課題 4 能力の低い男性社員と
        能力の高い女性社員、どちらを使うか

   
   
         おそれいった
         こんな 課題があること自体が 笑える
         議論の余地もない
         能力の高い女性社員に決まっている
         
         なのに
         このような課題が出されるのは
         能力の低い男性社員 
         という回答が主流であると推測されるからだ
         
         考えてみれば
         いまどき 男性社員・女性社員 という
         区別をする必要がある場合というのは
         ほとんどないはずだ
         けど 日常何の抵抗もなしに使用されている
         私の会社でもそうだ
         社員の中でもこの意識は根強く残っている証拠・・・・・・
         
         実際、もし私が
         自分の会社の中で
           疑う余地なく女性を起用します
         と答えたなら
         上司によっては
           おまえ なんちゅうこと いうねん
         といって 窘められるだろう
        
         10年前の日本企業だったら
         それでよかったかもしれない
         しかし
         リストラが当たり前になって
         終身雇用制度が揺らぎ始めている現在においては
         家庭を支える男性社員を起用すべきだ
         なんて 言えないはずだ
         また、少子化が進み
         年金制度が揺らぎ始めている実態からも
         女性にはジャンジャン働いてもらって
         その持てる能力を社会で発揮してもらわなければならない
         
         男女雇用均等法が施行されて
         私の勤める会社にも 4年制大学卒が採用されるようになった
         企業は決してそんなことは言わないが
         それまでの雇用形態は
         会社の基幹社員は男性で
         女性はその補助的な業務 というものであったことは否めない
         さて
         新雇用制度下の現在
         その 業務分担は変化したか?
         たしかに部分的には変化した
         女性も昇進しているし
         女性管理職も登場した
         しかし 男と女の区別なく仕事上はかわらないかといえば
         やっぱし ノー である
         
         同じ採用基準で採用され
         同じ研修を受け
         同じ職場で働いている
         だけど 3年 5年 と経つうちに
         男性社員とはどこか違ってきている
         
         なぜか
         
         職場環境である
         
         先にも述べた
         女性社員という語が何の抵抗もなしに使われている
         職場環境である
         
         ボーボワールが「第二の性」の冒頭で
            女は女として生まれるのではなく
            女としてそだてられるのだ
           (私の記憶によるものにつき引用が正確でないかもしれない)
         と言っていたが それはあたっていると思う
         女性社員は 相変わらず 女性社員として育てられている
         
         その環境に耐えられない者は
         最初から 外資系や さらには海外企業で働いている
         数多くの女性社員は自らの内面で葛藤しながらも
         結局、男性社会の職場環境に適応している
         
         能力の高い女性社員が 相対的に能力が劣ってきてしまう
         
         誠に残念な現実だ・・・・・・・
         
         どうせ 結婚したら やめちゃう
         
         それが 育てる側にもあるし 育てられる側にもある
         
         実に残念な現実だ・・・・・・・
         
         都市部の企業では若干事情が違うかもしれないが
         地方都市の企業では
         男性社員の 中途退職はめずらしい
         だから相対的に 辞めていくのは女性ばかりになる
         
         キャリアアップ型社員
         アンチ会社型社員
         自己責任型社員
         が増えて
         男性社員も会社を辞めていくようになれば
         企業も どうせやめちゃう人材 という捉え方はできなくなる
         
         そうなった時
         初めて 
         人材育成、人材登用 においての
         男女の区別がなくなってくるように思う
         
         従来は 不条理も厭わず上司の指示に従って仕事をこなす、
         こういうタイプが企業戦士の中心となっていた
         (「プレジデント」誌 2000.1.29号  P.50)
         
         基本的に 女性社員にはこのタイプはいない
         
         しかし 企業(あるいは企業に勤務する者)は
         依然 上記引用のタイプを求めている
         
         環境とそこに働く人間の意識
         ニワトリと卵の議論になるが
         女性社員には補助業務に甘んじることなく
         キャリアアップを図ってほしいと思うし
         そういう環境を少しずつでも 作っていかなければと思う
         
         この課題は
         男性社員、女性社員 両方の意識の問題が
         底に流れている問題であり
         単純に 解答が出せるものではないのだ
         
         蛇足ながら
         高校2年の私の娘が
         受験に全部失敗したら家にいることにする
         女は結婚しちゃえばいいんだから
         などと いいよった
         父として ショックを受けた次第・・・・・・・
         
         これって
         娘個人の特徴?
         それとも 同世代の意見の象徴?
         
                            (JANUARY 29,  2001)