マンドリン製作の第一人者がつくるうくれれ
鷲見さんがつくる、ぬくもりのあるアコースティック楽器たち


Sumi工房 鷲見英一さん

日本でマンドリン製作の第一人者として活躍されている
Sumi工房の鷲見英一さんです

72年「全音楽器」、77年「田原楽器ジャンボ」
82年「ケンタッキーマンドリン」を経て、84年モントリオーネに従事したのち
1986年に「Sumi 工房」 を設立されました

柔和な外見そのまんまに、とても気さくで穏やかな方で
そんな鷲見さんが作られる楽器から奏でられる音が
非常にあたたかい音に聞えるのは、そこに愛情を感じるからだと思います

このページでは鷲見さんの工房の様子や、うくれれやマンドリンなどの楽器を紹介します


鷲見さんの手によるうくれれ&楽器たち


New "TOKYOハンドクラフトギターフェス2009"での鷲見さんの作品
鮮やかなシースルーレッドで彩られた、トップが松、サイド&バックがメイプルのモデルです。
ほかにシースルーグリーンのオールメイプルモデルも展示されてました。
ギターライクなルックスと、安定感あるサウンドが魅力的でした。



"TOKYOハンドクラフトギターフェスティバル"での鷲見さんの作品

2007年5月、東京北とぴあで行われたTOKYOハンドクラフトギターフェスティバルでの作品たちです。
左は黒柿という材で、右はメイプルでつくられたうくれれです。
左は黒柿の渋い模様と、風鈴、金魚のインレイ
のルックスに似合う
繊細で軽やかな音色を奏でる
、和の雰囲気を感じさせるうくれれです。
対して右は、まずなんといっても見た目がゴージャス!!
高級ギブソン?を感じさせるビジュアルと、メイプルらしいサステインを押さえたサウンドが魅力です。


Sumiうくれれ(コア&メイプル)

鷲見さんのつくられたうくれれです
左はオールコア、右はオールメイプルモデルです
コアモデルは、うくれれらしい軽やかな可愛らしい音を
メイプルモデルは、コンプをかけたようなメイプルらしい音を奏でます
写真ではわかりにくいですが装飾も、抑え目ながら凝っています
 
  
絢爛豪華!なうくれれ

Konaの依頼により製作した、壮絶!と表現したくなるほどのルックスをもつ
とっても絢爛豪華なうくれれです
マーティンの45 マウラーインレイモデルを想像させるフィンガーボード&ヘッドや
荘厳な木目のコアとそれをとりまくインレイが、とても強烈な一本です


 

ヘッド、フィンガーボードのインレイ

 
ネック、ボディサイドのインレイ


笛吹さんのブランド、シェリーの楽器たち

鷲見さんは最近、 アコギファンにはおなじみの
笛吹利明さんプロデュースによるブランド「Shelly」
ギター、マンドリン、ウクレレ製作も手がけられてます


シェリーうくれれ”SS-UKULELE”

鷲見さんの手がける、シェリーブランドのうくれれです
トラ目の美しいハワイアンコア、ロゼッタやボディまわりだけでなく
フィンガーボードまわりにもインレイが施されてます


  
シェリーマンドリン”SS-F4”(左)と”SS-F4U”(まん中)

SS-F4

ギブソン.フラットマンドリンF4をモデルにしたシェリーオリジナルマンドリンです
F5より少しマイルドな音だそうです

SS-F4U

フラットマンドリンSS-F4をベースにしたT.Uスペシャルモデルのマンドリンです
ボディーカラーのワインレッドが、目を引きます

 
シェリーギター”SS-D70”(左)と”SS-D50M”(右)

SS-D70
何といってもサイド、バックにハカランダ単板の使用が特徴です
年月が経って弾きこなし、音の成長がますます楽しみになるようなアコースティックギターです

SS-D50M

シェリー一周年記念モデルとして登場した待望のニューモデル
サイド・バックに、ボンジュラスマホガニーを使用し
さらにブルージーなシェリーサウンドを追及いています
トップの仕上げは、ビンテージサンバーストです


Sumi工房の様子
鷲見さんの工房のようすを、ご紹介します

うくれれのトップ、バック、サイド


製作途中のうくれれのパーツです
トップ板にはブレイシングは施されておりません
適度な薄さで、強度と鳴りを両立させてます

 
うくれれのボディのようす

製作中のボディと完成後のボディバックのようすです
印象的なロゼッタ、カーリーメイプルのバインディングが良い雰囲気を出しています
ハーフヘリングボーンによるパーフリングと、カラーヘリングボーンのセンターラインが施され
ボディバックは、ギターのようなルックスを醸し出しています


 
マンドリン用の材と削り出されたトップ

左写真にたくさん並べられた台形の材は、
マンドリン用の材です
鷲見さんの工房の特徴を物語る光景です

台形の材をまん中で切断し、その底辺を重ねあわせることで
まん中がとんがって厚みを持った材に加工します

そしてその加工した材を削り出すことで
右のようなアーチを持ったトップが出来上がります
マンドリンのようなアーチ用トップ板を作るのには
たくさんの木材と手間がかかることがわかります


マンドリン用のモールド

 
完成間近のマンドリンとマンドセロ

完成が間近のマンドリンとマンドセロです
写真では同じ寸法ですが、実際は大きさがかなり違います
両者をバイオリンでたとえると、
マンドリンはバイオリン
マンドラはビオラ、マンドセロはチェロ
のような関係です

ともにスクロールボディ、サンバーストフィニッシュが
木工芸術品として美しい仕上がりを見せています
右のマンドセロは、マンドリン奏者として第一人者であり
「トーンポエム」でおなじみの、デビッド・グリスマンからのオーダー品です

 
作業机とバインディング材

工房はかなり広く、作業場は窓に面しており明るいです
やはりほかの工房と同じく、さまざまな工具が作業しやすいよう配置されております
右写真はギター用のバインディング材です
カーリーメイプルをボディ形状に合わせて曲げてあります
若干、太めのバインディングが鷲見さんのギターの特徴です


完成間近のギター用ボディ

こちらがシェリー用のギターと
鷲見さんが独自で製作されているギター用のボディです
いろんなタイプがあることがわかりますね
訪問時はシェリーギターの製作に力を注いでました

  
ベアクロウスプルーストップとウォルナットボディ

左は、見事なベアクロウが入ったスプルーストップボディです
ラッカー前でもここまで模様がはっきりしており、まさにヘヴィ・ベアクロウです
叩いた感じ、 若干堅めのサウンドキャラクターみたいです

右は最近アコギでも使用される機会が多くなったウォルナットバックのボディです
こちらも完成時の音が楽しみです
 

ギブソンStyle0をモチーフにしたギターボディ


こちらのスクロールボディは、まさにギブソンstyle0をモチーフにしたものです
インパクト抜群のルックスのボディからは
スクロール部分の影響からか、とてもふくよかな音を奏でます
完成が待たれる一本です


ラッカー部屋のギターたち

ラッカーが塗られ、いよいよ完成も近いギターたちです
鷲見さんの楽器は、仕上げの綺麗さも特徴のひとつです
ここで丁寧に、塗りの作業が行われます




鷲見さんは海外有名アーティストからも信頼を受けており
ライ クーダー、ラリー カールトン、 デビッド グリスマン等が
鷲見さんの楽器を使用しています
それは楽器としてのクオリティはもちろん、鷲見さんの人柄の影響もあると思います

鷲見さんは宮崎アニメの”トトロ”をみて涙を流すほど優しい方で
(笑)
その人柄が製作される楽器たちに反映されてると思います
そんな楽器たちは、プレイヤーを優しい気持ちにしてくれるような気がします


*** this page was written 2001.07.08 ***

*** add photo & text 2007.05.26 ***
*** add photo & text 2009.05.17 ***



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