課題1 部下とは飲みに行くべきか 上司の誘いは断るべきか
   
   
   さっそく やっかいな課題が来た
   そもそも こういう問題は 「べき」論で行う「べき」ではない
   
   実際のおじさんの日常を省みず
   心情論から申し上げれば
   部下とか上司とかの関係を
   「飲み」 という プライベートな空間に持ち込みたくない
   と いうのが正直なところである
   
   課題に対する回答を先に述べれば
   部下とは     部下の上司として一緒に飲みに行くべきではない
   上司の誘いは  上司が上司として誘うのであれば断るべきである
   
   まず
   この問題は
   なぜ 飲みにいく必要があるのか を考えるところから始めたい
   
   なぜ 上司・部下で飲みに行くのか
   それは 職場でのコミュニケーションがとれていないからである
   職場で本音の話ができてないからである
    上司の思うように部下が動いてくれない
    部下の思うことを上司が理解してくれない
  これを解消すべく サラリーマンは飲みにいく
  アルコールが入ることにより
  お互いに やっと本音がチラホラ出てきて
  相手の考えていることが やっと見えてくる
  自分の言いたいことを言い
  相手の考えていることを聞くことにより
  いわゆる ガス抜き ができて
  ストレスから解放される
  
  この繰り返しである
  
  しかし それは 飲みの場で行うものではなく
  本来 職場で行うコミュニケーションである
  職場でのブレーンストーミングができていれば
  飲み の場を使って
  説教したり グチをいったり する必要などない
  
  どこの会社でも
  程度の差こそあれ
  基本的には タテマエでものごとが動いていることと思う
  会議という形態をとっていながらも
  真剣に 「そうではない点」 を出し合って討議することより
  会議を開催するにあたって あらかじめ期待されている方向の
  結論に行き着くように
  若干のホンネが出ながらも
  結局はタテマエの結論にいたるのが普通ではなかろうか
  討議するための会議は少なくて
  コンセンサスを得るための会議が
  日本の会社での会議の主流であるように思う
  
  だから サラリーマンは
  ストレスが多いのである
  だから サラリーマンは 
  飲んで 
  会議で言えなかった自分の発言をしたがるのである
  
  君たち それで人生楽しい???
  
  ベテランは経験を生かしながらも
  別の角度からのアプローチのために若者の意見に耳を傾けるべきであり
  若者は自分の考えていることが
  会社からみれば ひとつの考えにすぎないことをわかるために
  また わずかながらでも自分の考えを具現化させるために
  ベテランの意見に耳を傾けるべきである
  それを職場で繰り返し行うことにより
  職場自体が活性化してくる
  
  よく 仕事は自己実現の場である といわれるが
  自己実現の集合体としての
  企業活動はできないものであろうか
  
  人間は
  自分が理不尽だと思うことでしかられたり
  自分が理不尽だと思うことを強要されたりすると
  強いストレスを感じる
  だから
  飲みに行く前に
  職場で それが理不尽ではないことを納得できれば
  ストレスは激減する
  
  人間は
  自分が理不尽だと思うことは決して積極的には行わない
  だから
  飲みに行く前に
  職場で 上司が吹く笛の意味を納得してもらえばいいのである
  笛の意味が理解でき 共感できるものならば
  笛をふけば 積極的に踊り出すものなのである
  どうすれば踊るのか
  一方的に強要するのではなく
  チームで考えればよい
  
  結論を出すのは上司である
  (そのための上司である)
  そういう過程を経て上司が出した結論に部下は必ずついていく
  
  この段階で 「飲み」 は いらない
  
  そして
  ものごとが うまくいったとき
  チームで祝賀パーティーでもやればいい
  ここで 初めて 「飲み」 が登場する
  
  誤解をさけるためにも
  付しておきたいが
  「飲み」 自体を否定しているわけではない
  上司と部下、同僚 が各々の個人どうしとして
  プライベートな 楽しみの場としての 「飲み」は大歓迎である
  
  最近 部課制度を廃止して
  チーム編成を行う企業が増えてきた
  名刺にも
  部長とか課長とかいう肩書きはなく
  チームリーダー
  と書かれている
  実際にこれまで述べてきたように運営されているのかどうかは
  わからないが
  その精神は こういうことだと思う
  
  サラリーマン諸君
  酒で仕事をするなかれ
  酒席での自分は職場での自分ではない
  
                            (JANUARY 18, 2001)