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課題 33 中高年になって愛がなくなったら離婚すべきか
愛ってなんだろ?
中学生が行う議論のような命題から入る
この 「愛」 の定義によって回答は全く違ったものになる
まず 恋愛の愛
いわゆる 胸ときめかせる
理性をも失わせる
流行性感冒ともいえる
情熱の愛
こういう意味の愛であるなら
ほとんどの熟年夫婦は離婚する運命にあると思う
結婚前は キスをするたびにときめきを感じ
結婚してからはセックスに燃え (結婚前からも?)
お互いの存在を分かち合ったふたりも
家庭を築き 子育てに追われるうちに
キスする回数も減り
やがて セックスする時でさえキスしなくなる
そして セックスはもちろんキスさえもすることがなくなる
よしあしは別にしてそれはそれで自然な流れであると思うし
私の知る限り
熟年夫婦にはこのパターンが多い
余談ですが・・・
そのときめきを追求するなら
不倫するか離婚・結婚をくりかえすのがてっとり早い
不倫の醍醐味はこのときめきにあると思われる
それも人生
それも 愛
余談終了
では世の大半をしめる
めったにキスさえもしなくなった中高年夫婦に 愛 はないのか?
私はそうではないと思う
何年も何十年も あれこれすったもんだ いっしょにやっているうちに
そういう対象ではなくなったのに
日頃は このろくでなし亭主が とかいってるくせに
日頃は 色気もクソもねえ ババア とかいってるくせに
やっぱし 相手は自分にとって大切な人 となっている
それがお互いの中で認められれば
それも 愛 ではなかろうか
むしろ それこそが愛であり
それは
恋 とは 一味違った 愛の形であると思う
よって この場合別れる必要は毛頭ない
再び余談ですが・・・・
英語では
一般的な語としては LOVE しかない
情熱 であったり 慈悲 であったり
愛の具体化した単語はいっぱいあるが
愛 は やっぱり LOVE である
英米人にこの 恋 と 愛 を説明するのは難しい
ステレオタイプになってしまうことを懸念しながら申し上げるなら
どうも 彼らにとっては
男と女の愛 には
前述の 恋 と 愛 の区別がないように思える
いろんな人とこの議論をしてきたが
ほとんどの人にいわれるのが
では ふたりの間は愛(ラブ)から友情に変わるというのか
それとも慰めか、同情か
というものである
彼らにとっては 二人の間には ラブ が存在するのであり
たまたま 燃え方が変化していくだけである
たしかに 年齢と共にセックスの回数は減るし
フレンチ(ディープ)キッスもしなくなるだろうけど
スキンシップは常に保つ
軽いキスや抱擁は昔と変わらずに続ける
そのへんは文化の違いが大きいが
本編で問題にしている 愛 をうまく言い当てていると思う
閑話休題
では
ほんとは
一緒にいることさえもがイヤでイヤでたまらないのに
世間体や
子育てのためや
経済的な問題のために
それまで夫婦を続けてきた人はどうか
(これこそが 愛 がない状態になると思うが)
べき論で言えば 別れるべきであろう
べき論と ことわりをつけたのは
夫婦でいる あるいは 離婚する という問題は
極めて個人的な問題であり
離婚する決意もない人に
あなたがたは離婚すべきです などと
申し上げるつもりはまったくないからです
ただ
イヤなひとと
望みもしない生活を
イヤイヤながらに続けていくことは
一度の人生
とても もったいないと思うのです
もしそうであるなら
思い切って離婚して
別の結婚をするか
ひとりの自由な生活を楽しむか して
たった一度きりの人生を
後悔しないようにした方がいいのではないでしょうか
(JUNE 12, 2001)