課題 46 男は会社と自宅以外に「隠れ家」を持つべきか
  
  
  男に限らず女も 「隠れ家」を持っていた方がよいと思います
  「持つべきだ」 でなく 「方がよい」 というのは
  持つ必要のない人までもが
  無理して持つと逆効果だからです
  
  理由は 以前の課題の 「書斎」編で述べたことと重なってしまうけれど・・・・
  
  
  現代人の心の病は その大半がストレスである
  ストレスはそれから逃げられなくなると
  病へと進化する
  ストレス解消のためといっては本末転倒ながら
  ストレスから逃げられる場所が現代人には必要だ
  
  人間が社会を築いてから
  人間は ずっとストレスと付き合ってきたはずだ
  にもかかわらず
  今になって そのストレスが問題化するのは
  今のストレスが複雑でタチが悪く
  社会自体もいろんな要素が絡み合っていて
  そのストレスから逃れられなくなってきているからである
  
  昔は ストレスがたまってきても
  あー もー やーめた
  と言ってしまえば何とかなった
  しかし 今の世の中 何ひとつとっても
  あー もー やーめた
  では 終わらなくなってしまってきているのだ
  
  例えば 仕事を持つ人・・・・
    職場でのストレス
    通勤でのストレス
    家庭に帰ればまたストレス
  朝起きてから夜寝るまでストレスがつきまとう
  
  問題はこの中の家庭だ
  
  昔は 家庭でのストレスは そうタチは悪くなかった
  単純な夫婦喧嘩であったり 兄弟でのおやつの取り合いであったり
  それぞれは そう根が深くなかった
  そこで 現代
  家庭は もはや やすらぎの場ではなくなってきた
   何を買いたい 何がほしい という経済面
   子供の進路・教育の面
   他の家庭とのいろいろな比較
   他の子供とのいろいろな比較
   チャンネルの取り合い
   世代の違いによる騒音
   世代の違いによる価値観の違い
   もっとかまってくれ遊んでくれという子供
   毎日疲れて帰ってたまの日曜日くらい休ませてくれというオヤジ
   老朽化がすすんで修繕しなきゃならない家屋
   昨日となりの家から言われた文句
   勝手なことばっかり言い合って全然まとまらない町内会
   夜になると濃いセックスをしようという妻
   家でのセックスくらい簡単にすませたい夫
   ・・・・・・・・・・
  枚挙にいとまない とはこのことだ
  
  自分で指を折ってみて
  家庭の中にそういう要素が数多くあるようであれば
  自分自身の場 を 是非持つよう おすすめする
   トイレの中でもよい
   風呂でもよい
   別のワンルームマンションでもいい
   映画館でもいい
   喫茶店でもいい
   パチンコ屋でもいい
   雀荘でもいい
   愛人の部屋でもいい
  とにかく もうひとりの別の自分がいるところを作ることだ
  
  ある おじさん(私より年上のサラリーマン)が
  ネットでの チャットにすごく凝っていた
  彼は チャット では 完全に若い女性になりきって
  若い男性や 若い女性との対話を
  それこそ 夜も寝ないで 楽しんでいた
  それを ビョーキ と 呼ぶ人もいるだろう
  でも 私には 彼なりのもう一つの別の自分を持つ人 に見えた
  
  私の知り合いに
  ひとりで ラブホテル に行く人がいる
  ホテトル遊びをするわけではない
  ひとりで
  ゆっくり風呂に入って
  AVテレビをつけるか BGMを流すかして
  2〜3時間 ゆったりと寝るのだそうだ
  時々考え事もするが
  基本的に何も考えずに ボケーッ と過ごすらしい
  当初はビジネスホテルを利用していたが
  ある日 ラブホテルを使ってみたら
  手続き等が要らない分 気軽に利用できることに気付いたらしい
  
  このふたりのおじさんは
  それぞれ 無意識のうちに自分の 「隠れ家」 を作っている
  ふたりとも ストレス解消のため
  と考えてのことではなかろう
  でも 結果的に ストレス発散の場になっているに違いない
  
  大事なことは
  ストレス解消のために 「しなければならない」 と思わないことだ
    ストレス解消のために運動をしなければならない
    成人病予防のために歩かなければならない
    などなど
  「しなければならない」 が 新たなストレスを呼ぶ
  ようするに 
  したいこと をしたい時に したいだけやればいいのである
  して 楽しいこと 楽なこと を やればいいのである
  (ただし 他人に迷惑をかけないことが前提だが・・・)
  
  大きなストレスの原因である
  「こうしたいが できない」
  あるいは
  「これをしなければならない あれもしなければならない」
  頭の中にそういう考えがあること自体
  それを 排除した時間を持つこと
  これが 一番大事なことではないでしょうか
  
  これは 男だけでなく 女も同様だ
  特に 専業主婦
  家事と子育てのみの毎日から
  せめて精神的にだけでも脱却しましょう
  人間が成熟していないのに
  そんな毎日で煮詰まってしまうから
  幼児虐待などをしてしまうのです
  専業主婦を持つ夫は
  そこんところを理解して
  妻も 「隠れ家」 を持てるよう配慮してやりましょう
  
  
    
                 (OCTOBER 13, 2001)