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 >>頭痛もちシリーズ・政治家編<<

頭痛に悩んだ政治家、王侯貴族


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カエサル、英語名シーザー Gaius Julius Caesar

caesar.jpg (2917 バイト) 前100〜前44

  • 歴史上屈指の政治家であり軍人。
  • 死の2年前にてんかんが起こりました。
  • 同時に頭痛、性格変化があり、頭蓋骨に変形部が認められたということです(⇒詳細
  • このことからカエサルには脳腫瘍が存在したと推理されております
  • menin_small.gif (1747 バイト)(図はカエサルの脳腫瘍のCT写真(推定です))
  • とすると前頭部の髄膜腫によりてんかん、頭痛、性格変化が起こり、驕慢な性格となり、
    そのために元老院議員の反発を招き、脳腫瘍からくる無頓着のために容易に暗殺されてしまったのでしょう
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●魏の太祖・曹操そうそう

kada.gif (6266 バイト) 155〜220
  • 曹操は、西暦213年に魏公に封じられた中国・三国時代の英雄です
    (日本では「魏」志倭人伝に登場する卑弥呼の時代です)。
  • 彼は武将として兵法によく通じていただけでなく、詩作などにもすぐれ、
    また、政治家として屯田制を施行するなど、多方面にわたって活躍しました。
  • 諸葛亮孔明(181-234)とは「赤壁の戦」であいまみえています。
  • 晩年、頭痛にたいそう苦しみました。
  • 時の名医の華陀(かだ、華佗とも書きます)が診察し、開頭術を受けることを勧めたものの、
    中国の医学バイブル「内経」に反するやり方だというので獄死したといわれています。
  • 曹操は慢性硬膜下血腫という病気にかかっていました(佐野圭司教授説)。
  • 華陀は、麻沸散を酒と一緒に飲ませ麻酔をなし、開頭術を行なっていたと言われています。
  • 麻沸散はインド大麻を成分としていました。「麻酔」とは、この「大麻」に由来しています。
  • 上図は外科治療にあたる華陀の様子です。
  • ところで華陀はペルシャ人であった可能性があります。
    なぜなら“華陀”は中世ペルシャ語の“xwaday”の音訳で「先生」を意味しているからです。
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  • 曹操の頭痛は17年間も続いたそうです。とすると若林説によると「脳腫瘍」が正しいのかもしれません。
  • 若林利光、本当は怖い頭痛の話オーエス出版 (2003出版)より
  • 横田敏勝. 名画と痛み. 東京: 南江堂; 2002.pp27-29
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メアリー1世Mary I

mary.jpg (2940 バイト)1516〜1558
  • チューダー朝のイングランド女王。在位1553〜58年。
  • きびしい宗教弾圧を行って、約300人のプロテスタントを処刑し、「ブラッディ・メアリー(血のメアリー)」とよばれた女王です。
  • こわそーな顔をしてますね。
  • 彼女は片頭痛もちでした。
  • 彼女は戴冠式の最中に片頭痛が起こり始めました。その様子ですが・・・
    • 頭には宝石を散りばめた王冠をかぶっていた。
    • ただでさえ具合の悪い日であったのに、その重みがいつもの頭痛に加わってひどい苦しみとなった。
    • そこで彼女は頭を手で押さえて、頭痛を和らげようとした
    • これは片頭痛の原因となる血管が側頭動脈の拡張であり、
      これを手で押さえると頭痛が楽になることを示しております。
    • 19世紀中頃、メレンドルフはつぎのように記しています。
      「頸動脈を押さえて、側頭動脈の拍動を弱めると、頭痛は魔法のように消える」
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リンカン Abraham Lincoln 1809〜65

  • アメリカ合衆国第16代大統領。在任1861〜65年。
  • もっとも偉大な大統領と評価されている。奴隷解放の実現、悲劇的な最期は、神話化されたリンカン像をつくりだしてきた。
  • リンカンは1863年11月に南北戦争の激戦地ゲティズバーグで 「人民の、人民による、人民のための政治」という歴史的演説をした頃に、
  • 発熱や頭痛に苦しみ「天然痘」に感染したと診断されていたそうです。
  • 【ワシントン2007年5月18日時事通信】
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グラント将軍 Ulysses Simpson Grant

 1822〜1885
  • アメリカの軍人。南北戦争中の北軍最高司令官。第18代大統領。
  • 1879年、日本をおとずれ明治天皇に助言を与えています。
  • グラント将軍は激しい片頭痛に悩まされていました。
  • グラントはジェファーソンと反対の治療をしていました。
  • 足の温浴(ジェファーソンは冷水浴)芥子膏薬を後頸部に貼付していました。
  • 1865年4月8日もそうでした。これは効きませんでした。
  • 翌日南軍のリー将軍から降伏の書簡を受け取ったとたん頭痛は瞬間に消えてしまった
    ('...the instant I saw the contents of the note I was cured.)ということです。
  • 突然の劇情によって、頭痛が治ることもある絶好の例です。
  • 文献:5. Friedman A. The headache in history, literature, and legend. Bull NY Acad Med 1972;48:661-81
    Personal Memoirs of U.S. Grant, E.B. Long, editor. New York: The DaCapo Press, 1952:552-553
    Jones JM. Great pains: famous people with headaches. Cephalalgia 1999;19:627-30
    Grant's Migraine. Headache 41(10):925-926, 2001
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トマス・ジェファーソンThomas Jefferson

1743〜1826

  • アメリカ独立革命の指導者で政治哲学者・独立宣言起草者・第3代アメリカ合衆国大統領。
  • 在任1801〜1809年。もっとも輝かしい大統領の一人。
  • 彼は片頭痛に悩んでいました。
  • 治療はキナの樹皮、芥子パック、および冷水足浴でした。
  • 頭痛に悩んでいたときの彼のせりふ"The art of life is the avoiding of pain".(人生の芸術は痛みを避けることだ)
  • 文献
    Battle J. The "periodical headachs" of Thomas Jefferson. Cleve Ctin Q 1984;51:531-9
    Jones JM. Great pains: famous people with headaches. Cephalalgia 1999;19:627-301.
    Cohen GL, Rolak LA: ジェファーソンの頭痛Thomas Jefferson's headaches: were they migraines? Headache 46(3):492-497, 2006
  • アメリカの大統領Jeffersonの頭痛は群発頭痛だった
    Diamond Sら. 2008年 第50回AHS抄録
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アメリカの歴代大統領


高血圧から脳卒中で亡くなった政治家

  • 高血圧は頭痛を出すこともあります。
  • 1932〜1945年まで米国大統領を務めたフランクリン・ルーズベルトは重症の高血圧でした。
  • 第二次世界大戦末期のヤルタ会談のあと、脳出血を発症し亡くなられています。
  • このころの最高血圧は300mmHg以上、最低血圧は190mmHgともいわれています。
  • 同じく米国大統領のウィルソンは、第一次世界大戦後に国際連盟の重要性を訴える遊説中に脳卒中を発症しました。
  • 日本でも、小渕恵三首相の脳卒中による突然の死は記憶に新しいところです。
  • 記載:2007年6月7日 出典:高血圧・糖尿病―生活習慣病、メディカルレビュー社 (2006-12-10出版)
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ヒトラー Adolf Hitler 1889〜1945

  • ドイツの政治家で、第三帝国の総統。在任1934〜45年。歴史上最大の独裁者のひとり。
  • ユンゲ,トラウデル【著】「私はヒトラーの秘書だった」 (草思社 2004-01-28出版)は
    1942〜45年、ヒトラーのお気に入りの秘書として第三帝国の心臓部で働いていた女性が、
    ヒトラーの素顔や側近たちとの交流を、若い女性の視線で書き記した臨床感あふれる手記です。
  • 戦後まもない時期に書かれ、50年の時を経てはじめて公開された貴重な証言です。
  • 第4章「暗殺未遂事件」に頭痛に関する記載が2箇所見られます。
  • 188頁に「ヒトラーは機嫌が悪く、不眠と頭痛を訴えた」、そして1944/07/20に暗殺未遂事件。
  • 200頁に「耳が聞こえにくくなり、頭痛がしたのだ」。
  • ただしこの記載からだけではなんの頭痛かの診断はできかねました。
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毛沢東 1893〜1976

 

  • 中国共産党の指導者。
  • 台湾の最大野党・国民党が、毛沢東自筆の書簡4点を公開した。
  • 書簡は、1925年、毛沢東が国民党中央秘書部にあて「頭痛のため2週間ほど休暇を取りたい。(故郷の)湖南で療養する」などと毛筆で記したもの。
  • 私見ですが、これだけの記載からこの頭痛が何であるかを診断することは困難です。
    休暇をとりたいほどのひどい頭痛であるとすれば片頭痛、もしくは群発頭痛が一番考えやすいです。
    ただし、一次性頭痛としての話しですが。
  • (2006年5月4日 読売新聞)

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