2000年10月のトークページです。
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10/1 オイラ 「平野とのその後、ご報告」top |Schedule | Profile | Listening room | Talk | Repertory | Report Guide | Communication| Links
先月16日、平野とインプロビゼーションのコンサートをしたことをこのページでご報告させていただきました。そこでオイラは「今回のコンサート、自己採点すると42点 (:_;)。」と書きました。
この42点というのは、決してひどい点ではないと思いますが(そうでもないか (^_^;))、「もっとああすればよかった」という気持ちが強く残ったために出てきた点数だと感じています。つまり音楽的という以外に、多くの期待を自分自身に課していたことが、いろんな雑念をよび、しっくりこない原因になっていたと思います。
そんな16日のコンサートで確信した手応えは、今後平野とのユニットにおいて、何かすごいことが出来そうな予感を感じることが出来たことです。
そして、その後2つのステージを踏む機会に恵まれました。ひとつめは1週間後の9/23。渋谷のアクタスでのミニ・コンサートです。
1週間前の本番以降一度も逢わず、打ち合わせもなくアクタスに集合した3人は、タバコを1本吸い終わるまでに段取りを決めて、本番に臨もうとしましたが、アクタスのミス(というか連絡ミスなのかな?)でプログラムには1週間前の曲目が印刷されていて、すでにお客さんに配布してあるとのこと。ムチャクチャな段取りはこの3人には元気をくれるようで、それまでややシリアスになりかけていた空気をフニャフニャにしてくれました。
結果ステージは16日とほぼ同じプログラムで、全く違う演奏が繰り広げられることになりました。コンサート会場はアクタスのスタジオなのでお客さんが30人も入れば満員という狭さのため、オイラは音量や刺激音に気をつけながらの演奏でしたが、平野と中川氏の音がよく聴こえることと、お客さんの顔がよく見えることで俄然いいテンションでプレイできました。
アクタス改装記念のコンサートだったので、スタジオは出来立ての新品でしたが、オイラは壁をBDのビーターで叩き、低音を刻みました (^_^;)。途中で気付きましたが、店員さんが心配そうにオイラの行為を見張ってました。
中川氏も16日のムジカーザでは禁止(自粛)していた内部奏法をふんだんに利用し(ビリヤードの玉まで持ってきてました。レトロなメリーゴーランドのようなノスタルジックなサウンドに聴こえました。)、しかもメロディアスで俊敏な反応を繰り広げました。
平野はこのコンサートの前に講習会を開いていて、お客の1/3はその講習生だったということもあるかもしれませんが、実に肩の張らない自然体の演奏でした。素晴らしい!平野の素晴らしいところは、特殊奏法や超絶技巧を駆使した演奏でも、単なるロングトーンでも、そこに今確実に必要な技術になっているところです。
音楽の下に技術がしっかり利根をおろしている演奏は説得力があります。結果、1時間弱のステージは、実に面白い時間を織りながら瞬く間に終わってしまったというのが感想です。終了後のお客さんの顔も満足げに見え、「してやったり。」そんなステージになりました。今日は65点。
演奏終了後の談笑写真。
このときに初めて平野の口から「今日は面白かったよな!この前はちょっとしっくりこなかったけどさ」と、オイラと同じ印象を持っていることを聞きました。
もうひとつのステージは、小田急線相模大野駅での平野のCD『ミレニアム』の販売促進ミニ・ライヴです。駅ビルの特設ステージと言うことで今回は中川氏はいませんでした。CDの中の「ミレニアム」で共演したサックスの大石君が一緒でした。
真っ赤な木がシンボルとなっている駅ビルの中の空間に特設ステージを設けてミニライヴをしました。
非常に響く空間で、ナチュラルリバーヴが気持ちよく広がり、当初危惧していた「聴こえないんじゃないか?」という心配はありませんでした。
スラップや重音などの特殊奏法も心地よく、おじちゃんが楽しんでいたのが印象的でした。
写真はソロ「ジャングル」です。
CDの販促ということなので、オイラは最後にインプロビゼーションだけの参加かな?と思っていましたが、ミレニアムにも参加してくれと平野が言うので音を出してきました。この曲は一定のテンポを持った4拍子なんですが、オイラは違うテンポの3拍子を刻み、しかしそれはいつのまにか融合し、3人の音はやがて開放されていくという、CDのミレニアムでは聴くことの出来ない新しい世界を垣間見せることに成功したと思います(平野は終了後「やりにくいよー」と怒ってたけどね)。
ミレニアム演奏中です。
奥に見えるのはオープン・カフェ。ここのお客が一番贅沢でした。コーヒー飲みながら平野の演奏が聴けるんですから。
手前の子供は随分と楽しそうに聴き慣れない音楽を喜んでくれました。CDは買わなかったけど (^_^;)。
最後のインプロビゼーションは始めるまで、中川氏がいないということと、オイラの手持ちの楽器が最小限だったことで、不安と期待が入り交じっていました。
しかし、ステージが駅ビルと駅ビルの間の吹き抜けで非常に響いたという事と、たくさんのお客さんが足を止めて聴いてくださったこと(特におじさんや買い物帰りのおばさんとか、子供達とか!)が、プレイすることの楽しみと幸福感を十二分に感じさせてくれました。通りすがりの人たちの前で演奏するのはうんざりで慣れているし、そういう人たちの足を止めさせて聴き入ってもらうことは、オイラ大好きなので自然と演奏も熱が入りました。平野とオイラだけの演奏は、シンプル且つダイナミックで、いつまでもやめたくない瞬間と空間を体験できました。
ダラブッカと鈴をいくつか用意しただけだったのも、演奏に集中できる要因でした。
お互いがお互いのサウンドに身を委ねながら流れる時間は、うっとうしい雨と湿気をものともしない至福の空間を創りあげることが出来たと思います。
この1ヶ月平野と組んだことで、いろんなストレスを発散することもできたし、刺激的な時間を持つことが出来ました。現在は今後のステージの予定がありませんが、絶対にまた一緒にやるチャンスが来るでしょう。近い内にね。
このページを見てわざわざ足を運んでくださった方々にもお礼申し上げます。平野とのステージは3回とも雨 (^_^;)。やる方も大変ですが来てくださる方にも申し訳ない状況なのにありがたい気持ちでいっぱいです。終演後に声をかけてくれたお姉さん、高校生の兄ちゃん、平野のCD買ってしまっ、くださった皆さんに改めてお礼申し上げます。この日は予想を上回る売り上げだったそうで良かったです。ありがとうございました。
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