造の中で、戦争指導者たちを免責してきたことが私たちの社会の最大の過ちだったのではないでしょうか、ということです。冷戦が終わった今、時の封印を破り、やるべき課題が明確になりつつある。そんな状況下での小泉首相靖国参拝だったのだと思います。以上、京都のUSJ、うきうき書房ジャパンから、浮世絵太郎のレポートでした。

 昨夜、韓国からの留学生が次のように言った。
 昔は反日教育が強かったが、ワールドカップの共催が決定してからは、植民地時代の日本の非道を非難するだけではなく、日韓両国が友好的な未来を築いていくためにはどんな教育が必要なのか、議論が沸き起り、テレビでも取り上げられるほどだった。そんな矢先に、「つくる会」の教科書問題が起き、小泉首相の靖国参拝が続き、驚いている、と。
 たしかに、私も思う。
 とにもかくにも、友好的な未来がアジア諸国との間で築けそうになりつつあった時代に、「あえて、ちゃぶ台ひっくり返したのは、日本の歴史改竄主義者と一部の右翼たち」だと。
 日本の将来、これでいいんですかねえ、小泉支持者の皆様方?

2001年8月10日
 昨夜は五条通の陶器市へ。
 去年、一昨年と、財政事情ゆえに無念の涙を呑みまくった我が相棒は、その鬱憤を晴らすかのように、マグカップに湯呑み茶碗、お皿、と、嬉しそうに買い込んだ。就職したばかりだし、ま、いいか。
 私はと言うと、愛する相棒似の小さな置き物、「幸福を呼ぶまるちゃん」(ちびまる子ちゃん、ではない)を二個、買った。一個五〇〇円也。
 一緒に市を回っていた友人に「まるちゃん」を見せると、「うん、似てる、似てる」と大爆笑。そう、やっぱり似てるよなあ。いやあ、満足、満足。

 忙しすぎて(仕事ではない)、頭が朦朧としている、ここ数日。
 「A5パンチ」『大食い姫』の後半部分のプリントはおろか、イーバンク銀行からの書類を、郵便局へ受け取りに行く時間すらままならぬ、慌ただしさに、階段で蹴つまずいて、コーヒーをこぼしたりしています。情けなや〜。
 明日、明後日は、大阪国際交流センターで開催される「第4回 移住労働者と連帯する全国フォーラム・関西2001」へ出かける予定で、目がますます回っていきそうな、そんな予感にぴーひょろろ。
 その後も実は、恐るべき強行日程が待っていて、困ったもんです、ぴーひゃらりん
 あれよあれよと、ぴゃらららりん
 がんばりまっせ、ぴゅるるるる〜ん(これらの赤字は、意識の飛んでいく音、でした)。

2001年8月9日
 北京留学中のいとこから、メール。
 オリンピックに向けて、古い街並がどんどん消えていくので、目にとどめておこうと街を歩き回っている、とか。
 夏の終わりに韓国に行こうか、と、相棒と相談していたのだが、目的地として北京が急浮上。韓国も中国もまだ行ったことのない私。相棒は、韓国にちょっとだけ行ったことがあるそうだが、中国はまだ。う〜ん、どっちも行きたいが、時間がなあ……。
 二人で悩むこと、暫し。週一のボランティアを一つキャンセルして、「どっちも行きましょう」と計画変更。後はチケット次第だ。
 ところで、そのいとこ、よっぽど北京が気に入ったらしく、非常に楽しそうだ。しかも、永住したいなどと言い出してる。
 留学前には思いもしなかった意外な展開だが、私の相棒も留学先の日本で私と知り合い、しかも就職まで決まり、思わぬ長居となっている。
 「一寸先は、ヨーダもわからん」
 これぞまさに人生の醍醐味か。
 ま、そんなことより。我がいとこよ。
 「ともかく、単位だけはちゃんと取るんだぞ〜!」

 小学校は夏休み。
 ここ数日、ブラジル人、ペルー人の子どもたちの勉強を見ている。
 私を含めて日本人のスタッフは、学校の宿題や、漢字の練習とか。相棒はポルトガル語も。
 なぜ、ポルトガル語か。
 小さい頃から日本で暮らしている子は、日本語しか話せなくなりがちだ。親とのコミュニケーションに困難が生じるケースさえある。ブラジルの小学校を途中でやめて日本に連れてこられた子どもたちは、母国の義務教育を修了していない。勉強しておかねばならぬことは、たくさん残されたままだ。
 親の都合、日本企業の都合、そして日本の学校の都合なんかに振り回される子どもたち。グローバル化の暗黒面しか見えない、哀しい現状。
 でも、そんな子どもたちも、やっぱり笑顔はとっても可愛い。賢いし、個性も表情も実に豊かで、微笑ましい。
 彼・彼女らの持ってる光に、この社会が気づき、たどり着けるよう、さあ、皆さんもご一緒に〜っ!
 何だっけ?

2001年8月7日
 先週末は、一泊二日で大分へ帰郷。理由は、祖母の一周忌。
 正確な一周忌は一月ほど先なのだが、親戚の都合だか何だかでちょっと早まった。
 今年一番の暑さをまたしても更新!
 の日だったらしく、その日、午前中七件、午後八件の法事を抱えて原付きバイクで山村を走り回る和尚さん、我が祖母のために読経を終えた後、
 「ちょっと、休ませてください」
 お説教をする力もなく、熱さにやられて倒れてしまった。南無三!
 すでに一一時半を回っており、しかも午前中の予約は後二件ある。一〇分かそこら休んだだけで、和尚さんは次なる読経の場へ、額にアイスノンを貼って原チャリのエンジンをかけた。ブロロン!
 なんとも御愁傷様な一日でございました。

 帰郷して、JR駅の改札をくぐると、七夕祭が始まろうとしていた。
 ねぷた祭を彷彿させる山車が出て、その周りで人が踊るのだという。
 (七夕祭はともかく、そんなイベントあったっけ?)
 聞けば、今年で一七回目を数えるというから、私が京都の大学へ出た年に始まった計算になる。学生時代の夏休みにはたまに帰郷していたが、まったく知らなかった。当時はまだ生まれたばかりのイベントで、参加者も少なく、地味だったのだろう。それで気づかなかったのだ、たぶん。あるいは、私がUFOに誘拐された時に記憶を消されてしまったか。う〜ん、どっちでしょう、矢追さん。
 祭自体が賑やかなのはいいが、NHK大河ドラマに出演するというお馬さんたちが、鎧武者を乗せて大通りを疾走する企画はいただけなかった。アスファルトの道を重たい荷物乗せて走らされて、脚、痛そうだったぞ、マジで。
 動物さん、可哀相……で思い出したが、京都の三条河原町を南に下っていくと、東側に、大きなコウモリや世界最大のネズミ、カピヴァラたちを歩道に面した小さな小さな檻に閉じ込めて、見世物にしている店がある。非常に悪趣味。

 ボランティアで会う小学生の子どもたち。日焼けしていて、羨ましい。今年まだ、泳ぎに行っていないんだな、私。

 帰路の新幹線の中で初めて知ったのだが、猛暑が続いているのは関東以西で、北海道なんかはきわめて冷夏、なのだとか。
 大丈夫なんでしょうか、この天候。

 映画『彼女を見ればわかること』を観に行った。
 見ごたえ十分。ロードショー上映じゃあないのが残念だ。
 機会があれば、ご覧ください。損はしないと思う。法律事務所をクビになったアリー・マクビィルも出てくるし、意外な職業で(ちょっと嘘)。

2001年8月2日
 ペルーの新大統領、トレド氏。
 日系人への反感を煽りながら選挙運動してきた男だ。嫌な感じ。
 ともあれ日本政府としては、日系人だというだけでフジモリ氏に肩入れし過ぎた挙げ句(血統主義のお間抜けさ、ここに極まれり!)、情勢判断を過ってペルー国内に無用な軋轢を生み、しかも反日感情まで高めてしまった、失態極致、無能極限の外務官僚たちを、まず厳しく粛正すべきだと思う。単なる左遷じゃなくて、ほんとにクビに。天下りも許さず。大使館を占拠された青木元大使みたいに、甘い処分ですますべきではない。絶対。マルコスやスハルトを支援しつづけた責任者たちも、もちろん。

 『大食い姫』で描いた児童売買、児童買春の問題。
 日本のヤクザが南米の某国国境付近に事務所を構え、子どもたちの日本への「輸入」を始めている、との噂を聞いた。たぶん、信用できる筋から。
 さもありなん。
 グローバル化が進むにつれて、児童売買シンジゲートによる「子どもたちの調達先」は、これまでも次々に移動してきた。しかし客は……相も変わらず、この国に大勢いるのか?
 日本軍性奴隷制度、いわゆる従軍慰安婦の問題は、所を変え、形を変え、関係者を変え、今もずーっと起こり続けているのだ。
 右翼の中の極一部の連中!
 おまえら、本当に愛国者なら、嘘の歴史を広めようなんて威嚇行動してる場合じゃねえぞ。本当に糺すべきものを見失うな! グローバル化に拒否反応を示す気持ち、わからないでもないが、今の文明が根底から破壊されでもしない限り、この流れは残念ながら、もう止まらない。だからこそ、いや、そうでなくったって、もっと気高い場所に向かって進めよ。国の枠なんか超えて人間として生きろよ! 人として強く生きろよっ!
 う〜っ、客はどいつだ! 馬鹿やろうども〜っ!

 ……。失礼。錯乱してしまいました。

2001年8月1日
 大橋巨泉氏、参議院議員に!
 ひとまず、めでたい。
 故・オダブツ首相や公明党が基礎を築いた暗黒国家の道しるべ。今回の自民・公明大勝で、ますます重みを増し、この国の「時代錯誤」を加速するだろう。東京都教育委員会が、「つくる会」主導の<嘘ハツラツ!>歴史<改竄!>教科書を都立養護学校の一部で使用する方針を決めたとの報道が、参院選の結果が出た翌日、つまり昨日、あったらしいが、「つくる会」発足の賛同者に名を連ねる石原都知事の強力なリーダーシップに加えて、今回の「小泉信任」選挙結果がオバカな採択を後押ししただろうことは、容易に想像がつく。暗澹。
 ともあれ、巨泉氏には、公約通り、まず小泉の化けの皮を剥がしてほしい。そして、もし可能なら、政界再編の核となるべく活躍してほしい。鬼畜ますぞえ(注:浮世絵太郎命名)、など放っておいて。
 ちなみに、鬼畜ますぞえ、については、連載再開した『週刊現代』のコラム「内遊外歓」今週号で報告されている。この自称国際政治学者、知性がない知っていたが、面相そのままに悪知恵はあったみたい。品性は、やっぱりなかったけど。「内遊外歓」のバックナンバーはこちらでも読めます。

 外出して、いろいろなところに出入りしてると、効き過ぎたエアコンに殺されそうになることがしばしば。
 狂ってるねえ。いや、私のことじゃなく。

 来週の土曜、日曜(8月11〜12日)、大阪国際交流センターで、「第4回 移住労働者と連帯する全国フォーラム・関西2001」が開催される。
 当日配付する冊子に、我らが「うきうき書房」も名刺広告を出稿。
 皆さん、記念すべき「うきうき書房」名刺広告を見てみたいと思いませんか?
 見てみたい方、冊子が欲しい方は、ぜひフォーラムへご参加ください!

2001年7月28日
 当サイトで販売中の作品のクレジットカード決済について、『デジタル時代と小説家』にあらためて告知した。ご覧ください。

2001年7月27日
 『相棒、殺生す!』
 先週買ったトースターを、箱に入れたまま、放置していた、我が相棒。
 昨日、ようやく箱を開け、中から取り出そうとした時、箱の中から出て来たのである、ちっちゃなちっちゃなミニごきぶりが!
 相棒はすっかり動転し、反射的に手元にあったビニルだか何だかで、ミニごきちゃんを潰してしまったのだそうである。
 「新品のトースターの、どこを歩いたのかと思うと……」
 青ざめて語る相棒に、私は言った。
 「これからは、ともかく話しかけてみれば?」
 結局、なるべく殺さぬようにする、でも、時と場合による、ということで、手打ち。
 不殺生への道は不通かもネ。

 VAWW−NETジャパンによるNHK提訴の件、『沖縄タイムス』に記事、見当たらず。むす〜。
 代わりと言っては何だが、この問題に端を発して「メディアの危機を訴える市民ネットワーク」(略称:メキキ・ネット)なるものが設立されたので、お知らせしておく。ご覧ください。

 相棒が、『The Japan Times』を購読開始。『沖縄タイムス』と誌面構成、記事の選択がやはり違って、面白い。
 先のアメリカ大統領選挙時のフロリダで、ゴア陣営の「票数え直し」要求をあの手この手で払いのけて、先送りにし、ブッシュ「ならず者」政権の妖しげな出自に大いに貢献したハリスとかいう共和党の女性政治家。今度は国政に出馬するつもりらしい。
 論功行賞、ってことだろうか。
 行動のみならず顔写真にも、ジャバ・ザ・ハットの悪党一味が彷佛と。「きゃーっ!」

 明後日は、参院選。
 鼻から脳味噌がこぼれ落ちてるみたいな阿呆面そのままに、中身のなさは、さすがに森政権を支えてきた森派の大幹部、とでも言う他のない「小泉」人気で、どーせ自民党が圧勝するのだろうが、大橋巨泉氏の意気と知性に応えるべく、比例区では氏の名を書くつもり。これまでも幾度か書いてきたが、管直人氏らと共に政界再編の核になってほしい。
 でも、役に立つかなあ、この一票。

2001年7月26日
 朝、パンを買いに出かけようとして、驚いた。
 私の自転車の後輪に、蝉の抜け殻がくっついていたのである。
 (おお、大自然の神よ!)
 誇らしげな思いがして、たちまち心の中で叫んでいた。
 (七年にも渡った暗い地中生活の後、ようやく地上に出てきた蝉さんよ! よくぞ脱皮の場に、我が自転車を選んでくれた! 私はとても誇りに思うぞ!)
 幸い、この自転車はパンクしており、今は使っていないので、生活上の実害はない。
 すっかり嬉しくなり、ここ一週間で最も誇らしげな気分に包まれて、勇躍、パン屋へ向かった私だったが、間髪入れず、上には上がいることを思い知らされ、天下の広さに息を呑んだ。
 驚きの源は、近所に住み着いている、黒猫の闇次郎だ。のろーり、のろーりと行く手を横切る闇次郎の背中を見て、私は目を疑わずにおれなかった。
 何と、闇次郎の背中には、蝉の抜け殻が十数個、まるでゴジラの背ビレのごとくにズラ〜リと並んでいたので、あ〜る!
 これが驚かずにいられましょうかぁ?
 闇次郎の背で、どうしてこれほど多くの蝉が脱皮できたのだろう? 蝉は普通、木の幹など垂直な何かにしがみついて、脱皮するのではないか? 猫の背中が大地に対して垂直になっている時なんて、滅多にないだろう?
 不思議に思われた読者の皆さま、あなた方の疑念は正しい。
 だが、私には、なぜこんな珍現象が起きたのか、説明できる自信がある。
 その答えとは?
 思うに、野良猫闇次郎は、でっぷりと太ったふてぶてしい体格ゆえか、木登りが苦手である。気高き闇次郎にとっては、悔しくて仕方がない汚点らしい。なぜなら闇次郎は、木に登れるようになろうと、私の知る限り毎晩毎晩、来る夜も来る夜も、ただ一匹、黙々と孤独な訓練に励んでいる。近所の桜の木の根元に、後ろ足で立ち上がり、前足の爪を幹に突き刺し、登ろう、登ろうと、必死の努力を続けている。
 自重に負けて、いつも失敗してばかりなのは、気の毒と言うか、お愛嬌と言うか。疲れ果てて、桜の木に貼り付いたままの姿勢で、うとうと幸せそうに眠っていることも、たびたびである。
 おそらく、特訓に疲れ果てて眠っている誇り高きこの野良猫の背が、蝉の幼虫たちを惹き付けたのではあるまいか。記念すべき、脱皮の場として。そして闇次郎も、知ってか知らずか、蝉たちに自分の背を貸した。
 いい話ではないか。
 負傷した貴乃花相手に全力を出すのが忍びなく、優勝決定戦ではついつい力が入らず負けてしまった横綱、武蔵丸関。その苦衷に思いを馳せる想像力もなく、貴乃花関に向かって「感動したっ!」などと絶叫する単細胞さんにはわからんかも知れないくらい、実にのどかで繊細な、いい話ではないか!
 私は闇次郎に決定的な敗北感を覚えると同時に、感嘆も禁じ得なかった。
 (凄いぞ、闇次郎! 君には勝てん!)
 深々と最敬礼し、闇次郎を見送った私である。
 清清しい朝の一コマ也。

 台所に、蟻が次々、やって来る。
 集団で動くロボット生物、のような無気味さが、何とも苦手なうえに、大切な砂糖入れの中にわさわさとたむろしていたりなどして、憎たらしい仇でもある。
 そんなわけで、見かけ次第、ただちに退治し続けてきたのだが、ある日、たまたま退治の場に居合わせた相棒の絶叫が、台所を震わせた。
 「信じられない! 蟻さんだって生きてるのよ! 蜘蛛には名前付けようか、なんて言う癖に、蟻さんは殺しちゃうの? 許せない! 信じらんないわ!」
 最近、相棒は定食屋で手塚治虫の『ブッダ』にはまっていたなあと、思い出した。まだベジタリアンにはなっていない相棒だが、その舌鋒と剣幕の激しさはそれはもう大変なもので、押しまくられた私は、ついつい、約束させられてしまった。
 「二度と蟻さんを殺しません」
 と。う〜む。
 以来、蟻を見かけても、
 「何でこんなとこに来るんだ。あっち行けよ!」
 と語りかけるだけの日々が始まった。
 そして、そうこうするうちに、蟻さんに親しみを覚えはじめている私である。
 何とも不思議な、心境の変化、也。

2001年7月25日
 『沖縄タイムス』の七月二一日夕刊の記事によると、沖縄本島地方で潮位が異常に高い現象が二一日間も続いているそうだ。この日、「大潮」の満潮時には、那覇市内の一部道路が冠水したとか。
 温暖化の影響でなく、一過性の事態であればいいのだけど。

 二週間ほど前の情報によれば、「女性国際戦犯法廷」を取材したNHKのETV特集の改竄問題について、法廷を主催したVAWW−NETジャパンが、昨日、NHKを東京地方裁判所に提訴した、はずだ。
 一日遅れで我が家に郵送されてくる『沖縄タイムス』でどんなふうに報道されるか、実に楽しみ。
 皆さんのお宅の新聞では、報道されてましたか?
 テレビニュースでは?
 何にせよ、同番組企画を提案し、「女性国際戦犯法廷」の意味を正確に伝えるべく、右翼とNHK上層部からの圧力に耐えに耐えて、番組放映直前まで必死の努力を続けたNHKスタッフの方々。粛正されていないか、実に心配。
 今回の提訴が、彼・彼女らの今後のために、わずかでもいいから支えになってくれればと思う。
 気骨のあるジャーナリズム、ジャーナリストが、自由な民主主義国家には絶対不可欠なのだから。犬死にさせるわけにはいかないぞ。

 ふと気がつくと、株式会社ボイジャーが、こんなサービスを始めていた。
「Web時代の読書スタイル」スターター・キット CD−ROM郵送サービス
T-Time 機能限定版、QuickTime4、秀英太明朝体フォントなど電子本を読むために必要なソフトが入ったCD−ROM『「Web時代の読書スタイル」スターターキット』をご希望の方にお送りします。1枚あると便利です。 250円分の切手を同封の上、ボイジャーまでお申し込みください。
お申し込み方法
・返信用切手250円を同封の上、お届け先(郵便番号・ご住所・お名前・お電話番号またはメールアドレス)をボイジャーまで郵送でご連絡ください。
郵送先:〒150-0001 渋谷区神宮前5-41-14
ボイジャー スターターキット係
「Web時代の読書スタイル」スターターキット 収録ソフト
・秀英太明朝体フォント
・QuickTime
・T-Time v.2.3.1機能限定版
・T-TimePlug
・エキスパンドブックブラウザ1.7
・realPlayer
・電子本サンプル
 このCD−ROMがあれば、本サイトで販売中の諸作品はもちろん、連載中の『嫌煙の人』T-Time 向け)も気分良く、読めます。さらに、「機能限定解除」をボイジャーに申し込めば、ウェブの長文も自由自在のレイアウトで読めるようになります。当サイトのコラムも、もちろん!
 このサービス、数に限りがあることだろうし、「善は急げ」のことわざもあります。
 T-Time をまだお持ちでない方は、ひとまずこれで、お試しを!
 夏の快適なWeb読書生活が、そこから始まります!

2001年7月24日
 相棒が選んだ、ジュースのできる精米機。
 箱を開けて、相棒が叫んだ。
 「これ、ミキサーだあ。ジューサーじゃない!」
 フレッシュ・ジュースは、どうやらこの器械では作れないらしい。
 早速、ディスカウント・ショップへ戻り、シンプルなジューサーに取り替えてもらった。
 (シンプルなやつの方がはるかに安いじゃん。代金の差額が帰ってきて、ラッキー。これで帰りにソフトクリームでも食べよう)
 そうニコニコしていたのは私で、
 「取り替えてくれるか、心配だった」
 とは、相棒の談。ちょっと意外な、しおらしさ。
 ともあれ翌朝、オーガニックのフレッシュ・オレンジ・ジュースを無事に飲めた。ちょっと酸っぱかったが、めでたし、めでたし。

 精米機を取り替えに行ったついでに、虫カゴを購入した。
 以前捕獲せずに殺してしまった謎の「キョウダイムシ」(仮名)を見かけたら、今度は必ず捕まえてやるぞ、という決意の表れである。カゴ代、二五〇円也(税別)。

 友人の花屋に久し振りに顔を出した。
 「祇園の得意先だった店がほとんど潰れてしまった」
 そう話す店長の言葉に、不況の大波をあらためて実感。
 さあ、いよいよ今週末は参議院選挙。どんな結果になるだろう?
 「不況の大火にガソリンを注ぐ結果となる模様です」
 そんな大爆発予報は、嫌だあ!

2001年7月22日
 相棒が、
 「ジューサーを買いたい!」
 と言い出した。
 たしかにこの時期、オーガニックのフレッシュ・オレンジ・ジュース、なんてのを飲みたい、という気持ちの勢いは、青空を駆けのぼりゆく入道雲の勇ましさ。
 かくして、いざ、ディスカウント・ショップへ!
 棚に並んだ器械の中から、相棒が選んだのは、挽き肉もジュースづくりもできると豪語している精米機。なんとも欲張りな展開だが、これもまたよし。
 先日のピザづくりでは、小麦粉を自動でこねあげてくれるオーブンレンジ、が威力を発揮。この暑い季節にもかかわらず、汗まみれになることなく、ピザができた。しかも美味。あのオーブンレンジも、ディスカウント・ショップで相棒が選んだものだ。
 今回購入の精米機がどんな素晴らしい味覚を食卓に運んでくれるか、実に楽しみ。

 一昨日より、ちょっと法律の勉強に通っている。
 覚えることがあまりに多くて、意識が朦朧。
 帰りに梨木神社の井戸水を飲むことが、心のオアシス。
 蚊にさんざん刺されるけど。

2001年7月18日
 教科書展示会に出かけた友人が、中学校の英語教科書をいくつか見て、気づいた「特徴」を教えてくれた。曰く、
◯登場人物は、日本人+外国人、学校のクラスにも、色々な国籍の子どもがいる。
◯少数民族について、ほぼすべての社が取り上げている。
◯中三の最終課は、地球の写真、もしくは自然の写真を使う。話題も環境問題。
◯世界の言語についての紹介があり、「こんにちは」については、ほぼすべてのテキストに載っている。
◯中に一社、「英語こそが(だけが)世界をひとつにする」という考えを表に出している会社があった。
 最後の一項目を除いて、嬉しい話に思える。
 最初の項目に関して言うと、すでに日本の公立学校で学ぶ子どもたちを「母語」という文化的背景で見てみると、なんとその言語数は五〇を超えているのだ。
 国際化も文化的多様化も、否応無しに、すでにはっきり着実に進んでいる。両親が外国籍&日本籍の子も増えており、計算すると一〇〇年後には「純・日本国籍」人(変な言い方だ)はたった一人になってしまう、と聞いたこともある。
 こうした中で、相も変わらず「単一民族」幻想にこだわる政治勢力たちがつくった復古的「古臭い歴史・公民教科書」が、どれだけ社会の現実から遊離しているか。「扶桑社」教科書を採択しようとする人たちには、ぜひとも考えていただきたいものだ。
 「ファンタジー」を教材に教えるのも「国語」や「文学」の授業ならいいだろうが、「社会」となると話は別だ。生徒だって、ファンタジーを楽しむなら学校の授業なんかではなく、個人の趣味的時間の方が嬉しいに決まっている。
 人生の貴重な時間を否応無しに費やさねばならぬ授業なら、しかもそれがこの社会のあり方について考える種になるべき「歴史・公民」の授業で使う教科書なら、それなりに現実を反映したものにしてあげねば、子どもたちが気の毒だし、この社会の未来が危ぶまれる。
さまざまな文化背景を持つ子どもたちが
互いの文化を学び合い
共生のための知恵を身につけていける
公教育の実現を!
 なんてことを、私は望むぞ。

 先日会った、おそらく五〇代半ばの男性。
 三〇代半ばでタイ語の勉強を始め、今では通訳として活躍している。
 英語、ポルトガル語、韓国・朝鮮語、タイ語。
 どれもこれも中途半端なまま止まっている私だが、彼の話を聞いて、「いざ再び!」と思い始めている。

2001年7月16日
 一昨日、炎天下の祇園祭案内は無事に終わった。楽しんでもらえたようだし、私自身、とても楽しかった。
 ただ、複雑な思いに包まれる場面がいくつもあった案内だった。
 たとえば、祇園祭の山鉾(いわゆる山車です)の多くには、一六世紀に織られたタペストリーだか絨毯だかが飾られる。いつもの案内では、その「古さ」を簡単に説明できるのだが、相手が韓国・朝鮮の人だと、ためらいを感じた。なんとなれば、韓国・朝鮮半島の歴史的文化財の多くは秀吉の朝鮮出兵時に日本軍によって破壊されたそうだ。しかも、大日本帝国の植民地となった時代に日本人がやったこと、さらには続く朝鮮戦争の戦禍なんかを思うと、「古さ」や「伝統」の存続を「セールスポイント」にするなど、申し訳ないというか恥ずかしいというか、なんとも複雑な思いに襲われてしまうのである。
 とりあえず事務的に、淡々とポーカーフェイスで説明しながらも、心の底では冷や汗がヒュ〜。考え過ぎ、かも知れないが。
 その点、我が相棒は、ブラジル生まれのブラジル育ちのブラジル人なので、日本と韓国・朝鮮間に横たわる歴史をあまり知らない。山鉾の車輪を飾る菊の紋章を指して、
 「この花びらが一六枚あるのが天皇家と関係があるところで、一六枚より多かったり少なかったりすると、違う」
 とか、
 「留学生なら御所の拝観申込みが簡単だから、夏休みにでも行ってみたら」
 などと無邪気に解説。
 (韓国人がエンペラーのお家なんか見たいと思うかよ〜)
 と、神経つかった酷暑の日。気温は三六・六度に達していたそうだ。
 夕方になり、いつもの繁華街が歩行者天国になると、ずいぶん涼しくなった。
 自動車がヒートアイランドに与える影響について、ちょっと考えさせられた。
 その後、なじみのインド料理店で食事。いつもと変わらぬ美味に、留学生らも喜んでくれた。よし!

 エンペラーと言えば、共和国を滅ぼすシスの暗黒卿、銀河皇帝ダース・シディアス、ではなくて、ピューリッツァー賞を受賞した昭和天皇の評伝『ヒロヒトと近代日本の形成(HIROHITO AND THE MAKING OF MODERN JAPAN)』(ハーバート・P・ビックス)が、来年、講談社から翻訳・出版されるらしい。
 同書では、
 昭和天皇が戦争責任を認めず、説明責任を果たさなかったことを指摘し、「ただ自分の地位を守ることに汲々とし、他人の犠牲をかえりみず、近代君主の座を占めたかつてない不誠実な人物のひとり」(原書五ページ)と評価を与えているではないか。(『噂の真相』二〇〇一年八月号より)
 なのだそうだ。(詳しくは『噂の真相』二〇〇一年八月号をどうぞ。さらに詳しくは、原書を読むか、翻訳を待つかしてください。私は、翻訳を待ちます。ハリーポッター・シリーズの原書四巻が未読で、読むならそっちを先にしたいので)
 従軍慰安婦(日本軍性奴隷)問題に関して、軍の責任者としての昭和天皇に有罪判決を下した「女性国際戦犯法廷」の判決部分はほとんど報じなかった日本のメディア状況、さらには、同法廷を取材したNHKのETV特集への右翼の圧力と改竄問題などを見ると、無事出版されるか、不安がある。
 ただ、七〇〇頁近くという原著の厚さを思うと、杞憂かも知れない。そんな厚い本、しかも学者の書いたお堅い本が今の日本でそうそう売れるとは思えないし、対する扶桑社さんはじめ歴史改竄主義者の方たちは、批判本や反論本を熱心に出版・組織買いして、ベストセラーにしてしまえるだろう。もうそれだけで、歴史改竄主義者たちの商業的な勝ち、さらには政治的ムード作りにおける勝利は、決まったようなものだ。それどころか、歴史改竄主義者たちにとって自著を売るうえで非常にありがたい格好の出版イベントになるかも。
 こう推論を重ねると、『ヒロヒトと近代日本の形成』の翻訳本は、案外すんなり出版されるような気がしないわけでもない。
 ともあれ、そろそろキッパリ、天皇制タブーを打破してもいい頃だと思う。憲法九条改正とか首相公選制なんかを議論する前に、まず天皇制を廃止して、天皇家にも基本的人権を!
 てなわけで、最近、いい線いってるなあと思わせることの多い講談社さん、健闘を期待しています。負けるな! そして、無理だとは思うけど、ぜひ本書をミリオンセラーに!

 昨夜、帰宅すると、玄関に沢ガニがいた。
 いろいろ出て来るねえ。

2001年7月12日 Part 2
 あれあれあれ。
 大橋巨泉氏、今日の夕方、京都は四条河原町で街頭演説のスケジュールが入っていたとは。
 知っていれば、聞きに行ったのに。うっかり。

 せっかくの「本日 Part 2」なので、先ほどの文章をちょっといじってみよう。
 小泉首相が京都市役所前で街頭演説する時間、韓国からの短期留学生を祇園祭見物に案内する約束が入っている。
 祇園祭の鉾町から市役所はそう遠くないので、炎天下、歩いていくことも物理的には不可能ではないが、彼女らを連れて小泉首相の演説を聞きに行くなどという行為は、地下鉄サリン事件で被害に遭った人たちの家族を連れてアレフの集会を見物に行くのと同レベルの悪趣味であろう。そんなこと、私にはやはり、できない。
 今の時代、こっちの方が、わかりやすいかな?

2001年7月12日
 明後日の土曜日、京都市役所前に小泉首相がやって来る話。
 午後二時三〇分頃だと思っていたが、今日、あらためて街角の看板を見てみると、午後二時一五分頃が正解らしい。
 まあ、それはさておき。
 見物に行って野次の一つでも投げつけてやりたい気分だが、幸か不幸か、その時間、韓国からの短期留学生を祇園祭見物に案内する約束が入っている。
 祇園祭の鉾町から市役所はそう遠くないので、炎天下、歩いていくことも物理的には不可能ではないが、彼女らを連れて小泉首相の演説を聞きに行くなどという行為は、ユダヤ系の友人を連れてネオナチ政党の集会を見物に行くのと同レベルの悪趣味であろう。そんなこと、私にはやはり、できない。
 ともあれ、来る土曜日が好天に恵まれますように。
 せっかく留学してきてくれた隣国の友人に、京都での麗しい思い出が残るように。

2001年7月11日
 クラモノブンガクラボで公開されている大山達人氏の昨日付の日記に、こんな一節があった。
 うきうき書房で、禁煙小説が更新されていた。読んで、禁煙への決心を改めたいところだが、喫煙者の苦悩が書かれていて 非常に共感してしまい今日もJTにお金を恵んでしまった。
 う〜、これはいかん。
 『嫌煙の人』が、若き友人の喫煙衝動を後押ししてしまうようでは、はなはだ不本意であり、遺憾と言うほかない。
 どうしたものか。
 悩んだ末に、本当は来週以降に書こうと思っていた第九回分を急きょ、執筆・公開することにした。
 もちろん、この第九回を読んだからと言って、大山氏が禁煙に向かって決意を新たにする、なんてことはないと思う(そういう効果なら、第四回の方がはるかに大きいはず)。
 だが、この第九回こそが本作品の真髄であり、本作の核心となる「アイデア」を示す、最重要なパートなのである。この「アイデア」は、世間一般に広まるにつれ、禁煙を促す圧力として、喫煙者およびJTを、じわじわと締めつけていくだろう。その時こそ『嫌煙の人』は、前途有望な友人の禁煙を助ける力を搦手(からめて)から発揮するのだ。
 本作の核心をなす「アイデア」が、一刻も早く、世に広まることを祈る。
 ともあれ、
 「ここまで書いてしまえば、もう後はこのまま中断してもいいや」
 って思うくらいに、私が書きたかったものは、本日公開した第九回までに、すべて出尽くした、気がする。
 民放によるテレビドラマ化など、広告絡みの問題で「絶対に不可能!」と断言できる、インターネット小説ならではの醍醐味を、お楽しみいただければと思う。

 NHKのETV特集『戦争をどう裁くか 第二回「問われる戦時性暴力」』の改竄問題についての署名運動について、紹介してきたが、署名提出に対するNHKからの回答が届いたようだ。こちらで公開されている。
 ご覧ください。

 仙台で起きたとされる「筋弛緩罪による殺人事件」。
 この裁判のニュースを、『自白の心理学』(浜田寿美男・著、岩波新書。七〇〇円+税。ISBN4-00-43-721-x)を読んでから見聞きすると、興味が尽きない。
 ご一読を、お薦めします。

2001年7月10日 Part 2
 しつこいようだが、納豆の日、である。

 本日の本コラム前回で書いた、「石原都知事、公費でヨットレースに参加」の件、私の早とちりだったようだ。先ほど届いた、『沖縄タイムス』の昨日付朝刊を開いてみると、参加出場を取りやめていたとのこと。
 レースの前夜祭でどこかの記者から「公費で?」との質問を受けて激怒した石原都知事なので、また、ガラパゴスに公費で視察だか何だかに出かけてきた直後の石原都知事でもありますので、きっと「公費で遊んでいる」との批判を気にしてのことだと思いますが、誤報は誤報。
 誤報だったことを、謹んでここにお詫びいたします。
 Desculpe-me, por favor!
 (「デスクープ・ミ・ポファヴォ」と読みます。ポルトガル語の、「ごめんなさい!」です)

 「絶望書店」の昨日付の日記「武器なき海」が、泣かせます。
 どうか、ご一読を。

 くどいようだが、納豆の日、である。
 グッド・ナットオ!
 (「グッド・ナイト!」の駄洒落 by 浮世絵太郎)

2001年7月10日
 納豆の日、である。

 去る週末は、間もなく帰国するカザフスタン人夫妻と彼らの娘、中国からの留学生、ペルー出身の日本人らを招いて、ホーム・パーティー。
 相棒が、ブラジル料理を振るまい、その後は、カザフスタンの友人が持ってきた『人生ゲーム』で賑やかに夜遅くまで大騒ぎをした。
 『人生ゲーム』とは、小学生時代以来だから二〇年振り以上のごぶさた、久しぶりの御対面だったのだが、大いに驚かされた。小学生時代と比べて、人生が大いに複雑になっているのだ!
 スタートからして、サラリーマンコースと専門職コースがあり、専門職コースで職をうまく見つけられないと、フリーターになる。昔のゲームでは、皆「子だくさん」になったように思うのだが、少子化の時勢を反映してか、子どものないままゴールする競技者も少なくない。家を買うと言っても、一戸建てだけではなく、マンションもある。レジャーランドに遊びに行ったりキャンプに行ったり、カジノで遊んだりというコースもある。『人生ゲーム』の変遷を時代順に追うと、面白い論文が書けそうな気がする。
 ルールを正しく把握せぬままにスタートしたので、皆、行き当たりばったりだったが、楽しい一時、波乱万丈の人生を過ごすことができたので、勝敗にかかわらず、めでたし、めでたし。

 そのパーティーの最中、怪しく無気味な虫が出現。
 「ムカデ!」
 の悲鳴に、退治すべく駆けつけてみると、そこにいたのはムカデなどではなく、見たこともない、奇怪な虫さん。
 「く」の字に曲がった脚の数は、計二〇本ほどか。胴体は、ムカデほど平たくはないし、固くもなさそうだ。どうしたものかとちょっと躊躇(ためら)ったが、スリッパで退治。
 しかし、何だったのだろう、あの虫は。
 「新発見の虫だと思う」
 「見つけた人の名前がつくかも」
 「こんな虫に自分の名前が? 嫌だよお!」
 「京大の研究所から逃げてきた、遺伝子操作実験で生まれた新種かも。キョウダイムシと名付けよう」
 「あっ、それいい名前! なんだか似合ってる!」
 「キョウダイムシが成長すると、キョダイになってキョダイムシ」
 「ええかげんに、しなさい!」
 とまあ、フィクション含みではあるが、こんな会話を交わしたりした。
 結局、その虫の正体はわからず、今朝、ゴミ収集車が遺体を運び去った。
 次に見かけたら、捕獲して、京都新聞社にでも持っていってみるとしよう。

 先日、本コラムで紹介した『自白の心理学』(浜田寿美男・著、岩波新書。七〇〇円+税。ISBN4-00-43-721-x)を購入。
 今年三月に発行されたばかりなのに、すでに新書の海に埋もれており、探すのに一苦労。
 出版洪水の凄まじさ、再認識。

 日曜日の夕方、社民党の土井たか子党首の演説を、四条河原町で聞いた。
 七〇歳を超えているらしいが、あの迫力、語り口調、さすがと感心。
 社民党のホームページでは、幾つかのテレビ局が政府自民党に気をつかって放映させなかったCMフィルム(恐い時代になったものだねえ。『つれづれ2001 Part1』でしつこく取り上げてきた、NHKのETV特集『戦争をどう裁くか』の改竄問題もそうだけど)が見られるらしい。興味のある方は、ぜひどうぞ。

 今週土曜、七月一四日、午後二時一五分頃、「ライオンハート」ならぬ「ライ温暖化男」、小泉首相が京都市役所前にやって来るらしい。うんざりするほど市内のあちこちに、宣伝の看板が立っている。
 吐き気がする。京都議定書が採択されたこの街へ、よーもいけしゃーしゃーと!
 大橋巨泉氏を招き、真正面から論破してもらいたいところだが、スケジュールの都合で無理らしく、残念。
 昨秋、「盟友・加藤紘一の乱」を森派会長として踏みつぶし、揉み手しながら、「してやったり」と、にやにや嫌らしい笑いを浮かべていた国会での小泉氏のナイス・ショット(たしか週刊誌に掲載されていたはず)、あれを使って、どこかの党が「小泉首相の本性を暴く!」ポスターでも作ればいいのに。自民党のポスターの隣に張ると、とてもイイ感じ。
 ともあれ、京都議定書や日米地位協定の問題で馬脚を現しつつあるにもかかわらず、世論調査では驚異的な支持率を誇る、小泉・石原(公費でヨットレースに参加してたらしいね。さすが!……誤解でした。陳謝! 本日の本コラムの「Part 2」をご覧ください)ら「ファントム・メナス」にいかに立ち向かうか。憎悪と恐怖を煽ることで人を支配しようとする邪悪な帝国の出現をいかに防ぐか。ジェダイ・マスターに教えを乞うべく、ビデオで『STAR WARS SAGA』でも観て過ごそう。シスの暗黒卿に比べれば、どうってことないメナス(脅威)のはず。

2001年7月5日
 来年度から使用される中学校の歴史・公民教科書について、続報。
 『つれづれ2001 Part1』の六月二八日分に私は、教科書展示会(全国各地の教科書センターで開催中)で見比べた結果として、教育出版帝国書院の教科書(特に、教育出版の公民、帝国書院の歴史)が、「私が期待する歴史教科書像」(当コラムの今年六月六日版参照)として挙げた条件をかなりの程度で満たしているようだ、と書いた。
 ところが昨日、とある掲示板を閲覧していて、新情報が入った。その結果、この二社との差をぐっと縮めてきた会社がある。
 日本書籍だ。
 と言うのも、何と、日本書籍の歴史教科書は、「従軍慰安婦(日本軍性奴隷)」に触れているらしいのだ。しかも、現在もまだ未解決の課題であるとして切り込んでいるらしい。何と素晴らしいことか!
 この日本書籍の教科書。教科書展示会の際の私の個人的ランキングでは、教育出版、帝国書院にちょっと引き離されての第三位、という感じだったが、今回の情報によりトップグループとの差をかなり縮めてきた。う〜ん、激戦、過熱。
 それにしても、「従軍慰安婦(日本軍性奴隷)」についての記述は、教科書展示会に出かけた時に、索引で有無をチェックしたつもりだったのだけど、見落としがあったようだ。うっか、りがっかり。
 やはり短時間で、専門家でもない人間が多数の教科書を品評するのは、なかなか難しい。上述の掲示板の書き込みも、教科書展示会で「私(書き込んだ人)の気づいた限り」の情報とのことなので、ひょっとすると他にも、「従軍慰安婦(日本軍性奴隷)」について、きちんと説明している教科書があるかも知れない。
 書店で販売していれば、もっと手軽に分析できるのに。残念。
 時間のある方は、ぜひ教科書展示会へ出かけて、確かめていただきたい。歴史上の事実や現代社会の事実を通して子どもたちが自分の頭で物事を考えるきっかけになるよう、斬新な工夫を凝らした教科書(除:復古主義で嘘ハツラツ!の扶桑社版)がたくさん出ていて、面白いよ。欲しくなる非市販教科書の一冊や二冊、きっとあるはず。

2001年7月4日
 京都市左京区、叡山電鉄「茶山駅」の近くに、ジュビロ磐田のFW高原選手がダッシュの練習を繰り返したのが由来となって名付けられた、高原通という南北の通りがある。
 そのちょっと東の住宅街で、本日午前一〇時前、アスファルトの道路を横切り、民家の敷地へ駆け込んでいくイタチと思しき小動物を、目撃した。
 誰かのペットなのか、それとも山から下りてきた難民動物なのか。
 考え込んでしまう、夏の炎天下。

 友人から借りた本が面白い。
 その名は、『自白の心理学』(浜田寿美男・著、岩波新書。七〇〇円+税。ISBN4-00-43-721-x)
 身に覚えのない自白を、人はなぜしてしまうのか。
 何ゆえ、それが裁判の証拠として採用され、冤罪を生んでしまうのか。
 豊富な実例をもとに、わかりやすく解明、説明してくれる。
 心理学の視点からの解説本だが、夏の夜のスリラーにもなりうる内容なので、実にお買得、お読み得の一冊だと思う。
 この本、裁判官の皆様にはぜひ読んでいただきたいし、そうでない方々にも、現在の警察体制、刑事司法を考え直すための資料として、ぜひ本書を読んでほしい。前にも書いたが、明日、無実の罪を着せられて冤罪の被害者となるのは、あなた自身かも知れないのだから。

 ただ、これだけは覚えておいてほしい。
 もしあなたが無実の罪で取調べを受けることになったとしても、その取調べの最中でも、私、浮世絵太郎は、あなたの無実を信じている。この辺鄙なサイトの読者である「賢明でセンスのある、あなた」の無実を信じている。取調官の暴言、甘言に揺さぶられても、負けないで、がんばってほしい。ぜひ、ぜひ、ぜひ!
 まあ、負けちゃった時の対策は、その時に考えるとして。

2001年7月3日
 『つれづれ2001 Part1』の、六月一日、同九日分で紹介した、ロザールさんの事件。
 概要を詳しく説明したサイトのアドレスが判明したので、紹介しておく。こちらです。ぜひご覧ください。六月一日、九日分の『つれづれ2001 Part1』も未読の方は、あわせてお読みいただければと思います。どうぞよろしく。


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