課題 18 どんな資格を取るべきか
   

    これも
    課題の頭に前提がなければ実に答え難い
    たとえば
    コンサルティング会社に転職するにはどんな資格を取るべきか
    とか
    自動車産業の経理の仕事に就くためにはどんな資格を取るべきか
    とか
    証券会社の支店長になるためにはどんな資格を取るべきか
    などなど・・・
    
    今 人気の資格は
    税理士 社会保険労務士 ファイナンシャルプランナー
    だそうであるが
    例えば
    造船業界の工場長を目指している人に対して
    ファイナンシャルプランナーを薦めても
    直接役には立たないだろう
    
    そもそも資格ってヤツは
    あくまで資格であって
    それを持っているからといって
    仕事ができるわけでもなく
    ましてや一生安泰な生活が保証されるわけでもない
    
    ただ漠然と どんな資格を取るべきですか なんて
    聞くこと自体が ちょっとヘンだ
    あなたは何になりたいのですか
    あなたは何をしたいのですか
    と 逆に聞き返したい
    
    そんなこといってても始まらないので
    しゅうおじさんなりにお答えすれば・・・
    
    毎日のように
    人材派遣(斡旋)会社から e−mail をいただく
    主に外資系の人材募集案内なのだが
    残念ながら
    条件として挙げられているものに
    ネイティブ並みの英語力と
       MBA (経営学修士)
    または
       CPA (米国公認会計士)
    がある
    
    募集されている仕事自体は
    興味をそそるものが多いのだが
    その条件の段階で
    あーあ
    と なってしまう
    
    MBA も CPA も 持っていないのだワタシは!!!
    
    ニューヨークに一年いた時に
    せっかく財務の勉強をするのだから
    CPA をめざしてみるかと
    ちょっとかじりかけたものの
    帰国後は ぱったりと途絶えて立ち消えとなった
    現在の仕事と直結してないがために
    どうしても モーティヴに欠けてしまう
    
    中高年のサラリーマンの方々に
    取るべき資格として
    MBA や CPA を薦めたとしても
    いまさら・・・
    と言われておしまいであろう
    
    しかし
    外資系への転職を前提に回答すれば
    MBA、 CPA を取得しているかどうかは
    採用のスタートラインに立てるかどうかの
    大きな分岐点となる
    
    若い頃
    多少無理をしてでも
    やっときゃよかった
    と 思っている人も多いにちがいない
    
    では
    何の資格を取るべきか
    
    会社が何を求めているか
    に応える方法がひとつ
    自分はこれから先何をしたいのか
    に応える方法がもう一つである
    
    前者は
    会社が推薦している資格を取っていくこと
    後者は
    自分がやりたいことを実現させるため
    その前提条件をクリアするためのものだ
    独立開業をめざすもよし
    転職に生かすもよし
    現職に役立てるもよし である
    
    どちらにせよ
    注意すべきは
    資格は取得することが目的ではなく
    何かをするための
    条件の整備である
    資格取得はゴールではない
    取得できたときがスタートなのだ
    取得することは 単に そのスタートラインに
    立つことができた ということにしかすぎない
    
    このことを忘れると
    資格マニア と陰でいわれたり
    取得した後で 
    取得したけど なーんにも役にたっていない
    なんて平気で言ったりするようになる
    
    まずは ビジョンありき である
    
                      (MARCH 4, 2001)