X(S)-2
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個人的に一番思い入れがあるのが このX-2です。
何がそんな思い入れを作ったのか自分でも定かではありませんが大好きなんですね〜
X-2は 不幸な機体でした。
先進的な技術を取り入れようとして開発が遅れ、また事故も連続し、ようやく飛び始めても降着時の機体破損が多く飛行回数は伸びません。今はもう見ることができないX-2は、新しい技術を確立することが「命がけ」だった時代を
象徴している様に思えます。
クリント・イースドウッド主演で2000年に公開された「スペース カウボーイ」という映画のオープニングでX-2が登場します。
しかし劇中のX-2は なんと2人乗り!しかも射出座席が装備されていて2度ビックリ!(^_^;)
ひと1人余分に載せる余裕があるなら 降着装置をもっとをちゃんとしただろうに…
と、余計な事を考えてしまいしました。
いや、映画自体は楽しめて とっても好きな映画なんですけどね。はい(^_^;)
History
X-2はX-1と同じ1946年に計画され、当初X-1と同じく「S(サウンド)」を付けたXS-2としてスタートした。音速突破だけを目的としたXS-1には不足している、超音速飛行時の高い運動性、そしてより高速度・高高度領域の飛行環境への到達を目的としていた。
無難にまとめられたXS-1に対して、XS-2の開発には多くの新技術が盛りこまれ、XS-1と同じベル社が設計したとは思えないほど現代的(?)なフォルムをしていた。しかしその新技術の多くがXS-2難産の原因となった。
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高速飛行時の抵抗減少の特効薬として期待された後退翼の採用もその一つである。計画当時、後退翼を実用化した機体や翼形データはもちろん無く、なおかつ超音速飛行可能な物となると克服しなければならない問題は山のようにあった。
更に操縦システムには操縦桿の動きを一度電気信号に変えて、各動翼に伝えるという「フライ・バイ・ワイヤー」に近いシステムの搭載を予定した。このあまりに先進的なシステムは、地上でモックアップによるテストでだけで解決不可能なトラブルが多発し、結局は通常の油圧駆動システムが採用される事になる。
エンジンはXS-1と同じく、アルコールと液体酸素を推進剤にするロケットエンジンが搭載される。が、搭載を予定しているカーチスライト社製のXLR-25-CW-3(推力15,000〜25,000lb)の開発も予定より3年遅れていた。
遅れに遅れたXS-2がやっと飛行テストむかえる頃には「S」の文字が取れ、X-2となっていた。
1952年6月12日、ようやくX-2の2号機(46-675)によって初の滑空飛行テスト行われた。この時点で既に後発の計画であったX-3・X-4・X-5、無人ロケット実験機X-7・X-8・X-9にも先行されており、1948年には実用後退翼戦闘機F-86のプロトタイプが、ダイブ中にではあるが音速を突破していた。
X-2苦難の道はまだまだ続く。
ようやく滑空テストにこぎつけたX-2は、幾度かの滑空テストを終えた1953年5月12日、初の動力飛行を前に母機であるKB-50から液体酸素の移送テストが行なっていた。この時母機で爆発・火災事故が起きた。既に燃料を満載したX-2は母機の安全の為、無人のまま切り離され、短い生涯を閉じた。
この時まだX-2は空軍に引き渡し前で、この事故で母機に乗り込んでいたベル社の社員2人の命が失われた。これでX-2計画は更に2年以上も遅れる事になる。
1955年11月18日、X-2 1号機(46-674)が初の動力飛行に成功する。
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この初動力飛行からX-2は水得た魚のごとく、空を舞った。
1956年5月22日、フランク・エベレスト大佐操縦でマッハ2.487を記録し、同7月23日には同じくエベレスト大佐がマッハ2.8706と速度記録を更新していった。
1956年9月7日には、イブン・キンチェロー大尉が126,200フィートの世界高度記録を更新している。
そして1956年9月27日、X-2はミルバーン・アプト大尉の操縦でマッハ3という前人未到の速度領域に突入した。
アプト大尉の乗るX-2は、帰還の為のターンに入った直後、操縦不能のスピンに入った。激しく上下左右に振り回される機体はどうする事も出来ない。
アプト大尉は非常脱出レバーを引き、コクピット部分を胴体から分離させる。カプセルとなった機首からは安定用パラシュートが開き、機首を上向きにして落下していた。
カプセルの安定用パラシュートは、落下速度を殺すほどの大きさは無い。
パイロットは安全な高度にまで降下した後、風防を飛ばしカプセルから飛び出してパラシュート降下しなければならなかった。
しかしこの時アプト大尉は、分離直後の激しいGで意識を失っていた。
X-2はアプト大尉と共に、未公認のマッハ3.196という記録を残し、この世から消えてしまった。
X(S)-2 全長:13.84m 全幅:9.83m 全高:3.58m 総重量:11,299kg