2004年12月のトークページです。
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大きな月が湖の奥底に沈みました。
手前味噌ではありますが、僕らの母校である東京芸大の売店のばあちゃんが、今月初旬に永眠なさりました。心よりご冥福をお祈りいたします。
ばあちゃんの名前を冠した売店『大関』は、芸大音楽学部敷地内の食堂の隅にちょこんとありました。6畳ほどのスペースに楽譜、文房具からお菓子まで揃っていて、まるで小学校の近くによくある文房具屋さんのようで、忘れ物したり急に必要なものがあると急いで駆け込んで、「ばあちゃん、五線紙ちょうだいっ!!」なんてしていました。食堂で昼食べて、時間に空きがあるとチョコ買いに寄って、「今実技試験の練習してんだけど、もう脳みそグデグデ・・・」なんてばあちゃんに愚痴っているあいだに夕方だったり。。。。
「あんた、元気だしなさいよ!ほれ、チョコ好きなの1個持ってきな」
「明日ほおずき市だから休みだよ」
「あんたの先輩のほれ、誰だっけ....そうそう、○●○はさ、今じゃ有名な指揮者ヅラしてるけど、学生の時は一日中ここでスコア見てたんだよ。買わずにおぼえちゃうんだとさ」
「あんた○○君のお弟子さんかい?○○君は学生時代ねー、フフフ!」
大関のばあちゃんは、現在日本の音楽界を動かす重鎮のみなさんが学生の頃から売店に立ち続け、たとえ10年逢わなくても絶対忘れずに覚えていてくれて、壁にぶち当たった学生の尻を叩き、芸大のぎんなんを嬉しそうに集めて、、、きっと芸大生ひとりひとり、人数分の思い出がある偉大な方です。芸大(日本の西洋音楽)の最も熱い時代を知る知恵袋のかたまりであり、保健室の先生でもあり、時には瀬戸内寂聴さんのようなでもありました。きっと地方から上京していたみなさんにとっては、母親でもあったことでしょう。
芸大では多くの貴重な出会いがあり、うんざりのメンバーとも知り合うことができました。素晴らしい先生方の一言が今でもオイラを支えてくれています。そんな太陽のような経験の裏側で、「よし、もうちょっとがんばってみるか!」と、転びかけた気持ちに小さな栄養を与え続けてくださった、大きな大きな月がばあちゃんでした。
悲しみよりも胸の奥をつく痛みを感じます。ばあちゃんは今でも僕らのすぐそばにいるような気持ちにもなります。でも決して昇らない月なんだと思うと、やっぱり辛いです。最後の時が安らかだったことを、笑顔で逝ってくれたことを願うばかりです。
このページを御覧の芸大卒業生のみなさん、唄い続けることだけが恩返しだと思います。だからばあちゃんの想いを、僕らにくれた最後で永遠の栄養を音楽に!
ばあちゃん、今までお疲れ様!ホントにありがとう。
昨日はひさしぶりのうんざりリハでした。
どのくらい久しぶりかというと、夏のLIVE以来初のリハ(^_^;)!なんという...。
この秋は何度予定合わせをしても全員揃わないために合わせが出来ませんでした。うんざりはメンバーが揃わないと絶対に合わせをしないバンドなので仕方ありません。今回のリハは、LIVEでやった曲とまだステージでやったことのない新曲をやりました。
しかしみんなが忙しいというのは、オイラとしてはもどかしい反面、リーダーとしてはこれほど幸せなことはありません。結成当時はみんな大学を卒業したてで、時間とエネルギーには事欠かなかったから、贅沢なリハをたくさんできました。そのときにはみんないろんな夢を持っていて、音楽をしていくことが楽しくて仕方なかった時代です。
その時からみると、メンバーそれぞれがいろんな夢を実現し、挫折し、さらに新しい大きな夢を追いかけている、いや追いかけていける環境になっています。そしてその全ての音楽活動にうんざりで経験したことが、ものすごくいい影響を及ぼしている。ふと振り向けばなりたかった自分たちに近づくことが出来ている。これはホント嬉しいことです。
リハ終了後はメンバーでいつものレストランで『プチ忘年会』。今年はこれ以降の年末年始も予定が全く合わないために、この日が全員揃うことの出来るラスト日。
メシ食いながら来年の話したり、将来の話したり...。でもどの話も途中で料理が運ばれてくるとみんな皿にむさぼりついて無言のテーブル(笑)!その繰り返しをして満腹になった頃には音楽以外の話題で大爆笑! いやはや中途半端!
でもでも、このいい加減さが、焦らないでみんなの周波数が合うところを待てる感覚が、うんざりを今日まで継続してきた秘訣なんだと思います。リーダーのオイラは来年も予定をなんとかやりくりして合わせを続けていくことについて、みんなの周波数が合っているだけで大満足の忘年会でした。
これで2004年のうんざりの活動は全て終了。都内での自主ライブが実現した今年も、僕らにとっては実に意味深い1年となりました。来年も自然体で夢を追いかけていけることに、一生懸命努力したいと思います。
カラッカラですね! 毎年のこととはいえ日本の冬は乾燥しまくりです。今年は比較的温かいから、寒さが引っ込んだ分余計にカラッカラが気になります。もう、鼻毛だって枯れ木みたいにカサッカサ(笑)!
この時期の挨拶の慣用句といえば、「風引かないようにね」とか「ご自愛ください」とか、まぁ身体を気遣う言葉が主流ですよね。「今年の風邪はしつこいらしいよ」「インフルエンザは恐いからねー」なんてね。
オイラは先日、メリーマリンバアンサンブル(代表河野玲子)というマリンバアンサンブルグループで、とある小児科医院でクリスマスコンサートをしてきました。そんとき「サービスですよ!」ってお医者さんにインフルエンザ予防摂取してもらえて、ラッキー!!もうそれだけで自分は今年風邪引かないような、優越感に!ちなみにポカも一緒でしたが、ポカは体温がやや高めだったためにドクターストップ。うひゃひゃ、更にユウエツカン(笑)!
しかし『風邪』という症状は不思議というか、冬の名物として欠かせないもののような気がします。乱暴に言っちゃえば風流でさえあります(^_^;)。「風邪引いちゃったから」を理由に堂々と布団にもぐり込んでテレビ三昧もアリです!
これが夏風邪ひいちゃうともう、強烈に損した気分だし、暑苦しいのに布団かぶっていないと行けないしで、気持ちまで荒れてきます。でも冬の風邪は運みたいなところもあるじゃないですか?満員電車に乗っていたらそれこそウィルスの年末ジャンボ(笑)!もうどうしようもなく全員の体内に侵入して来るんですからね。家族で風邪を引くとひとまわり全員かかって、「今年の風邪キャンペーン閉幕!」てのもよくありますよね。医学的には各自体内でウィルスに対抗する免疫が働きだす頃に、次の人の症状が悪化していくから「人に移すと治る」ように見えるらしいですが、やっぱり風邪は誰かに移した方が治った気分になるし、作法として美しい。「お前に移して治った!」「お前に移された」と、自分の不摂生を棚に上げた会話で仲間意識も強くなるっていう寸法です。そう、冬の風邪は大事なコミュニケーション・ツールではないでしょうか?
トランプのババ抜き。これも風邪によく似た楽しさです。今誰がババを持っているのか全然分からないより、ちょっと分かっている方が楽しい!自分のババを持っていってくれるときの壮快感は、風邪が治った朝の気分をシミュレートしていると思うほど似通っていませんか?冬の風邪は壮大なるババ抜き!こう考えるとちょっと楽しくなりません?
「風邪を引く」って言葉、「引く」ってそのままカードゲームの感覚。冬に全員風邪を引かないことはありえないという前提に基づいた日本語!引いたら次の人に引かせるよう、手ぐすね引いて体力回復するのが、日本の冬風邪の正しく美しい作法ではないでしょうか?
ではみなさん、風邪などひかぬようご自愛ください。今年の風邪はやっかいですから(笑)。
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