課題 40 老後の生活資金をいくら貯めるべきか
   

    そんなこと知ったこっちゃない
    そんなもん個人によってかなり違うでしょ
    
    これでは回答にならないものの
    老後をどのように過ごすか
    によって この金額は天と地ほど違ってくることは確かだ
    
    今 流行のファイナンシャルプランナーによれば
    その額は 3千万円とも4千万円ともいわれている
    それだけ貯められますか?
    
    ただ この議論は
    インフレ率・デフレ率
    運用利回り を 考慮しない安定経済を前提としていることに
    注意しなければならない
    
    同じ3千万円を貯めるのに
    一円も貯めずに
    2%で借金して 4%で運用して
    老後資金を構築するものもいるだろうし
    元本4千万を人生節約に徹して貯めたにもかかわらず
    運用に失敗して 老後と呼ばれる時期になった時には
    2千万円しかなかったという場合もあるだろう
    
    一般的なファイナンシャルプランナーは
    老夫婦二人の生活資金を月額25万円から30万円で試算する
    老後は毎月海外旅行をして
    贅沢な物を食べて生きていきたいという
    方々にはこの額は少なすぎると思う
    
    だから この命題は前提が決まらない限り
    回答のしようがないのが
    ホンネである
    
    自分が毎月いくら欲しいかを計算し
    それから 年金の予定手取額を差し引いて
    それに 自分が生きるであろう月数を掛け
    さらには 住宅修繕費等の臨時支出を足して
    算出してみなさい
    
    こんな回答しかできない・・・・・・・
    
    
    
ホントにそうなのかしら?
    
    以上述べたのは
    いわゆる ファイナンシャルプランナー的に
    考えた場合である
    
    皆さんの結果はいかがでしたでしょうか
    
    私の場合は
      一年に一度は夫婦で海外旅行をしたい
      毎週週末は夫婦でホテルで食事をしたい
      毎週夫婦で映画鑑賞
      週に2冊はハードカバー本を購入
      月に2枚は CD を購入・・・・・・
      公的年金は現状の 3分の2程度に減る・・・・・
    って感じで積算し算出したところ
    これからの現役期間 24時間フルで働いても
    とても追いつく額ではなくなった
    
    私だけでなく
    一般のサラリーマンが
    住宅ローンで住宅を購入し
    2〜3 人 の子供を大学まで進学させたら
    事情はにたようなものになるだろうと思う
    
    ファイナンシャルプランナーは
    鬼の首を取ったように言う
    
    それでは 安定した老後は過ごせませんよ
    その資金をこれから貯めるためにはですねー・・・・
    
    たしかに老後の資金は多ければ多いほどよい
    ただ そろばんをはじいてみると
    一生を老後の資金捻出のために過ごすことになる
    これは確率の問題だが
    その老後を迎えることなく一生を終わることだってありうる
    万一 そのケースに当たってしまったら
    何のための人生かわからない
    
    そうしてみると
    ファイナンシャル・ライフ・プラン ってやつは
    まず
    自分の一生のストーリーを作ることから始まるように思う
    何歳で何をして
    何歳でどんなことをするのか
    それができた上で
    それに係る資金を算出し
    資金計画を立てればよいだけのことである
    
    人によっては 
    身体が自由に動く若いうちに
    世界の海を制覇するんだ
    とか
    サーフィンをするために生まれてきたんだ
    とか
    いうケースもあろう
    70歳になってから
    高波のサーフィンは無理である
    とすれば 逆に40歳くらいまでは
    借金をしてでも あちこち回り
    余生はその借金を返済するというシナリオを描けばよい
    
    そもそも
    誰もかれもが会社に60歳くらいの定年まで勤務し
    その後は 貯蓄と公的年金で悠悠自適に生活する
    という同じシナリオに基づくこと自体が
    まちがっていると思う
    
    
    じゃあ どうしましょう?
    
    たしかに金はいる
    金のない老後はみじめである
    
    多くの人がそのようにいう
    そのことについては異論はない
    
    けど そのために 今 というセグメントを過ごしたくはないし
    今でなければできないことはたくさんある
    
    しゅうおじさんの回答は
    未来を見据えた上で 「今」 を大事にしましょう
    という抽象的なものである
    
    われわれは 働いている
    一生懸命働いている
    なんのために働いている?
    
       ある日突然考えた
       どうして俺は頑張ってるんだろう?
       家族のため?
       老後のため?
       答えは 「今」 にある
    
    「今」 が老後への掛け橋で
    老後が自分のすべてである と考えればそれに合わせた
    資金計画を立てればよい
    
    しゅうおじさん的にいえば
    金はあの世まで持っていけやしない
    この世の金はこの世で消費しよう
    ということになる
    
    金のない老後はみじめである
    ホントにそうかしら?
    私は 
    いつかこのサイトで紹介した
    平日は一流企業のサラリーマン(管理職?)
    週末は JR上野駅のホームレス
    をやっている人がみじめだとは思わない
    その人は 金や身なりや社会的地位から解放されたところに
    自分自身を見出している
    それでいいんじゃないだろうか
    
    人生をこれから必要な「金」でもって計るよりは
    今ある「金」で何ができるか
    という発送で十分じゃなかろうか
    と思うのであります
    
    老後に必要な資金を
    「今」 を犠牲にして貯めるよりは
    「今」 でなければできないことをしつつ
    老後はその時にある金の範囲内で楽しむ
    それでいいんじゃないでしょうか
    
    人生 老後が勝負ではない
    人生全体が勝負です
    しかもその勝負とは
    金が多いか少ないか ではなく
    人生において何をやったか
    であり
    死ぬ時に生まれてきてよかった
    と思えるかです
    
    少なくとも
    個人的には
    生まれてきてよかったと考える理由が
    自分の死に際して
    手元に一億円の現金を残せたから
    なんてものにはならないようにしたい所存
    
    
    
でも 老後は?
    
    議論は振り出しに戻る
    
    大事なのは
    老後の生活資金にいくら貯めるべきか
    ではなく
    許された資金で
    老後をいかにすごすべきか
    であると思う
    
    よって
    しゅうおじさん的資金計画は
    老後を迎える時
    資金を ゼロ以上 にすること
    少なくともマイナスにしないこと
    である
    
    それでいいんじゃないでしょうか
    
    
    蛇足ですが・・・
    
    例えば政治家には老後はない
    死ぬまで現役である
    職人さんも老後はない
    死ぬまで職人さんである
    老後なんていう概念は
    定年のあるサラリーマン用語ではないか
    
    このサイトで何度か議論したが
    サラリーマンであっても
    定年後は独立請負人として
    自立すれば
    老後はない
    
    労働人口が減少しつつある日本においては
    定年延長や 定年後の労働力の活用が
    さかんに議論されている
    
    とすれば
    何十年か後には
    老後なんて
    なくなっているかもしれません・・・・・・
    
                       (AUGUST 28, 2001)